中古デジカメの選び方(デジタル一眼レフ&ミラーレス)。中古カメラで失敗しないためのチェック項目。個人売買 or 店舗で購入するときはセンサーのゴミに注意。

中古デジカメ(カメラ&レンズ)の選び方。中古カメラで失敗しないためのチェック項目。

「大事な結婚式なのに、カメラのシャッターが押せない?!」

私の知り合いも某大手ネット通販サイトで購入した中古カメラのセンサーに大量のゴミが付着していたと教えてくれたことがありました。

外観は新品同様にキレイな状態にもかかわらず、あまりのゴミの多さにビックリしたそうです。

これでは中古のデジカメ、ミラーレス、コンパクトデジタルカメラは、ちゃんとキレイに撮れるのか心配になりますよね。そこで今回は中古のカメラで失敗しないチェック項目を取り上げてみましたので、参考にしてくださいね ♪

中古デジカメ購入時のチェック項目

中古のデジタルカメラ購入で失敗しないためのチェック項目は、おおよそ下記の通りです。

1.センサーのゴミ付着チェック
2.カメラの外観にキズ、凹みがないか確認する
3.ボタンやレバーなど各機能の操作に違和感がないかチェックする
4.撮影枚数の確認(シャッター回数)
5.バッテリー、充電器などの付属品のチェック
6.保証の有無

【チェック①】センサーのゴミ(ホコリ)付着チェック(確認方法)

中古のデジタル一眼カメラやミラーレスカメラの場合はセンサーにホコリや塵(ちり)が付着しているものがあり、撮影したときにゴミが写りこんでしまうことがあります。

ですので、
カメラのセンサーは必ずチェックをしましょう。

お店で購入の場合、SDカードをお借りしてテスト撮影をしてみます。ゴミが付着していたら店員に取り除いてくれるかどうか確認をしてみましょう。

カメラセンサーのゴミ付着の確認 センサーにゴミがあるものと無い写真の違い

センサーにゴミが付着していると上の右写真のようにゴミが写真に写りこんでしまいます。これではせっかくの写真が台無しですよね。

①と②のゴミ(右写真)は、景色の白い部分にありますので目立ちますが、③のように暗い部分のゴミは見つけにくくなっています。後述しますが、センサーチェックは白壁を撮影すると、ゴミチェックがしやすくなります。

フォトショップなどの写真加工ソフトでゴミ除去も可能ですが、毎回お気に入り写真を修整することになりますので、できるだけカメラセンサーにゴミが無いものを選びましょう。

特にレンズ交換のできないコンパクトデジカメ類は、掃除機を使ってゴミ除去などを行う方法もありますが、機器の破損や個人できれいに除去できないことが多いため、中古カメラを購入するときは気をつけたいものです。

特に個人売買の場合は、カメラセンサーの確認をしていないものもあり、「美品」となっているカメラのセンサーに大きなゴミが付着していることもありますので、「受け取りボタン」を押す前に必ずチェックするようにしましょう。

【センサーにゴミが付着しているかどうかの確認方法】

1.絞り優先モードにする(キヤノン「Avモード」、ニコンとソニー「Aモード」)
2.絞り値を大きくする(レンズにもよりますが、標準レンズでF16~18前後)
3.白い壁にピント合わせてシャッターを押す

※ピントが合いにくい場合は、マニュアル(MF)にして無限遠にします

カメラセンサーのゴミ付着の確認

開放絞り値(例:F2.8)で撮影すると、大きなホコリや塵(ちり)はボヤけて、小さなゴミは写りません。絞り値を大きくして(例:F18)確認します。

レンズによって設定できる絞り値は異なりますが、上の見本イラストの場合は「F18」としています。「F2.8」ではボヤけていたホコリが「F18」にしたことで、くっきりと写し出され細かな塵(ちり)も確認できます。

良心的な中古カメラ店であれば、ホコリ除去をしてから店頭に並べていますが、フリーマーケット等の個人売買の場合、カメラセンサーのホコリや塵はそのまま出品されていることがあります。

商品が届いて、受け取りボタン押す前にゴミの確認ができた場合、返品あるいは料金交渉をしてみると良いかもしれません。

個人売買は避けたいという人には、中古カメラを豊富に取りそろえる「カメラのキタムラ」が、10,000円以上の対象商品に6か月保証があり、安心して購入することができますのでおススメです。

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またカメラ購入後に塵(ちり)やホコリがセンサーに付着していたことが分かったときは、ブロアーでゴミを飛ばすことができるか、確認をしてみましょう。

カメラのセンサー清掃には、間違ってもパソコンを掃除するときに使うエアダスターは使わないようにしてくださいね。

噴霧した瞬間に液体状のガスが出てきたり、エアーの勢いでノズルが飛んでセンサーにキズが付いてしまうこともありますので、ご注意ください。

うまくゴミを取り除けないときは、メーカーにクリーニングを依頼(5,000円~10,000円前後)してみてください。レンズ交換のできるカメラであれば、市販されているセンサークリーニングキットで掃除をしてみることをおススメいたします。

※イメージセンサーの清掃は自己責任となりますので、不安な方はメーカーに修理を出すようにしてください。

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ミラーレスカメラ レンズ交換時にセンサーが剥き出しになる

ワンポイント ☆ ミラーレスカメラのレンズ交換の方法
ミラーレスカメラのレンズ交換時は、どうしてもセンサーが剥き出しになりますので、ホコリやゴミが付着しやすい状態となります。(デジタル一眼レフも注意は必要です)

特に風の強い日にレンズ交換をするときは、

・風を背にする
・素早く交換する
・カメラを下向きにして交換する
・できるだけレンズ交換は控える

などです。

海や湖など砂が舞うような所も気を付けてくださいね。

【チェック2】カメラの外観にキズ、凹みがないか確認する

最近のカメラは丈夫なので、少しのキズや凹み程度であれば問題なく使えることが多いです。逆にキズや凹みを気にしないのであれば、お買得品が見つかるかもしれません。

とはいえ、
金額問わずカメラにキズや凹みは無い方が精神的にもいいですよね。

カメラ本体の小キズや凹みのチェックの他にも

・レンズにキズ、カビやクモリなどがないか(コンパクトデジカメ)
・液晶画面がキレイに表示されているか

なども確認しておくと安心です。

【チェック3】ボタンやレバーなど各機能の操作に違和感がないかチェックする

カメラのボタン、レバーの各機能はすべて動作チェックします。個体によってはボタンを押しても反応が悪いものや、バッテリー部分の蓋がゆるくて取れそう・・・などいろいろありますので、動く部分はすべて確認しておきましょう。

・シャッターボタンを押してオートフォーカスのピントが素早く合うかどうか
・実際にシャッターを押して写真が写っているか
・コンパクトデジカメの場合、ズームの動きがスムースかどうか

【チェック4】撮影枚数の確認(シャッター回数)

カメラのシャッター耐久回数

カメラのシャッター耐久数は機種にもよりますが、約10~20万回前後となっておりますので、一般の方が使っていたものであれば、それほどシャッター数を気にする必要はありません。

・スポーツカメラマン
・結婚式
・カーレース

上記のカメラマンは連射機能を多用しますので、必然的にショット数の多い個体となります。こういった職業の方の中古カメラは、耐久ショット数に近いものや超えているものもありますので、可能であれば撮影枚数もチェックしておいた方が良いですね。

一般の方も主に野鳥やスポーツ、レース関係を撮影されている方は連射機能を使いますので、念のため確認しておきましょう。

※撮影枚数の確認はメーカーのサービスセンター(SC)か、外部サービスを利用しないと分からないものもあります。

機種によってシャッター耐久回数は異なりますので、購入したいカメラのシャッター耐久枚数も確認しておくことをおすすめします。

メーカーシャッター耐久枚数
Canon
キヤノンEOS製品
プロ用1系 : 40万回
1桁モデル : 15~30万回
2桁モデル : 10万回
Kiss等入門機 : 数万回
Nikon
ニコン製品
Z5~Z7シリーズ : 20万回
Z50  : 10万回 
D5/D6 : 40万回
D850 : 20万回
D750 : 15万回
D7500 : 15万回
SONY
ソニー製品
α1/α9/α7シリーズ : 50万回
α7Ⅲ : 20万回
α6600 : 20万回

※シャッター耐久枚数に達してしまったら ” 使えない ” というわけではありません。シャッター耐久枚数に達する前に故障することもありますし、あくまで目安としてお考えください。

ショット数 9万回のカメラ本体の場合

シャッター耐久回数10万回のカメラ耐久回数 残り 1万回
シャッター耐久回数20万回のカメラ耐久回数 残り 11万回

9万ショットのカメラ本体でも、シャッター耐久回数が10万回 or 20万回では大きく異なります。

20万回の耐久性能のあるカメラであれば、9万ショットは半分以下。シャッター耐久回数まで、まだまだ使うことができます。

【チェック5】バッテリー、充電器などの付属品のチェック

カメラの付属品チェックもしておきましょう。

中古カメラを購入するときは、

・カメラ本体
・バッテリー
・充電器
・ケーブル
・ストラップ
・ユーザーガイド(説明書)
・元箱

がセットになっているのが理想ですね。

カメラ本体だけ購入した場合、
「 バッテリー + 充電器 」
も別途購入しなければなりません。

最新のミラーレスカメラ、デジタル一眼レフの純正バッテリーは、1個10,000円前後、充電器も4,000円前後となります。これらも頭に入れながら購入すると余計な出費が抑えられます。

たまに個人売買で、カメラボディ + 充電器 + 純正バッテリー(3~5個セット)で出品されていることもあります。

純正バッテリーが「5個セット」にもなると、仕事関係でカメラを使用していたことが考えられます。所有者さんが主に何を撮影していたか、月にどれくらいの撮影をしていたかなど、確認できる範囲で聞けるといいですね。

またバッテリーは、充電回数500回程度(サイクル回数)ですので、いつ頃購入して、月に何回くらいの使用だったのかも確認しておくと安心です。

ちなみにキヤノンのミラーレス、デジタル一眼レフの最新の純正バッテリー「LP-E6NH」も1個10,000円ほどで販売されています。(2022年8月現在)

【チェック6】保証の有無

中古カメラの場合、チェックをして購入したつもりが、使用してスグに不具合が見つかることもありますので、保証の有無も確認したいところです。

特に高額なカメラは ” 3か月・6か月 ” など短くても良いので保証有りの店舗で購入しておいた方が無難です。中古カメラ店では、独自の保証を提供しているお店もありますので、確認してみてください。

カメラ店名中古カメラ保証期間
カメラのキタムラ6か月保証
※保証の対象品

購入後の初期不良は返金(購入日より1週間)
マップカメラ最長1年保証
※一部例外あり
三星カメラ6か月保証
※商品により現状渡しもあり
保証規定はそれぞれ異なりますので、購入前に必ずご確認ください。
中古カメラも6か月保証の「カメラのキタムラ ネットショップ」を見てみる >>>

さいごに

いかがでしたか.

お店で中古カメラを購入するときは、比較的問題のない個体が多く、何かあれば「キズあり」「難あり」などのコメントを表示してくれていますので、比較的安心して購入できます。

もし不具合などを隠して販売すれば、最近はSNSなどで拡散されてしまいますので、長期的にみればマイナスになりますからね。

そういう意味では、少し高くても保証付き店舗でカメラを購入して、安心も買うというのも一つの手ですね。

購入後に不具合などが発生した時は、保証が付いている場合は購入店、そうでない場合はメーカーに修理を出すしかありません。

ただタイミングが悪いと小さな修理でも1か月、2か月かかることもありますので、大事な結婚式や運動会のために中古カメラを購入する場合は、時間に余裕を持っておくと安心です。

ちなみに古い機種の場合、メーカー側も修理を受け付けてくれませんので、中古カメラを購入するときはメーカー修理期間が終わっていないかどうかも確認した方が良いですね。

内容によって受け付けてくれることもありますので、故障をした場合はメーカーに問い合わせをしてみましょう。

失敗しない中古レンズの選び方なども、また日を改めてまとめてみようと思います。

それでは、また♪

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