フィルム時代からEOSシリーズを使い続けてきた筆者が、最新のミラーレスカメラEOS R5 を「 カメレン 」にてレンタルをしてみました。
以前に
・ おどろきの結果に!EOS R5 の手ブレ補正テスト
・ EOS R5 で桜撮影♪ レビュー
の記事をアップしてきましたが、今回は EOS R5 の気になった点を取り上げてみたいと思います。EOS R5を実際に使ってみた感想を率直に書いてみましたので、ぜひ参考にしてください ♪
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もくじ
EOS R5 のココが気になる。レンタルして使ってみた感想。 レビュー
EOS R5 慣れが必要な操作 & 使いにくいと感じたところ |
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・レリーズの取り外しに時間がかかる ・電子ファインダー(EVF)は見やすくなっているものの、しっくりこない印象 ・カメラを左右に振ったときのファインダーのカクツキ感 ・ボディが小さく薄くなった分、グリップを握る力が必要になった ・レンズリアキャップの装着がしにくい ・動画撮影時の発熱問題 |
ボディは小さくて軽いのですが
レンズを付けると・・・。
ボディは小型軽量化されましたが、EOS R5にRFレンズを付けた時の重さとバランスがちょっと気になりました。
一部レンズの重さは下記の通りです。
レンズ RF または EFは重さ横に表記 | 重さ ※軽い=太字 |
---|---|
24-70mm/F2.8L | 900g(RF) 805g(EF) |
24-105mm/F4L | 700g(RF) 795g(EF) |
15-35mm/F2.8L 16-35mm/F2.8L ※広角側が異なるため、それぞれ明記 | 840g(RF) 790g(EF) |
70-200mm/F2.8L | 1070g(RF) 1,480g(EF) |
「EOS 5D Mark Ⅳ + レンズ」の重量とほぼ変わらないものが多いというのも気になりますね。
望遠の「70-200mm/F2.8L」レンズは、新レンズ(RF)が約400gも軽くなっています。F4L ズームレンズは95g軽くなっていますが、F2.8L ズームレンズは50~95g重たくなっているのが分かります。
ボディに標準ズームレンズを装着した重さの比較
カメラボディ | レンズ | 重さ |
---|---|---|
EOS R5 (650g 公表値) | RF24-70mm/F2.8L IS USM (900g 公表値) | 1655g ※バッテリー含 |
EOS 5D Mark Ⅳ (800g 公表値) | EF24-70mm/F2.8L Ⅱ USM (950g 公表値) | 1722g ※バッテリー含 |
カメラボディ、レンズ、バッテリーとメモリーカードを含めた重さは
EOS R5 ⇒ 1655g
EOS 5D Mark Ⅳ ⇒ 1722g
となりました。
「 ミラーレス 」と言えば、小型で軽量というイメージがあると思いますが、EOS 5D Mark Ⅳに標準ズームレンズを装着してわずか 67gの重量差では物足りない印象です。
EOS 5Dと比べてR5は、グリップを握る力が必要になりました
グリップ回りは、見た目それほど変わらないのですが、実際に握ってみると「 EOS 5D 」の方が大きいグリップとレンズ重量のバランスが良く、握りやすいです。
仕事で使う方は、旧モデルの重量と大差がないので良いのですが、一般ユーザーは「ちょっとレンズがおおきいなぁ」とカメラボディとレンズのバランスが気になるかもしれません。
それと
街ぶら撮影をするときは、常にカメラのグリップ部分を握っていますので、グリップが細くなったことでEOS 5Dよりも握る力(握力)が必要になったなぁという印象があります。
EOS R5は、ボディが小さく軽くなりましたので仕方がないことですが、ユーザー目線で考えると、やはりレンズの小型化が必要と感じました。
個人的には、レンズの小型化に期待したいですね。
EOS R5 レリーズの取り外しは時間がかかる
上の写真をご覧ください。
EOS R5 にレリーズを装着しているのですが、レリーズの位置が三脚(雲台)のプレートギリギリになっているのがわかります。R5ボディにレリーズを付けるときは良いのですが、三脚に固定したままレリーズを取り外すのは、かなり難しいです。(私はできませんでした)
EOS R5ボディからレリーズを取る方法は、
三脚からプレートをはずす ↓ ↓ ↓ カメラボディからプレートをはずす ↓ ↓ ↓ レリーズを取る |
という流れになります。
EOS 5D Mark Ⅳ はボディが大きい分、取り外しがラクでした。
EOS R5ボディからレリーズを取り外す場合、ボディから三脚プレートを取らないといけないのはかなり面倒に感じてしまいますね。
手持ち撮影でも、ほとんど三脚プレートを付けたまま撮影していますので、改善してもらいたい点となりました。レリーズを使わずセルフタイマーを使えば良いのですが、シャッターチャンスに弱いため EOS R5 を入手したときは状況に合わせて「 Canon リモートコントローラー RC-6 」を使っていくことも考えています。
↓ ↓ ↓ リモートコントローラー RC-6
もしくは「 EOS R5 」が持つ最高クラスの高感度特性と手ブレ補正を活かして、三脚を使わないという選択肢もありかもしれませんね。
EOS R5の電子ビューファインダーは個人の好みに合わせて調整または慣れが必要?!
EOS R5 の電子ビューファインダーは、約576万ドットの高精細0.5型EVFが搭載されています。
EOS-Rなどの電子ビューファインダーは、ファインダーに目を近づけたときに影像が映し出されるまでにタイムラグがあり、ユーザーからも指摘されていました。
EOS R5 は、ファインダーに目を近づけると反応し、撮影したい被写体が素早く映し出されます。切り替えの敏感さや再生画像表示もスグに表示され大きく改善されています。
■好みに合わせて変更できる「 電子ビューファインダー 」 ・明るさの調整 ・4種類の色調整 ・色調微調整機能 ・モニターの開閉に応じて「撮影画像の確認を行わない」設定可能 ・ファインダーに表示する情報のカスタマイズ |
今回、ミラーレスカメラの電子ファインダーモデルを初めてレンタルしましたが、いままで光学ファインダー式のカメラを使ってきた方は、少々違和感を感じるかもしれませんので、ファインダーを好みに合わせて調整してみると良いかもしれません。
電子ファインダーは、使い込んでいくうちに慣れていくものと思われます。
電子ファインダーで気になった点をあげてみますと
PLフィルターの効果が確認しにくい | 光学ファインダーであれば、被写体の反射状況を容易に確認することができますが、電子ファインダーはPLフィルター効果の確認がしにくい。(2021年5月現在) ⇒ 『Kenko PLチェッカー[V] II 』 を使うと良いかもしれません。(下記の写真参照ください) |
色再現がまだ乏しく、ファインダーから感動が生まれない | 光学式の場合、朝日や霧、紅葉などはファインダーを覗いているときから感動が生まれますが、電子式では感動が薄れる傾向にある。 ⇒ 写真は撮れてますので、問題はないです。 |
カメラを左右に動かしたときのカクツキ | ファインダーを覗きながら、カメラボディを左右に動かすとカクツキが出てしまう。 ⇒ 最初の頃は、特に気になりましたが、慣れれば問題なさそうです。 |
電子ファインダーでPLフィルター効果の確認がしにくい場合は『 kenko PLフィルター PLチェッカー(V) II ¥1682円(2021年5月現在) 』 を使ってみるのも良いかもしれません。
↓ ↓ ↓ Kenko PLチェッカー
メーカーの説明では「Kenko PLフィルター サーキュラーPL (W) Vernier」と併用することで、PL効果のある位置をカンタンに設定できるとありますが、メーカー指定のフィルターでなくても使用できる可能性がありますので、PLチェッカーを購入される方はお手元のPLフィルターで確認をしてからご検討ください。
バッテリーの持ちは気にならない?!
旧バッテリー「LP-E6N」と比べて約14%アップした新バッテリー「LP-E6NH」。
「 EOS 5D Mark Ⅲ 」から「 EOS 5D Mark Ⅳ 」に買い替えをしたときは、体感として20~30%バッテリーの減りが早くなったなぁと感じました。
今回EOS R5を使用してみた感想としては、想像していたよりもバッテリーの持ちは気にならないということです。これは意外でしたね。
ちなみに「EOS 5D Mark Ⅳ」の撮影可能枚数は約900枚(公表値)ですが、私の撮影方法では、多くても500~600枚。
キヤノン公式HPの新バッテリー「LP-E6NH」の撮影可能枚数の目安は、ファインダーで約220枚、モニターで約320枚となっています。 ※なめらかさ優先の場合
撮影方法 | 温度 | 撮影枚数 ※なめらかさ優先 |
---|---|---|
ファインダー | 常温(+23℃) 低温(0℃) | 約220枚 約200枚 |
モニター | 常温(+23℃) 低温(0℃) | 約320枚 約310枚 |
エコモード (モニター) | 常温(+23℃) | 約550枚 |
このカタログに記載される撮影枚数というのは、ストロボの発光や電動ズームの使用(コンデジなど)、30秒に1回シャッターを切るなど、撮影枚数を表記する条件に合わせた数値となっていますので、個人の使用方法によって大きく変わってきます。
EOS R5 はミラーレスということもあり、前回の買い替え時と同じかあるいはそれ以上にバッテリーの減りを感じると考えていましたが、終日バッテリーの減りが早いと感じたことはありませんでした。
撮影枚数も公表値の2~3倍は撮れたという感じです。(使用方法により個人差あり)
テスト撮影(静止画のみ)では、ファインダーと液晶モニターどちらも使いながら撮影を続けましたので、想定外の嬉しい結果となりました。
リアレンズキャップの装着がしにくい
RFレンズのリアキャップは、上写真の赤丸印を合わせてからロックします。
いままでの「 EFレンズ 」であれば、適当にリアキャップをかぶせて時計回りに回転させればロックできていたのですが、RFレンズの場合、この赤丸印に合わせないとロックができない仕様になっています。
レンズ交換をする際、毎回この印に目を向けないといけませんので、急いでいるときはキャップをせずにバックに入れることになりそうです。
キャップが先か、シャッターが先か。。。
↑ 印を合わせないとこのようにすき間ができてしまいます。
風景撮影でスピードが求められることは少ないのですが、急いでいるときは、このズレた状態でバックに入れておき、撮影後にしっかりキャップをすれば安心・・・かな???
高価なレンズですので、注意してくださいね。
撮影を終えて
いかがでしたか。
いくつか「気になる点」を取り上げてみました。
いままで使ってきた製品(EOS 5D Mark Ⅳ)と比較をすれば、当然マイナス点も目についてしまいますが、それらを上回る良い製品だと思いました。
EOS R5 をオススメするかと言われれば
「YES!」
ですね。(^^)
EOS R5 のボディ内手ブレ補正も良かったですし、特にAFエリアを選択する範囲が拡大されたことは個人的に魅力を感じました。(マルチコントローラー使用時)
現在所有している「EOS 5D Mark Ⅳ」と「EFレンズ」をどうするか、どのタイミングで買い替えをするのかなど、しばらく眠れない日が続きそうです。
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