古都京都の文化財として世界遺産にも登録されている京都市北区の賀茂別雷神社(かもわけいかづちじんじゃ)。通称は上賀茂神社(かみがもじんじゃ)。
平安遷都後に京都の都市形成に深く関わってきた上賀茂神社には、この地にて絶大な勢力を有していた「賀茂氏」の氏神が祀られています。ちなみに上賀茂神社の南に位置する場所に下鴨神社がありますが、特に格式の上下はなく、どちらを先に参拝しても問題はないとのこと。。。
今回は、毎月第4日曜に上賀茂神社にて開催されている「上賀茂手づくり市」に行ってきました。アクセサリーや手づくり鞄、陶芸作家の個性あふれる作品、商品が多く、時間を忘れて楽しめます。手づくりクッキーの販売やコーヒーショップも出店しているので、疲れたら境内で温かいコーヒーが飲めるのも嬉しいですね!
素敵な器ですね。気に入った器で食べるご飯はひと味もふた味も違うもの。若い頃に陶芸家を志す方のお宅に夕食をお招きいただいたことがありましたが、統一感のある作品に盛られた食材はどれも活き活きとして温かな時間が流れていたのを思い出しました。
こういった市場は、商品の豊富さだけでなく肩肘張らずに制作者さん、作家さんと話ができるのも最大の魅力かもしれませんね。
またまた素敵な器を発見しました。
安価な商品が大量に流通する社会の中で、美を追求したもの、想いを込めた作品には光るものを感じてしまいます。日々使う食器に高価な陶器はなかなか使えないものですが、子供のうちから良いものに触れさせ、モノ(作品)を大切にする心を育むことはできそうですね。
これらを揃える”ゆとり”も必要ですが・・・。(苦笑)
透明感のある白系の動物置物もありましたが、個人的には、上写真の動物作品が気に入ってしまいました。作家さんとお話をしていたら、あっという間に時間が経過し、「上賀茂手づくり市」終了時間になってしまいました。。。あらら・・・また来ればいいかっ。
作品にはその創作物にあった空間が必要とも考えているので、この日は予算の関係もあり、作家さんがとりあえず作ってみたという小さな置物「バベルの塔?」を購入。
↓ ↓ ↓ コレです。
バベルの塔の物語は、「人類が神に挑戦しようとし、神は塔を崩した」と言われています。(古代誌には「塔が崩された」とは記述されていないようです。)
天に届く塔の建設は不可能であるという象徴「バベルの塔」。アーティストとして、何か大きな目標、力に対して挑戦しているようにも感じました。
昨今は、アーティスト(表現者)が生きていくための場所、糧が非常に狭く、少ないものになりましたね。そんな中、さまざまな商品を取り扱う「フリーマーケット」に出展するのも心の葛藤があると思います。寒い冬の市場にもかかわらず、それでも出店を決めたのは、やはり”生きる”ための選択です。自身の現実と向き合い、新しい道を模索する、挑戦する姿を見ていると、おこがましいですが応援したくなってしまいます。
お時間のある方は、ぜひ出品者さん、作家さんのお話にも耳を傾けてみてください。作品に込められた思いが伝わってくることと思います。
「上賀茂手づくり市」は、毎月第4日曜に開催されています。付近には、京都府立植物園や下鴨神社もありますので、お近くにお寄りの際は、ぜひお訪ねください!
【撮影日】 2018年2月26日(日)
【訪問地】 上賀茂神社 「上賀茂手づくり市」
【拝観料】 境内は無料
【拝観時間】上賀茂手づくり市は毎月第4日曜 9:00~16:00まで 雨天決行
【駐車場】 有料駐車場あり
【アクセス】
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