雨の日のアジサイ撮影に 必要な道具、注意すること。

アジサイの季節となりました。

予定していた撮影日。雨が降っているとカメラが濡れてしまう不安や、傘を差しながらの撮影が困難なので。撮影を控えてしまうこともありますよね。

そこで今回は、雨の中、写真を撮るために必要な道具、注意事項をピックアップ。

ぜひ雨の日撮影にも挑戦してみましょう。

1.上下レインコート(雨具)、傘、タオルの用意

雨の日の撮影では、傘だけでなくレインコートも用意しましょう。

レインコートを着ると傘をカメラに集中させることができますので、機材を雨から守ることができます。

しゃがんで地面に近いカメラポジションで撮影をする時などは、想像以上に背中から腰にかけて濡れてしまうものです。

衣類が濡れてしまうと撮影後の車の運転や飲食店等で気になりますし、気温が低い日は体温の低下を招きますので、カメラのためにも自身のためにもレインコートは着用しましょう。

↓ この写真もしゃがんで撮影しているのですが、背中と右足は雨でびしょ濡れ。レインコートを着ていましたので、撮影に集中できました。

岩船寺 アジサイ

三重塔をバックにアジサイと右半分に雨を捉えてみました。

【撮影地】 岩船寺
【カメラ】 Canon EOS 5D MarkIV
【レンズ】 Canon EF100mm F2.8L マクロ USM
【絞り値】 F3.5
【シャッタースピード】 1/640秒
【ISO感度】 ISO1600

タオル(または大きめのハンカチ)を持っていると、撮影中もカメラに被せておけるので心強いアイテムとなります。また移動時にはレンズ(レンズフードを付けている状態)も一緒に覆うことで、レンズに雨粒が付くのを防いでくれます。

傘は透明のビニール傘を用意しましょう。

曇天時とは言え、一般的な傘で被写体(今回はアジサイ)に近づいてしまうと、薄っすらと影ができてしまい、シャッタースピードがさらに遅くなることがあります。

また風向き、雨の強さにもよりますが、移動時はカメラを雨から守るために傘を斜め前に傾けると思います。透明の傘であれば、前から歩いてくる人の動き、障害物などにも目を配ることができますので便利ですよ。

2.レンズ交換の回数を減らす

カメラボディとレンズには電子接点があります。ここが濡れてしまうと故障の原因となりますので、雨の日はレンズ交換の回数を減らすことも一案です。

↓ 接点というのは下の画像の赤丸部分を言います。

カメラボディ レンズの接点

レンズ交換の回数を減らす方法のひとつとして

たとえば標準の ズームレンズ (24-70mm)、 望遠レンズ (70-200mm)、 マクロレンズ (100mm)の3本があるとします。

雨の降る日は、

1.  望遠レンズ と 標準ズームレンズ の2本で対応する。

2. マクロレンズ と 標準ズームレンズ で対応する

3. 標準ズームレンズ 1本で対応する

標準ズームレンズ1本で対応するというのが、一番良いかもしれませんね。持参するレンズ本数を減らせば、自然とレンズ交換の回数を減らすことができます。

また撮影する場所の広さにもよりますが、1周15~20分で歩ける距離(体力のある人は30~1hでもOK)であれば、まず1周目は 標準ズームレンズ だけで撮影をします。途中、 望遠レンズ に交換したくなってもできるだけガマンします。(笑)

1周目の撮影を終えたら、建物の屋根の下や葉の生い茂る大木の下などで素早くレンズ交換を済ませ、2周目の撮影を開始します。

↑ この方法であれば、雨による故障不安を最小限にすることができますね。

1周目と2周目の使用レンズを決めることによって集中力が増し、普段よりもレンズ特性を活かした写真が生まれることもあります。

またカメラに付着した雨粒が塊(かたまり)となって、レンズ交換時に接点まで流れつくことも考えられますので、レンズを脱着する際は、軽くタオルなどで本体を拭いておくと安心です。

カメラのボディが防塵・防滴構造でも、できるだけ濡らさないようにしましょう。

3.その他の道具や注意事項

【カメラレインカバーを使う】

下の商品は Velbon カメラレインカバー ですが、あると安心して撮影ができる便利グッズです。

冬場の星空撮影などの防寒・防塵対策にも利用できますし、小さくコンパクトに収まるので持ち運びも苦にならなずオススメです。

ベルボン カメラレインカバー

【レンズフードを雨除けとして利用する】

レンズ交換後の収納が面倒なこと、嵩張(かさば)ることもあり、レンズフードを使わずに撮影している方をよく見かけますが、レンズに直接入る太陽光の軽減やレンズ(またはフィルター)保護、雨除けとしても効果がありますので、ぜひご活用ください。

【カメラを上に向けないようにする】

移動時にカメラを上に向けると、レンズに雨滴が付いてしまいます。気づかずに撮影をしてしまうと、写真の一部が滲(にじ)んだものになりますので注意が必要です。

一眼レフで撮影をしていれば、レンズに雨滴が付いてもファインダーを覗けば気づくと思いがちですが、ファインダーが濡れていることもあり、雨滴確認は容易ではありません。できるだけ直接レンズを確認するクセをつけましょう。

【雨の日はレリーズを使わない】

三脚を使って撮影をしている方は、レリーズもセットで写真を撮られていると思いますが、雨の日は使わない方がベターです。レリーズは防滴機能が付いていないものがほとんどなので、故障の原因となってしまいます。

私自身も以前に使えなくなったことがありますので、雨の日に使うのは控えています。サランラップやゴムを使って上手く巻けると良いのですけどね・・・。

とは言っても、

せっかく三脚を使って撮影をしているのに、シャッターボタンを指で押していたら手ブレが気になりますよね。雨の日はシャッタースピードが遅くなりますので、そんな時はセルフタイマー機能やISO感度を高くしてシャッタースピードを速くして撮影をしてみましょう。

セルフタイマー機能は「2秒」「10秒」など選べる機種があります。慣れも必要ですが「2秒」あればテンポよく撮影ができるようになりますので、ぜひお試しください。

それでは、また!!

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