きょうはマンフロットの「ギア付ジュニア雲台410」の分解をしてみます。
というのも
使い始めて5年が経過、雲台が頻繁にグラつくようになってきたことと、ギアが固くなってきましたので、分解をして清掃・ギア位置変更などでスムースになるのかなど確認をしてみようと思います。
※雲台のガタツキなど、メーカーにて修理の受付をしております。保証期間内であっても、分解をしてしまうと、保証が受けられなくなりますので、分解される方は、自己責任にてお願い致します。
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準備するものは、段ボール空き箱、ピンセット、六角レンチ、グリース、マット(新聞でもOK)。空き箱は部品入れに使います。
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最近は、ココのネジを締めてもスグに緩んでくるようになり、新しいギア雲台を購入しました。当たり前ですが、文句なしにスムース。(笑)
それでは分解してみましょう!
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1)シールをピンセットで丁寧にはがします。
ギア付ジュニア雲台はシールされている箇所が3つ。部品がどのようになっているのか分からないので、1つずつ分解していきます。慣れてくれば問題なさそうです。
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2)中央のネジを六角レンチで外します。
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3)中は思っていたよりもキレイ。
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4)3番の状態になると分解でき、ギア内部を見ることこができます。(上写真)
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5)ギア回りに白い輪っかがあるので、用意しておいた段ボール箱に入れておきます。
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6)レバーを回すとギアの位置がズレて、簡単に取れます。
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7)雲台の筒からギアが顔を出しますので、取り出します。
グリスでギトギト。
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8)取り出したギアの比較。
左側が雲台の根本部分のギア。360度回転させる部分なので、均等にギアがすり減っています。
右側のギアはカメラを天地または上下に動かすギア。場所により減り方が異なっています。
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9)天地・左右に動かすギアは使われていない裏面を見ると、上のようにキレイです。ギアのすり減った位置を変更することで、回転がスムースになるかもしれませんので、戻すときはキレイな部分をもう一つのギアに合わせます。
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10)筒側のもう一つのギア。グリスをたっぷり縫っておきます。
いまは何もしていない状態で、真ん中に見えるギアが手前にあります。
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↑ 9番のギアを戻すとき、このレバーを回らないところまで回しながら戻します。
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11)レバーを赤矢印側に回しながら、9番のギアを戻します。
真ん中のギアが奥に移動しているのがわかります。(写真10と比較してみてください)
この状態で9番のギアを戻します。
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12)ピッタリとハマったら、グリスを塗っておきます。
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13)先ほどの白い円形のバンドを戻して、
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14)六角レンチでネジを締めて完了です。
実は、
11番の作業でレバーを回すところがありますが、これをやらずにギアを筒に入れると、驚くほどレバーの回しが軽くなります。
このままでもいいかなぁと思ってしまいますが、天地・左右レバーが一定方向のみに動くだけで使い物にならないので、調整が必要です。
360度回転する軸の部分は、11番の作業をしなくてもギアが動きますので、面倒でなければ、一度ギアの軽さを体験してみると良いかもしれません。
分解をしてみて・・・
ガタツキはなくなりましたので、雲台の予備としてキープできる状態になりました。
ただレバーの動きは、それほど変わらず重たい感じ。新品のギア付ジュニア雲台の方がスムース。これもなんとかしたいところですが・・・現状はこれでOKですかね。
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