元興寺 / 奈良 世界遺産

元興寺 萩の花

奈良県奈良市にある南都七大寺のひとつ「元興寺」。
「元興寺」と書いて「がんごうじ」と読みます。

元興寺は、平城京遷都に伴い蘇我馬子が飛鳥に建立した法興寺(飛鳥寺)を現在の地に移転した寺院で、奈良時代には東大寺や興福寺と並ぶ大伽藍を誇っていました。寺名は移転時に改められ、日本で最初に仏教の教えが起こった地という「元興寺」となりました。

寺域は興福寺の南にある猿沢池付近の「ならまち」と呼ばれる大部分が元興寺で南北約500m、東西約250mにもなる境内だったと伝わります。

寺院に開墾する田んぼの所有を認めた「諸寺墾田地限」では、東大寺が4,000町歩、薬師寺・興福寺がそれぞれ1,000町歩だったのに対し、元興寺は2,000町歩と東大寺に次ぐものでした。

現在、元興寺は「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されています。

目次
元興寺 御朱印
元興寺の萩、桔梗の花
佛足石
かえる石
石塔とお地蔵さん
元興寺禅室 注目したい屋根瓦
史蹟 元興寺 塔跡
元興寺金堂跡 / 奈良町物語館
元興寺の拝観時間、拝観料、アクセス

元興寺 御朱印

元興寺・受付。
御朱印を希望される方は、こちらの受付で拝観料を納めてから御朱印帳を預けておきます。

季節により期間限定でお子さまも楽しめるイベントが開催されています。今回は「5匹の鬼をさがせ!!」「5つの奇石、名石を探そう!」が催されていました。正解した方には記念品がプレゼントされますので、ぜひ挑戦してみてくださいね。

元興寺の萩、桔梗の花

元興寺 萩の花

元興寺・極楽坊本堂(国宝)。

元興寺は花のお寺と呼ばれ、3月の「ツバキ」、4月「桜」、6月~9月「桔梗」、9月になると極楽坊本堂の周辺はたくさんの「萩の花」の花が咲き誇り、訪れる人を楽しませてくれています。

極楽坊は、かつて僧侶たちが暮らす「僧坊」でしたが、奈良時代の学僧・智光が遺した曼荼羅「阿弥陀浄土図」を祀るために、僧坊の一部を改築し、現在の姿となりました。

元興寺 佛足石

釈尊の足跡が石に刻まれた佛足石。
この佛足石は2000年前のスリランカで創られた図を基に復元したもので、日本・スリランカ友好親善の記念の2012年10月に造立されました。

元興寺 かえる石

元興寺 

写真の大きな石は、本堂の裏手にある巨石で秀吉がたいへん気に入って大阪城に運んだと言われる「かえる石」です。

ご縁あって昭和期に元興寺に移されました。

ただこの石が大阪城に置かれていた頃は、この「かえる石」の場所から身を投げる人が後を絶たず不吉な石として知られてきたと言います。

元興寺に移されて以降は、毎年7月7日に供養が行われ「無事帰る」「福かえる」といった”福”をもたらす石として生まれ変わりました。

元興寺禅室 石塔とお地蔵さん

元興寺 
元興寺 

極楽坊禅室とお地蔵さん。

写真の元興寺禅室に使われている木材は、推定582年頃に伐採されたものが使われているという研究結果があり、「部材」の古さでは世界最古の木造建築を持つ法隆寺よりも古いという貴重な建造物となっています。

極楽坊禅室(国宝)の前に置かれた石塔とお地蔵さんが並ぶ「浮図田(ふとでん)」です。

「浮図田」というのは、「浮図(ふと)」がブッダ(仏陀)で、それに「田」が加わり、ブッダを表す仏像・仏塔が稲田のように並ぶ場所という意味になります。

周辺地域から集められたものも含めて2500基ほどの石塔、お地蔵さんが安置されています。元興寺は興福寺大乗院の菩提寺墓所だったこともあり、僧侶の名前が刻まれたものも多く含まれているそうです。

「逆修(ぎゃくしゅう)」と刻まれているものは僧侶以外の人たちで、極楽浄土を願う人らが石塔を建てたと伝わります。

元興寺禅室 注目したい屋根瓦

元興寺 

元興寺禅室。

屋根を見てみると明らかに異なる屋根瓦(行基葺)があることに気づくと思います。これは右半分が飛鳥時代、左側が移築された奈良時代に作られた瓦(本瓦葺)となります。

飛鳥時代の行基葺(ぎょうきぶき)は、赤み帯びていて、製作時の縄の目の叩き目を完全にすり消したものとなります。見た目は写真(屋根右側)でも分かる通り、下から見ると魚のうろこのように見えるのが特徴です。

奈良時代に作られた本瓦葺(ほんがわらぶき)は、行基葺では「うろこ状」に見える瓦部分がきれいにスッキリしているのが分かると思います。

これは丸瓦の端がきれいに接合できるようになっており、製作工程も短くなるようです。

史蹟 元興寺 塔跡

史蹟 元興寺 塔跡。

ページの初頭でも述べましたが、元興寺が移設された当時は、東大寺や興福寺と並ぶ大伽藍を所有しており、広大なエリアが境内でした。

現在は「極楽坊」「史跡 元興寺 塔跡」「小塔院」の3つが別のお寺として残されています。「塔跡」の地にあったとされる五重塔は礎石の規模から、興福寺の五重塔よりも高い塔であったと考えられています。

元興寺金堂跡 / 奈良町物語館

ここ「奈良町物語館」の場所は、かつて元興寺の金堂が建っていたところで、建物の中には金堂の礎石が遺されています。

↑ これがタモリのブラタモリでも紹介されことがある金堂の礎石跡。見学は無料ですので、元興寺にお越しの際は、ぜひお立ち寄りください。

■元興寺周辺の観光地
ならまち糞虫館」「興福寺」「春日大社」「春日山原始林」「奈良公園」「若草山」 など
■奈良の世界遺産
東大寺」「興福寺」「春日大社」「春日山原始林」「元興寺」「平城宮跡」「薬師寺」「唐招提寺」「法隆寺」「法起寺」「吉野・大峰」 ※順不同
■京都の世界遺産
上賀茂神社」「下鴨神社」「金閣寺」「龍安寺」「仁和寺」「銀閣寺」「延暦寺」「高山寺」「東寺」「西本願寺」「二条城」「清水寺」「西芳寺」「天龍寺」「醍醐寺」「平等院鳳凰堂」「宇治上神社」 ※順不同

元興寺の拝観時間、拝観料、アクセス

【訪問地】元興寺
【所在地】奈良県奈良市中院町11番地
【電話】0742-23-1377
【公式URL】https://gangoji-tera.or.jp/
【拝観時間】9:00~17:00(受付16:30まで)
【拝観料】大人500円、中高生300円、小学生100円(秋季特別展期間600円)
【駐車場】拝観者のみ利用可能な駐車場あり
【アクセス】車ナビにて「元興寺」または「0742-23-1377」とご入力ください。
・近鉄奈良駅より徒歩15分(駅よりバス「福智院町下車」徒歩5分)
・JR奈良駅より徒歩20分(駅よりバス「田中町下車」徒歩5分)

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