いつもなら明神滝付近を歩いている時間(10時)なのですが、この日は、雪道にスタックした車の救出で2時間以上が経過。
まだ大又林道駐車場手前にもかかわらず、すでに疲労を感じながら登山届けを提出して出発しました。
明神平 大又林道駐車場
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いつもなら満車になる駐車場も雪が深いため辿りつけた車はゼロ。
風も穏やかで降雪なし。
明神平 登山届

登山届けを出していきます。
この場所でアイゼンを装着したのは初めてです。
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さぁ、出発!!!
駐車場付近から美しい雪景色が拡がり、テンションもあがります。
私は歩くのが遅いので、次から次と登山パーティーに抜かれていきました。
70代と思われる4人組に抜かれたときは、さすがに「ありゃりゃ!?」と思いましたけどね。( ̄□ ̄;)

降雪したばかりの日に登山をされた方は大変だったと思います。ラッセルしてくれた方ありがとう!!

倒木の下を歩きます。
明神平の渡渉ポイント

三脚を持つ私には難所ポイント。リュックの三脚止めが役に立たず、最近はリュックと背中の間に挟んでます。

二つ目の川渡り(渡渉)ポイント。一人ずつ渡ります。
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明神平は坂道が急なので、私は休み休み進んでます。。。

とにかくすごい雪の量でした。

お腹が空いたので、軽く休憩をとりました。
惣菜パンのウインナーが冷え切っていて、食道を通るのがわかりました。(笑)
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山頂も近くなり、素晴らしい景色が続きます。

頂上が近づくにつれ、多くの下山者とすれ違いました。
いつもなら「あしび山荘」まで3時間前後かけて登るのですが、今日は4時間もかかり、なんと14時に到着。
天王寺高校 あしび山荘

ふぅ~、やっと「あしび山荘」に到着。
すでに人の気配がほとんどなく、カップルと3人のパーティーのみ。あしび山荘を越えた奥にある樹林の撮影に向かいました。


積雪は深く、場所によっては三脚を最長に伸ばした状態で雲台近くまで埋まってしまうほど。
美しい銀世界が広がる中、ギリギリの15時前まで撮影を続けました。
絶景の雪景色 樹氷
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
あまりの美しさに、しばらく銀色の世界に包まれ静かな時間を過ごしました。

撮影中は眼鏡やファインダーが私の息でよく曇りました。
三脚の雲台も氷付きます。
鉛色の空から雪が降り出し、風も出てきたので、樹林帯からあしび山荘方面に向かいました。

「まずい・・・」
雪と風、霧で視界が一気に悪くなり、
一時、山荘も見えなくなり、心拍数があがるのがわかりました。
雪深い道を歩く困難さと、恐怖で息は荒くなり樹林帯からあしび山荘までのわずかな距離が実に遠く感じられました。
※上写真の中央付近に薄っすらと見えるのが「あしび山荘」です。
山荘横で風を避け、カメラをリュックに。セットしておいたGPSを取り出し、体力の消耗を抑えるため、三脚はひきづって帰りました。
※あしび山荘は中には入れません。
疲労困憊でしたが、さらに天候が悪くなる前にできるだけ進みました。
電池式の電子機器とは言え、ルート確認のできるGPSを持っていたことは心強かったです。20分ほど下りると、風も降雪も少なくなりホッとしました。
少し気持ちにも余裕が生まれ、斜面をおしりで滑り下りる「おしりソリ」にも初挑戦。これが近道にもなり大成功。
疲れもピーク。
おしりで滑り落ちた姿勢でしばし大の字で動けませんでした。
フワフワと落ちてくる粉雪が頬に触れ、静かに融けていきました。
感覚の麻痺した冷たい皮膚もまだ温かいようだ。

無事に下山できました。
早朝の車の救出で体力消耗が激しかったこともあり、厳しい一日でした。

体力消耗を抑えるため三脚は雪道をひきづって下山。
カッチコチ。

アイゼンを取ると、靴との間に氷の玉が。
なぜか左側の氷がきれい。。。
明神平 最寄の温泉「やはた温泉」

明神平の帰り道途中にある「やはた温泉」に寄って帰りました。
「ふぅ~、極楽極楽」。
■明神平周辺で樹氷が見れる山 「三峰山(みうねやま)」「高見山」 |
明神平の入山料、駐車場、アクセス
【訪問地】 明神平
【入山料】 無料
【時間】24h
【駐車場】 駐車場あり
【アクセス】 大又駐車場より徒歩2~4時間