奈良県桜井市にある纏向遺跡(まきむくいせき)。
纏向遺跡は、弥生時代から古墳時代前期にかけての遺跡で、当時としては最大級の集落跡。邪馬台国の候補地としても知られています。
遺跡内には、倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)のお墓と伝わる「箸墓古墳(はしはかこふん)」があり、古墳長280mもある巨大前方後円墳です。
その他にも「纏向石塚古墳」「矢塚古墳」「勝山古墳」「東田大塚古墳」「ホケノ山古墳」「南飛塚古墳」があります。
今回、ご紹介するのは「箸墓古墳」と「ホケノ古墳」です。
纏向遺跡 箸墓古墳の住所、駐車場、アクセス、地図
纏向遺跡 箸墓古墳 アクセスマップ
■纏向遺跡 箸墓古墳の詳細情報 【所在地】纏向遺跡 箸墓古墳 【住所】奈良県桜井市箸中 【電話】0744-42-9111(桜井市観光まちづくり) 【時間】外部見学自由 【駐車場】最寄に無料駐車場あり 【アクセス】巻向駅[出口]から徒歩約17分 |
箸墓古墳 ひみこの庭 無料の駐車場
箸墓古墳手前にある無料の駐車場。
国道169号線の「箸中南信号」からスグの場所に纏向遺跡の無料駐車場があります。古墳も大きいですが、駐車場も広いです。
箸墓の拝所 卑弥呼の墓
箸墓の拝所。
先述した通りここは倭迹迹日百襲姫命(やまとととひももそひめのみこと)のお墓と伝わります。「倭迹迹日百襲姫命」は邪馬台国の女王・卑弥呼という説もあるのですが、いまのところ分かっていません。
2020年には物質を透過する宇宙線「ミューオン(素粒子)」を使って内部の調査が行われました。
ミューオンは高い貫通性を持ち、空洞や副葬品など周囲と密度が異なる物があると、検査器の反応に変化が現れ、検出した変化の差を画像化することで内部がわかる精度の高い調査方法となります。
調査結果は、どうだったのでしょうかね。
まだ公表されていないようで、見つけることができませんでした。また詳細がわかりましたら、追記していきたいと思います。
前方後円墳「箸墓古墳」
箸墓古墳の隣にある箸中大池(はしなかおおいけ)の水は、すべて抜かれていました。
■箸墓古墳(別名:箸中山古墳) 【所在地】奈良県桜井市箸中 【形状】前方後円墳 【大きさ】墳丘長278m、高さ30m 【築造時期】3世紀後半 |
ここは以前にテレビ東京の人気番組「池の水ぜんぶ抜く」の正月特番としてロケが決まっていたのですが、番宣をみた視聴者の方から
「宝探しのような企画に協力するのはどうか」
とのお声が寄せられ、地元自治体よりNGが出て中止となりました。
ちなみに箸墓古墳のため池の水を抜く作業は、毎年行われているようで、私はちょうどその時期に行ってしまったようです。
なかなか貴重な景色かもしれません。。。(苦笑)
ホケノ山古墳
ホケノ山古墳の駐車場。
白い軽トラックが青い鉄柵の奥に見えますが、10台くらい停められる駐車場があります。駐車場から「ホケノ山古墳」まで徒歩1分です。
■ホケノ山古墳 【所在地】奈良県桜井市大字箸中字ホケノ山 【形状】前方後円墳 【大きさ】墳丘長80m 【築造時期】3世紀中ころ |
横からなので分かりにくいですが、全長約80mの前方後円墳で国の史跡に指定されています。このホケノ山古墳の被葬者は不明になっていますが、大神神社は第10代崇神天皇の皇女で豊鍬入姫命(とよすきいりひめのみこと)の墓としています。
ホケノ山古墳の中心西側に、横穴式石室が1基ありますが、内部はほぼ盗掘されていて、出土品も須恵器、土師器、鉄釘などにとどまります。
また3世紀後半以降の古墳は、どれも南北向きに造られていて、主要な副葬品は木棺内の北側に集中し「北まくら」の埋葬が習慣になっていました。
ところが、3世紀中ごろに造られたこちらのホケノ山古墳の副葬品は南側に集中しており「南まくら」だった可能性が指摘されています。研究者の間では「北まくら」か「南まくら」かで議論がなされているそうです。
今回は、時間の関係もあり他の古墳巡りができませんでしたが、また日を改めて訪れてみたいと思います♪
この記事へのコメントはありません。