キヤノンのフルサイズミラーレス「 EOS R5 」「 EOS R6 」が発売されて、しばらく品薄状態が続いていましたが、最近ではお店にも在庫が並ぶようになりましたね。
■キヤノンEOS R5 と R6 の価格 EOS R5 | ¥447,778 |
EOS R6 | ¥300,778 |
EOS R5 ボディが45万、EOS R6は30万円。(2021年4月現在)
この金額はボディのみの価格ですから、なかなか購入したくても手が出せない人も多いのでは・・・。
そこで今回は、フィルム時代からEOSシリーズを使い続けてきた筆者(さつえい隊長)が、ミラーレス「 EOS R5 」カメラをレンタル。桜を撮影してみることにしました♪
現在使用しているカメラボディは、EOS 5D Mark Ⅳ 。
不具合もなく完成度の高い製品で満足していますが、新製品「R5」「R6」のボディ+レンズの重量、手ブレ補正、測距点などなど、気になるところが沢山あります。
はたして EOS 5D ユーザーが「R5」に買い替えた場合の満足度は?メリット、デメリットは?
さっそくチェックしてみたいと思います。
もくじ
Canon『 EOS R5 』のカメラボディとレンズをレンタル。桜を撮影してみました。レビュー 作例あり
実に見事な ” しだれ桜 ” です。
手前で花見をしている観光客と比較してみてください。樹齢300年のシダレ桜の大きさがわかります。
朝日を浴びて逆光ぎみの状況でしたが、EOS R5 の自動補正だけでキレイに撮ることができました。特に露出補正はしていないのですが、撮影結果に満足です。
望遠レンズも手持ちで撮れる?
EOS R5 は、手ブレを軽減する強力なボディ内手ブレ補正(IBIS)が搭載されています。補正効果はレンズにより異なりますが、ほとんどのRFレンズで8段分の補正効果があると公表されています。
8段っていうと、カメラメーカーの中でもトップクラスになるのですが、これなら望遠レンズの手持ち撮影もコワくない・・・と言えるかもしれません。ただ今回は、水平もしっかり確認して撮影しておきたいので、三脚を使って撮影しました。(笑)
■カメラメーカー 補正効果一覧(2021年5月現在)
カメラメーカー | ボディ | 補正効果 |
キヤノン | EOS R5 | 8段 |
ニコン | Z7 | 5段 |
ソニー | α7R Ⅳ | 5.5段 |
オリンパス | OM-D E-M1 Mark Ⅲ | 7.5段 |
パナソニック | LUMIX G9 PRO | 6.5段 |
ライカ | SL2 | 5.5段 |
ペンタックス | K-1 Ⅱ | 5.0段 |
8段ってどれくらい違うの?
人間の目も光の量を調整するために暗いところでは瞳孔が開いたり、明るいところでは閉じたりしています。
車を運転中、長いトンネルから出た瞬間、目の前が真っ白になることがありますよね。
あの状態がカメラでも発生することがあります。光の量を調整するために、シャッタースピードや絞りが大事な役割を果たしているのです。
たとえばシャッタースピードが「1/30」から「1/60」になると、単純にシャッタースピードが2倍速くなりますので、取り込む光の量は半分(1/2)となります。
逆に「1/60」から「1/30」のようにシャッタースピードが遅くなると、取り込む光の量が2倍になります。
分かりやすく
シャッタースピード 1/100秒 と 1秒 で撮影してみましょう。
1/100秒は「カシャ」
1秒は「カーーーシャ」
とシャッター音の違いを感じることができますよね。
シャッタースピード「 1/100秒 」と「 1秒 」では、1秒の方がシャッター速度が遅く「カーーーシャ」とシャッターが長く開いているのでセンサーにたくさんの光を取り込むことができます。
これら光の調節をカメラが最適な条件にして撮影してくれているのです。
この光を取り込む量が半分あるいは2倍になることをカメラ用語では「段」で表しています。
・「1/30」から「1/60」 ⇒ 1段
・「1/60」から「1/30」 ⇒ 1段
ですので、8段分の補正効果というのは、
「1秒」という撮影条件でも、「 EOS R5 」の手ブレ補正効果が発揮されると「1/250秒」 で撮影しているのと同じ写真が撮れるということになります。
↓ ↓ ↓ カメラに設定されているシャッタースピード(一部)の順番です。
■シャッタースピード 1″ ⇒ 0″5 ⇒ 1/4 ⇒ 1/8 ⇒ 1/15 0 ⇒ 1段 ⇒ 2段 ⇒ 3段 ⇒ 4段 ⇒ 1/30 ⇒ 1/60 ⇒ 1/125 ⇒ 1/250 ⇒ 5段 ⇒ 6段 ⇒ 7段 ⇒ 8段 |
カメラボディに設定されているシャッタースピードを順番にカウントしていくと上のようになります。
シャッタースピード「1秒」の環境下で手持ち撮影をする・・・考えたこともありませんでしたが、コレ(8段分の補正)はホントにおどろきですね。
ある程度慣れは必要かと思いますが、これは試してみる価値ありますね。手持ちで「1秒撮影」は、また別の日に挑戦してみたいと思いますので、お楽しみに♪
ちなみに上の桜写真は、
宇陀市にある一本桜で樹齢300年にもなる「又兵衛桜」。満開になると朝から多くの人で賑わいます。戦国武将・後藤又兵衛の屋敷跡にあることから「又兵衛桜」と呼ばれ、奈良でも有名なシダレ桜のひとつです。
EOS R5 お寺の撮影に最強!
上の写真は岩船寺・本堂と桜です。
岩船寺さんは三脚の使用を許可してくれてますので、三脚を使用しています。(R5の意味ない?(笑))
ただ京都・奈良の多くのお寺さんは三脚の使用を禁止してますので、手ブレに強いミラーレス「EOS R5」は、お寺や神社での撮影にも最適と言えますね。
岩船寺・阿字池にて。
池の水には流れがないため、微かな風を待って撮影しています。F36、ISO100、PLフィルターを使用して、シャッタースピードが最も遅くなる条件にしました。池に浮かぶ桜の花びらがきれいですね。
EOS R5 屏風岩のヤマザクラ 手持ち撮影
奈良県曽爾村にある屏風岩。
天気にも恵まれて雲ひとつない青空が広がりました。屏風を立てたように屹立(きつりつ)した岩が特徴で、その幅は約2kmにもなります。
見事な景色ですよね。
ここ屏風岩での早朝撮影では、三脚を使用。
軽い朝食の後は、ISO感度「AUTO」に設定して、三脚無しで撮影をしてみることにしました。
いままで三脚を使って丁寧に撮影されてきた方にとっては、三脚無しでの撮影に抵抗があるかと思いますが、EOS R5 であれば、ファインダーに水準器を表示させて撮影をすれば、身軽な三脚無しもありかなぁ・・・と感じました。
桜の花びらが風に舞う瞬間や、人がいなくなるのを待つ写真などは、やはり三脚があると便利ですね。ただ今までのように重くて大きな三脚ではなく「トラベル三脚」と呼ばれるコンパクトで軽いものを持参し、旅先や登山など必要に応じて使用していけば、EOS R5の性能をフルに発揮していける気がします。
■撮影していて気になった点
・PLフィルターの使用 | 基本的に問題はないですが、使用条件により 空のグラデーションに違和感を感じました。 再度、EOS 5D と比較予定。 電子ビューファインダーでのPLフィルター 効果が確認しにくい。 |
PLフィルター使用時に青空を撮影した際、グラデーションに違和感のあるシチュエーションが確認できましたので、再現できるか日を改めて撮影してみたいと思います。再現できましたら、写真と共にアップ予定。
今回レンタルした「EOS R5」は説明書を見ることなく、操作できると想像してましたが、いくつか戸惑う点がありました。(苦笑)
とは言え、覚えてしまえば「5D」よりも便利なものばかり。操作に関しても、また日を改めてレポートいたします。
いま流行のカメラレンタルもおすすめ♪
いくつか戸惑いがあったものの新しいカメラで撮影するのは、気分も高ぶりますし、たのしい時間を過ごすことができますね。
カメラボディ | 価格 ※2021年4月 価格コム |
EOS R5ボディ | ¥447,778 |
EOS R6ボディ | ¥300,778 |
EOS 5D Mark Ⅳ | ¥252,680 |
今回、レンタルしたカメラボディはキヤノンの「EOS R5」。
レンズは「RF24-70mm F2.8」をレンタルしてみました。
レンタル機材は、キヤノン、ニコン、ソニーの普及機から高級機材を月単位でカメラレンタルができる「 Cam’Lens(カメレン) 」にて手配しました。
通常、2~3日のレンタルで数万円する機種が、” カメレン ” では1か月2~3万円台で借りることができます。もちろん1週間、半月など、予定に合わせてレンタル可能です。
お子さまの運動会、発表会、旅行、スポーツイベントにあわせて 各メーカーの最新機種や定番のカメラ・レンズをひと月じっくり試せますので、ぜひご検討ください。
入学式や卒業式などイベント開催前後は、レンタル中になることも多いので、早めに抑えておくと安心です。
価格が20万~40万円代のカメラボディやレンズの貸出をしているお店は少ないので、購入前のお試しやお仕事の撮影にもたいへん便利ですね。
「Cam’Lens (カメレン)」でレンタルできる製品一覧
メーカー | カメラボディ | カメラレンズ |
キヤノン | EOS R5 EOS R6 EOS R EOS 5D Mark Ⅳ EOS Kiss X10i 他 | RF24-70mm F2.8L IS USM RF24-105mm F4L IS USM RF70-200mm F2.8L IS USM RF24-240mm F4-6.3 IS USM RF24-105mm F4-7.1 IS STM 他 |
ソニー | α7S III ILCE-7SM3 α7 III ILCE-7M3 α7C ILCE-7CL α7R IV ILCE7RM4 他 | FE 12-24mm F2.8 GM FE16-35mm F2.8 GM FE24-70mm F2.8 GM FE70-200mm F2.8 GM FE85mm F1.4 GM 他 |
ニコン | Z7Ⅱ Z6Ⅱ Z5 D780 D500 他 | Z24-70mm F2.8S Z70 -200mm F2.8VR S Z20mm F1.8S Z50 F1.8S Z85mm F1.8S |
タムロン | 28-75mm F2.8Di Ⅲ 18-400mm F3.5-6.3Di Ⅱ | |
シグマ | 24-70mm F2.8 DG 100-400mm F5-6.3 DG 150-600mm F5-6.3 DG | |
他 | atx-i 11-20mm F2.8CF |
この他にもレンタルできるボディ、レンズがありますので、Cam’Lens(カメレン) でチェックしてみてくださいね。(2021年4月現在)
操作性、気づいた点などいろいろありましたが、総合的にみて「EOS R5」をGETしたくなりましたね。後日、各種記事にして参りますので、お楽しみに!
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