一眼レフやミラーレスで写真を撮っている方なら
「日の丸構図はダメ」
「日の丸構図は避けた方がいい」
などなど
一度は耳にしたことがありますよね。
そこで今回は
・日の丸構図がダメと言われてしまうワケ ・ブログで使える日の丸構図 ・意外とむずかしい日の丸構図 |
について紹介してみたいと思います。
「日の丸構図」がダメと言われてしまうワケ
「日の丸構図」というのは、中心に赤い丸の日本国旗をたとえて言う言葉で、被写体をフレームの中心にした写真を言います。
↓ ↓ ↓ これがダメと言われやすい「日の丸構図」です。

トラ(被写体)がど真ん中にきてますよね。
この写真がなぜ ”ダメ” と言われてしまうのか。。。
よく言われるのが、
「初心者っぽい構図に見える」
「だれでも撮れる」
「構図を考えていない」
たしかに「日の丸構図」は、簡単に撮ることができますが、被写体を右に左に移動するだけで「だれでも撮れる」から「カンタンに撮れない」写真になりますかね?
そんなことはないですよね。
季節や太陽の光、霧、雲などの自然現象、ライティングによる違いは出るものの、特に固定された被写体(建造物、像など)であれば、被写体の位置を確認して、だれでも同じように撮影することができるのです。
要は「慣れ」と「経験」で、これから撮影しようとしている被写体を真ん中より良いと思う構図でシャッターが押せるかどうかの違いです。
※ここではシャッタースピードや絞りなどの設定は考慮しなくて良いです。
写真を始めたばかりのときは ” ゆとり ” がありませんので、ただただ撮ることに夢中なんですよね。その結果が「日の丸構図」になってしまっているわけです。わたしもそうでした。
ですから、「日の丸構図」がダメというわけではなく、カメラ初心者が意図せず被写体を真ん中にしてしまう傾向に気づいてもらい、表現の幅を広げるために生まれた言葉が「日の丸構図はダメ」ということです。
ひと昔前は、
「日の丸構図 だめ(ダメ)」
「日の丸構図はNG」
日の丸構図だけは避けなければ・・・
という空気感がありましたが、最近は「ダメ」という印象がゆるやかになってきました。インスタグラムでも日の丸構図の写真がたくさんアップされてますよね。
とは言っても
初心者っぽい構図に見える
ことから いまも ”ダメ構図” と思われてしまう傾向は残っているような気がします。
ただ上手く撮りたい気持ちばかりが先行してしまってはシャッターが押せなくなってしまいます。
「日の丸構図」を気にして10枚しか撮れない一日で終わるよりも、構図を気にせず思うまま気ままに100枚、200枚撮影した方が上達もしますし、あとで確認するときも写真がたくさん撮れていると楽しいものです。

被写体を真ん中に置くとバランスも取りやすく、ピントも合わせやすいですから、まずは気にせず撮影してみることです。
どんな人も入社したばかりの会社の仕事で ”完璧” にできる人なんていないですから心配はいりません。どんどんシャッターを押してみましょう♪
ブログで使える日の丸構図
実は「日の丸構図」は「ブログ(個人ブログまたはホームページ)」と相性がいいんですよね。
というのも、最近のホームページはスマホやパソコン、タブレットなどの画面幅に合わせてレイアウトを自動で切り替える「レスポンシブ」と呼ばれる技術が使われているからです。
ホームページのヘッダー部分(トップページ一番上の写真)の表示方法は主に2パターンあります。
1.各デバイスの画面全体に写真が表示されるタイプ。
一つ目は、各デバイス(PC、タブレット、スマホ)に合わせて画面いっぱいに写真が表示されるホームページ形式です。
スマホ、タブレットでは、端末の大きさに合わせて写真の端が自動で切り取られます。昨今は、このスタイルが主流で会社ホームページなどによく使われています。

↑ 「日の丸構図」のおかげで、スマホでもトラの姿が確認できてますね。日の丸構図で撮られた写真がうまくハマっています。
パソコン(右端)で閲覧したときが見事に「日の丸構図」になっていますが、スマホを意識した写真選択をするとこうなってしまいます(上画像参照)。これは仕方がないので開き直りましょう。(笑)
もしサイトを見てくれた友人、知人がココを指摘してきた場合には
「最近のブログは、PCとスマホの見え方を意識すると日の丸構図の方が都合がいいんだよね」
と教えてあげれば良いのです。
ホームページのトップヘッダー画像を非表示にしたり、パソコンとスマホそれぞれ別の写真を選択する便利な機能を備えたサイトもありますが、まだまだそのようなサイトは少ないのが現状です。(2021年7月現在)
ですから、失敗したように思える「日の丸構図」の写真は消去をせず、保存しておくと使う時がくるかもしれませんので残しておきましょう♪
■デバイスとは 普段使っているパソコン、タブレット、スマホのこと。またそれらと接続して使う装置の総称。 |
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2.写真の左右幅を各デバイスに合わせるタイプ

二つ目は、スマホやタブレットで閲覧した場合もパソコンと同じ画像を見せることができるホームページ形式です。
最近この形式は少なくなりましたが、パソコンもスマホも同じイメージ写真を見せることができます。スマホで閲覧すると見た目のインパクトが弱くなりますが、ホームページの訴求内容、使い勝手に合わせて使い分けされてきました。
それでは、
仮に金色のトラを右か左のどちらかに寄せて撮影した場合、パソコンとスマホではどのように表示されるのか見てみましょう。
意外とむずかしい日の丸構図
↓ ↓ ↓ スマホで確認するとトラが欠けてしまってます。

「意外とむずかしい日の丸構図」。
決して日の丸構図の写真を撮ることが難しいわけではなく、Webサイト(ホームページ)のトップヘッダー写真に「日の丸構図」やそうでない写真を挿入した場合の難しさです。
パソコンとスマホ両方で「見た目」チェックをしてみると、じつは満足できる写真が意外と少ないことがわかります。パソコンかスマホのどちらかが「イマイチ」になってしまうのです。
特にスマホの画面が難しいですかね。
スマホ画面は左右が自動でバッサリ切り落されますので、被写体によっては、かなりガッカリさせられます。「日の丸構図」の写真も思っていたようにハマらないことが多いです。
パソコンで閲覧する場合は写真全体が表示されていますので被写体(この場合はトラ)が左右上下に配置されていても問題ありませんが、スマホやタブレットで閲覧した場合、金色のトラがまったく写っていない状況になってしまったり、トラが欠けて表示されてしまうこともあるのです。
これで良いという人もいれば、トラを真ん中にしたいという人もいるでしょう。
最近は、業種によってスマホ閲覧率が6割、7割と大きなウェイトを占めていますので、ホームページのターゲット層に合わせてどちらを優先させるか考えてみるのもいいですね。
ですので、ブログやホームページを運営されている方は、「日の丸構図」も含めていろいろな角度で撮影しておくと安心です。
※真ん中にくる被写体を少し上または下に配置するとバランスの良いときがあります。いろいろ試してみてくださいね。
いかがでしたか。
過去に撮影した写真で「日の丸構図」と指摘されて嫌な思い、恥ずかしい思いをした方もいるかと思いますが、「日の丸構図」も立派な表現のひとつということを覚えておいてください。
日本の国旗デザイン(意匠)はよくて、写真は「NG」なんて決まりはありません。それこそおかしなルールでですよね。昨今はSNSなど写真発表の場も沢山あり、すばらしい環境が整っています。いろいろ写真を撮って、楽しんでくださいね。
それでは、また♪
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