もくじ
ならまち糞虫館
生きもの好きが高じて、奈良市南城町に「ならまち糞虫館」をオープンした中村圭一さん。
「ならまち糞虫館」オープン前に26年勤めた金融機関を早期退職して、実家のある奈良にUターンしたのが2016年。
2017年7月に奈良市役所正面玄関ギャラリーにて「奈良の糞虫・世界の糞虫」展を開催し、2018年7月に現在の「ならまち糞虫館」をオープン。現在に至ります。
奈良公園でも見つけることができる”糞虫”。
実は奈良県の奈良公園は『日本三大糞虫聖地』の一つで、その他は宮城県の金華山、広島県の宮島になります。
日本国内にいる糞虫は約160種類にもなりますが、そのうちの約60種類が奈良県に生息しています。続いて金華山が15種類、宮島が14種類となりますので、奈良公園が他県を圧倒しているのです。
「ならまち糞虫館」は土日のみの営業となりますが、夏休みに子どもと出かけるイベントにも良さそうですね。ぜひお出かけください。
【訪問地】ならまち糞虫館 【所在地】奈良県奈良市南城戸町28-13 【公式URL】https://www.hunchukan.jp/ 【営業時間】土日のみ 13:00~18:00 【入場料】大人300円、子ども(小学生以下)100円 【駐車場】近隣に民間駐車場あり 【アクセス】 近鉄奈良駅より徒歩10分 JR奈良駅より徒歩10分 |
ならまち糞虫館 アクセスマップ
「ならまち糞虫館」の場所は、幅1.5mの路地の奥にありますので、正直”糞虫”より見つけにくいかもしれません。。。 (;^_^A
近隣をウロウロすること10分、なんとか道の奥にある「ならまち糞虫館」を見つけることができました。
ページの一番最後に「ならまち糞虫館の場所・行き方」を写真付きで追加しておきましたので、参考にしてくださいね。
ならまち糞虫館の館内
白を基調とした清潔感のある「ならまち糞虫館」の館内。
せまい路地裏の印象が強烈で、薄暗くもう少しこじんまりとしたものを想像していたのですが、明るく奥行もあり、いい意味で裏切られました。
いろいろな糞虫がいますね。
光沢のある糞虫「ファナエウス」
↑ この光沢のある美しい色を持つのはペルーに住む「ファナエウス」。
きれいですねぇ。
ツノがあるので子どもにも人気があるように感じますが、糞虫なので実際はどうなのでしょうかね。。。
この「ファナエウス」という糞虫は、新しいフン(糞)の匂いに敏感で、動物がフン(糞)をするとハエのようにスグに飛んできます。
フン(糞)の下にもぐりこみ、地面に穴を掘ってあっという間に埋めてしまうそうですよ。
ファーブル昆虫記にも出てくるフンコロガシ
ファーブル昆虫記にも出てくる「フンコロガシ」。
正式な学名は「スカラベ・サクレ」と言って、フランス語で「聖なる甲虫」という意味があります。
太陽を崇拝する古代エジプトでは、フンコロガシ(スカラベ・サクレ)の転がすフンが太陽で、土に埋める光景が沈みゆく太陽に見えたと言います。
卵を産み付けた地中(埋めたフン)からは新しい命が這い出てくることから神聖視され、ミイラの胸元には「スカラベ」の形をした置き物が置いてあったそうです。
奈良公園にもいる糞虫「ゴホンダイコクコガネ」
このカッコいいツノを持つコガネが、奈良公園のシカのフンでも見つけることができるというから探してみたくなりますね。
名前は「ゴホンダイコクコガネ」、体調は1~1.5cmほどの小さな糞虫です。オスはカブト虫のようなツノを持ち、メスも頭部に小さな突起があります。
動物のフンを食べる甲虫ですが、シカのフン(糞)を好んで食べるようで、シカの暮らす奈良公園では有名な糞虫なのです。
糞虫の説明をする中村圭一さん
館内では中村さんが ” 糞虫 ” の説明をしてくれました。
”糞虫”はフン(糞)を転がす印象が強いですが、実際にフンを転がす個体は少なく、多くのコガネ(糞虫)は、その場で食べたり、土の中に埋めて食べるというものがほとんどだそうです。
特にツノのある糞虫は、逆立ちをするとツノが大地に当たってしまい、ころがすことができないので、ツノのある糞虫はその場で食べるか土の中に埋めて食べるとのこと。
小さなお子様にもわかりやすく説明していました。
日本国内にいるコガネ(糞虫)も地域によって色が異なるというのにも驚かされました。
この日は私が一番に到着(13:00過ぎ)したのですが、子どもが夏休み中ということもあり、次から次とお子さま連れのご家族が訪れていました。
聞きたいことがあれば、中村さんに直接質問ができるのですが、混雑しているときはそうもいきません。
標本の美しさが損なわれてしまいますが、特徴のある個体やおもしろいネタをメモ書きした付箋(ふせん)で貼っておいてくれると楽しさが倍増すると思いました。(アンケート用紙にも書いておきました)
本物の昆虫と紙で作られた昆虫
↑ これ本物の昆虫と紙で作られた昆虫です。
「どちらが紙で作られたものかわかりますかね?」
目の前でみても見分けるのが難しいほど精巧にできていますので、正直、写真では判別できないです。
中村さんに教えてもらうまで分かりませんでしたが、
答えは・・・実際に訪れて確認してみてくださいね。(笑)
ならまち糞虫館の場所・行き方
この仏具店の「水本生長堂」さんの右手にある細い道の15m先に「ならまち糞虫館」はあります。
いやぁ、さすがにココを入っていくとは考えもしませんでした。。。
北から歩いてきた場合と、南側から写真を撮ってみました。
近鉄奈良駅4番出口「小西さくら通り」から歩いて10分ほどです。
「小西さくら通り」から南下して、曲がらずに歩いていると上写真の信号に到着します。特に”コレ”という目印はないのですが、信号を渡ってさらに直進します。
■ならまち糞虫館の場所・行き方 1)まず近鉄奈良駅4番出口にある「小西さくら通り」に出ます 2)「小西さくら通り」をひたすら直進。南に歩いて行きます 3)上写真のような信号が見えてくるので、さらに南下(直進する) 4)仏具屋「水本生長堂」が見えてくるので、その店奥の細い道の奥(15m)に「ならまち糞虫館」があります |
ならまち糞虫館の営業時間、入場料、アクセス、駐車場
【訪問地】ならまち糞虫館
【所在地】奈良県奈良市南城戸町28-13
【公式URL】https://www.hunchukan.jp/
【営業時間】土日のみ 13:00~18:00
【入場料】大人300円、子ども(小学生以下)100円
【駐車場】近隣に民間駐車場あり
【アクセス】 近鉄奈良駅より徒歩10分
JR奈良駅より徒歩10分
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