コンデジで 流し撮り ! コツ は シャッタースピード にあり。

コンパクトデジタルカメラでも簡単に「 流し撮り 」ができる!

お子さまの走っている勇姿や「 自動車レース 」「 バイクレース 」など、躍動感ある写真に仕上げたい時ってありますよね。

難しそうに見える「 流し撮り 」。

実はお手持ちの コンパクトデジタルカメラ (以下コンデジ)またはミラーレスカメラでも、簡単に「 流し撮り 」ができるのです。

下記写真はすべてコンデジで撮影したものです。

設定を少し変えるだけなので、ぜひお試しください。

上の写真は、先日京都で行われた「 ツアー・オブ・ジャパン in 京都 」のレース風景。

背景と競技選手が「ピタッ」と止まって撮れています。

運動会のリレーや徒競走、お子さまが遊んでいるときの写真もこのようなものがほとんどですよね。

撮影時のカメラの設定は、

【カメラ】 RIOCH GR ( コンパクトデジタルカメラ )

【モードダイヤル】 P( プログラムシフト )モード

【絞り】 F5.6

【シャッタースピード】 1/3200秒

【ISO感度】 ISO 800

【焦点距離】 28mm(35mm換算)

です。

↑ 撮影シーンに合わせて選べるモードダイヤル。

慣れていないときは、「 P(プログラムシフト)モード」、「AUTOモードまたは緑のカメラマーク(カメラメーカーにより異なる)」で撮影していることが多いですよね。

このモードダイヤルやISO感度等を変更するだけで、たのしくキレイに撮影することができます。

たとえば

上のように「ピタッ」と被写体を止めて撮るときは、「ISO感度」を高くしてあげることがポイントです。

通常コンデジを使って撮影する時は「ISO400」で撮影していますが、今回は ISO400 ⇒ ISO800 に設定をしてみました。(天気や周辺環境により調整)

ISO感度の数字を大きくするとシャッタースピードが速くなりますので、被写体の動きを止めて撮影することができます。

ISO感度の幅(小さな数字から大きな数字まで)もカメラ機種によって異なります。大きな数字にするほど画像が粗くなってきますので、注意が必要です。これも機種によって変わってくるのですが、ISO800~ISO1000くらいまでなら気にならないと思います。

シャッタースピードが遅くなる薄暗い場所での撮影にも便利な機能なので、覚えておくと手ブレなどを軽減させることができます。

流し撮り撮影時のカメラの設定

↓ 「 流し撮り 」をした写真がこちら。

撮影時のカメラの設定は、

【カメラ】 RIOCH GR ( コンパクトデジタルカメラ )

【モードダイヤル】 Tv( シャッター優先 )モード

【絞り(F値)】 F16

【シャッタースピード】 1/30秒

【ISO感度】 ISO 400

【フォーカス】 追従モード

【シャッター】 連写モード

【焦点距離】 28mm(35mm換算)

です。

設定手順は、

1)カメラのモードダイヤルを「 Tv (シャッター優先)モード 」にする

2)シャッタースピードを「 1/30秒(被写体の動く速さに合わせて要調整)」にする

※シャッタースピードの数値を変更する方法はカメラによって異なります。壊れませんので、適当にカメラ本体の上下左右ボタンやダイヤルなどを回してみてください。

変更されない場合は、使用説明書をご確認ください。

初めての方は、まず上1番、2番の設定でテスト撮影をしてみてください。

ここでのポイントは、シャッタースピード「1/30秒」の他に「1/20秒~1/160秒」の間でシャッタースピードをいろいろ変えて試し撮りしてみることです。

慣れてきたら、遅い(速い)シャッタースピード「1/4」での撮影も挑戦してみましょう。

下の3番以降は「流し撮り」に慣れてからでも遅くはありません。

3)被写体にピントを合わせ続ける「追従モード」にする

※カメラメーカーによって「サーボAF」「コンティニュアスAF」 など呼び名が異なります。

4)連写撮影に設定する

カメラメーカーにより「連続撮影」「AF連続撮影」「連写機能」「速写機能」と表記が異なります。

撮影に使用した「RICOH GR」には、上記設定以外にも「連写」機能があるのですが、混乱してしまうので今回は説明を省きます。

5)絞り( F値 )が「 F8~F16 」になっていることを確認する

※ 絞り ( F値 )が「F2」や「F3.2」前後になっていると、動いている被写体にピントが合いにくいためご確認ください。

6)5番で絞り値が「 F8」より小さな数値の場合は、現在設定されているISO感度よりも高くしてみます。

絞り(F値)が「 F8~F16 」になるように ISO感度 を100~800 (周辺光源、天気による)の間で調整をします。

設定が終わったら、早速撮影をしてみましょう。

1)まず、カメラ本体を平行に動かすことがポイント

撮影したい被写体(お子さまや車など)を平行に追いかけながらシャッターを切ります。

写真に写し込まれる被写体の動きは基本的に左右平行だけで良いのですが、カメラが上下にも動いてしまった場合、動いた分だけ写真にも影響でますので注意が必要です。

2)日中の流し撮りは、写真が露出オーバーになりやすい。

↑ 日中の流し撮りは、上のように写真が白く飛んでしまうことがあります。(露出オーバーと言います)写真を使用する目的によっては、これでもOKですが・・・。

撮影する場所でテスト撮影をして白く飛んでしまうようであれば、露出を周辺環境に合わせて「-1から-2」程度、調整をします。

3)なぜ「 連写モード 」にするのか?

撮影したい被写体(お子さまなど)が視界に入ってきたら、カメラを平行に動かして、シャッターを切り始めます。

ここで連写モードにせず1発勝負にしてしまうと、目的の被写体が写真からはみ出てしまったり、最悪、写っていないということも・・・。

↓ このように動く被写体が写真からはみ出てしまうこともあります。

待ちに待ってせっかく撮った写真が ↑ コレだったら「うぎゃー」となりますよね。(笑)

「連写」機能は必須です。

撮影をする場所

カメラマンのたくさんいる場所は撮影ポイントなのでオススメですが、一般の方の立ち入り禁止区域であったり、撮影自体困難となりますので、別のポイントを探した方が無難です。

1)始めのうちはスピードの落ちるカーブ付近がおすすめ

2)左右に人がいない方が撮影しやすい。

※カメラを左右平行に動かしますので左右に人がいないか、確認しましょう。

※カメラを左右に動かして、他の方のカメラアングルに入ってしまうとトラブルの原因にもなりますので、注意が必要です。

日中、日差しの強い日などは、スローシャッター(遅いシャッタースピード)にすることができない時もあります。そのようなときは「 NDフィルター 」を使ってシャッタースピードを遅くすることも一案です。カメラによっては「NDフィルター」機能を搭載しているものもありますので、確認してみると良いかもしれません。

最後になりますが、

お子さまの運動会など大事な記録をされるときは、前走者や他の競技プログラムなどでテスト撮影をしておくと安心です。

ぜひ運動会を前に、挑戦してみてください!!!

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