一眼レフ の 『 ミラーアップ撮影 』機能の使い方

「 ミラーアップ撮影って何?? 」

「 ミラーアップ撮影 」と言うのは、シャッターを押した後、ミラーの跳ね上がりによるカメラブレを無くすもので、キヤノンやニコンはじめデジタル一眼レフカメラに搭載された機能の一つです。

※機種により搭載されていないものもございますので、念のため購入前に確認してくださいね。

↑ 赤矢印の先がミラーです。シャッターを押すとミラーが跳ね上がり、ミラー奥にあるセンサーに像(被写体、光)が映し込まれます。

この跳ね上がったミラーの振動でわずかに発生するカメラブレを「 ミラーショック 」と言います。せっかくの写真も等倍で確認してみたら「ブレていた・・・(悲)」なんてこともよくある話。

最近では ミラーショック によるカメラブレを無くすために「 ミラーアップ撮影 」機能搭載の機種が増えています。

↑ 上の画像が「シャッターを押す前」と「シャッターを押した後」のものです。

左側にはミラー(鏡)が残っていて、右側はシャッターを押したことによりミラーが上がった状態になっているのが分かります。

このミラーが上がった状態にして撮影する機能が「 ミラーアップ撮影 」。少しでもきれいな写真を残しておきたい方には必須の機能と言えそうです。

このシャッターを押すたびに発生するミラーの振動を「 ミラーショック 」と言うのですが、シャッタースピードが1/2~1/100秒程度で発生し、1/60秒前後がもっともブレが起きやすいと言われています。

シャッターを押した瞬間にカメラが揺れてしまうわけですから、防げるのなら防ぎたいものですよね。

ちなみに最近よく耳にする「 ミラーレスカメラ 」と言うのは、「 ミラーレス 」つまりミラー(鏡)の無いカメラとなりますので、ミラーショックの心配はありませんのでご安心を。

ミラーアップ撮影の設定と撮影の方法

本記事では「 EOS 5D Mark Ⅳ 」にて説明を進めていきますが、ミラーアップ撮影の設定はカメラ機種によって異なりますので、説明書をご覧ください。

【 EOS 5D Mark Ⅳ ミラーアップ撮影の設定

ミラーアップ撮影の方法

1)MENUボタンを押す

2)①のカメラアイコンを選択

3)②の4番を選択

4)③の「 ミラーアップ撮影 」を選択

5)「SET」ボタンを押す

ミラーアップ撮影

「ミラーアップ撮影」画面が開きますので、「する」を選択して「SET」ボタンを押して完了。

設定は以上です。

ミラーアップ撮影の方法

「 ミラーアップの設定 」が完了したら、次は「 ミラーアップの撮影方法 」です。

ミラーアップの撮影は、シャッターを二度押すことになりますので、ご注意ください。

1)カメラを三脚に固定して、レリーズを装着する。

三脚、レリーズを使わなくても撮影はできますが、より効果を高めるためにも利用をオススメします。

2)一度目のシャッター全押しでミラーが上がります。

カメラポジションが決まったら、シャッターを全押しします。ミラーが上がったことにより振動が発生してますので、数秒待ってから3番(二度目のシャッター)に進みます。

※この時点では写真は撮れていません。

3)二度目のシャッター全押しで撮影が行われ、ミラーが下がります。

以上となります。

上の方法で撮影をすると、ミラーが上がった状態で写真撮影を行いますので、ミラーショックの影響を受けずに撮影することができるという仕組みです。

特にマクロレンズ(接写)や望遠レンズの使用時は効果が期待できますので、ぜひご活用ください。

「ライブビュー撮影」もオススメ

また上記設定( ミラーアップ撮影 )が面倒という方には、液晶画面を見ながら撮影することのできる「 ライブビュー撮影 」がオススメ。

「 ライブビュー撮影 」も、ミラーを上げて撮影する形となりますので、そのままシャッターを押せば「 ミラーアップ撮影 」と同じようにカメラブレを防ぐことができます。

「 ライブビュー撮影 」にて撮影する場合は、バッテリーの消耗が早くなりますので、スペアバッテリーが1~2本あると安心です。。。

【使用機材】 キヤノン EOS 5D Mark Ⅳ

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