1994年にカーボン素材を使った三脚が販売されてから、24年も経つのですね。
私が初めて購入したカーボン三脚は、スリックの「CARBON 724 EX-Ⅱ」。
アルミ三脚が主流だった頃は、重くて大きなものが「いい三脚」の条件でしたから、高価で軽いカーボン三脚は手が出ないだけでなく、避けていたようにも思います。
いまでは重くて大きな三脚は敬遠され、軽くて丈夫なカーボンが売れています。カメラ店にもカーボン素材の三脚が多く並ぶようになりましたね。
現在は、アルミ三脚を手放して、2本ある三脚はどちらもカーボン三脚。登山や散策撮影で重宝しています。
2本のうちの SLIK 724EX-Ⅱ は、使い始めてから7年が経ちました。
カーボンは鉄やアルミと比べても気温差に対してほとんど寸法がずれないというメリットがあります。こういった特徴もあり、技術の進歩と共に、航空機や自動車にも採用されるようになりました。
ただ注意したい点もあります。
というのも、使用中に「チクリ」と痛みが走る場合があるのです。
最初は、
「草花や木片の棘(トゲ)かな?」
と思っていました。
度々痛くなるのでメーカーに問い合わせをすると
「そのようなことは聞いたことがない」
と、その後もしばらく使い続けました。
撮影前の移動時や自宅で三脚を移動するときにも頻繁に感じるようになり、三脚によるものに違いないと思うようになりました。
↑ カーボン三脚の脚のアップ写真。
カーボンは炭素繊維を編み込んでいるのですが、上の写真でも繊維のような素材がわかると思います。おそらくこれらが毛羽立ってきているのでしょうね。
改めてメーカーに問合せをしたところ、
「経年劣化により、手に痛みを感じるような状態になる可能性はある」
との回答でした。
炭素繊維のトゲは、手に刺さると痛みが長く続きます。と言うのも草花や木片と違って指に刺さったトゲを見つけることが困難だからです。
経年劣化がどれくらいで発生するのかは、使用状況にもよると思いますので、痛みを感じたら使用を中止して、スポンジカバー や ETSUMI 三脚用グリップテープ を巻くなどの対策をオススメします。
とりあえず私もスポンジカバーを取り付けしてみました。
三脚の脚の径が25mmなので、穴の径24mmのものを3本購入しました。
なかなかスポンジケースの商品は見つけられないと思いますので、
ご希望の方は下記より脚のサイズに合わせてご購入ください。
■径18mm × 長さ220mm 398円/1本
【Amazon】 スポンジカバー 18×220mm
■径24mm × 長さ360mm 291円/1本
【Amazon】 スポンジカバー 24mm × 360mm
■径29mm × 長さ360mm 284円/1本
【Amazon】 スポンジカバー 29×360
■径32mm × 長さ 450mm 399円/1本
【Amazon】 スポンジカバー 32×450mm
※価格は 2018年5月9日現在
※情報が異なる場合は、リンク先を優先
それでは、早速取り付けてみましょう!
さすがに脚をつけたままでは、スポンジケースは通りませんので、一番太い部分の脚のロックを回して取り外します。(作業を行う場合は、自己責任にてお願いします)スポンジケースは、脚の長さに合わせてハサミ等でカットしておきます。
スポンジケースを三脚の脚に合わせてカットする時は、1~2cmくらい長めにしておくと安心です。スポンジの径がちょうど良い場合は、留めテープなども必要ありません。
脚を取り外す際は、細かな部品が出てくる場合もありますので、どのように設置されているのか確認をしながら、1本ずつ作業してください。写真を撮っておくと組み立てやすくなります。
※三脚の脚の取り外し・取り付けは、三脚のメンテナンスページも参照ください。
スポンジを三脚の脚に通していきます。
カットした部分をロック側(下側)にすると見た目もきれいになりますよ!
三脚の脚径は25mmで、スポンジが24mmですから、入れるのに少し時間がかかりますが、少しずつスポンジを押し回していけばきれいに収まります。
↑ 三脚の脚(SLIK)を戻すときは、赤丸の溝の部分と穴の中にある突起物を合わせます。
ここは少し慣れが必要です。
↑ ハサミでカットした側。
↑ ご覧の通り、キレイに取り付けできました!
三脚の分解をしたくない方には、エツミのETSUMI 三脚用グリップテープ がオススメです。野球のバットやテニスラケットと同じように巻くだけのものです。エンドテープも3本付いています。
注意したいのは、
野球のバットやテニス用のグリップテープを三脚に使う場合で、スポーツ用のものは1ロールの長さが短いものが多く、3セット以上購入しないといけなくなります。
エツミの三脚用グリップテープは、200cmありますので、どちらが良いか比較してから購入してみてください。
ちなみにカーボンの脚をまるまる交換することも可能ですが、
1本1万を超えていますので、まずはこちらで対応しておくのがベストかと思います。
これでしばらく使えそうです!
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