春日大社 / 奈良 世界遺産

5月 春日大社 砂ずりの藤

奈良市春日野町にある春日大社は、全国に約1000社ある春日神社の総本社。

768年(奈良時代)に平城京の守護と国民のしあわせと繁栄を祈願するために創建され、1998年に「古都奈良の文化財」として世界遺産に登録されました。

目次
春日大社 砂ずりの藤
なぜ春日大社周辺はシカがたくさんいるの?
3,000基もある春日大社の燈籠
春日大社のパワースポットは超強力
春日大社萬葉植物園 イルミ奈~ら
春日大社 水谷神社の隅に伸びるイブキの巨樹
春日大社の拝観時間、拝観料、アクセス

春日大社 砂ずりの藤

春日大社の慶賀門前には樹齢800年にもなる藤の木「砂ずりの藤」があり、緑のみずみずしい5月に満開となります。

朝の優しい光射す参道は神聖さが増し、厳かな雰囲気が漂います。この先に春日大社の本堂があります。

春日大社・慶賀門(けいがもん)の手前に見えるのが、樹齢800年の「砂ずりの藤」。

5月 春日大社 砂ずりの藤

春日大社には「砂ずりの藤」だけでなく、境内周辺にも藤の花が多く自生しています。石燈籠に藤の彫刻、藤原氏を祀る春日大社の神紋(しんもん)に「藤の紋様(下がり藤)」が使われるなど、「藤」づくしの神社として知られています。

朱色の慶賀門と藤の花のコントラストが美しいですね。

5月 春日大社 砂ずりの藤
5月 春日大社 砂ずりの藤

「砂ずりの藤」という名前の由来は、藤の花房が地面に到達するほど長くなることから名付けられました。

以前は1m以上の花房が多く見れたようです。
と言っても、現在の藤の花も見ごたえは十分ですよ♪

「砂ずりの藤」の花咲く季節は緑も美しいので、ぜひ散策してみてください。朱色の建造物とのコントラストも実に見事です。

「ハッ」とするような写真ができあがりますので、緑の葉と朱色の建造物とぜひ撮影してみてくださいね。

なぜ春日大社周辺はシカがたくさんいるの?

春日大社周辺(奈良公園)には「シカ」がたくさんいますよね。修学旅行等でシカせんべいをあげた人も多いのでは・・・。

春日大社周辺に「シカ」がたくさんいる理由というのは、春日大社に祀られている「藤原氏」が大きく関係しています。

当時、絶大な権力を持った「藤原氏」の氏神は、茨城県の鹿島神宮でした。
※鹿島神宮は、サッカーチーム「鹿島アントラーズ」のホームタウン(本拠地)とする地域。

その「鹿島神宮」の神使が「鹿(シカ)」だったこともあり、藤原氏の意向で鹿島の神使でもある「鹿(シカ)」を春日大社に招くことになりました。

鹿島神社(茨城県)から神鹿に乗ってやってきたと伝わるシカ(鹿)は、それ以来、春日大社でも「鹿(シカ)」を神使として保護敬愛していくことになりました。

話が少しそれてしまいますが、
「神鹿」を提供した鹿島神宮は、幕末になると鹿(シカ)がほぼいなくなってしまいました。そこで昭和32年に春日大社より三頭、東京の神田神社より二頭を「鹿島神宮鹿園」に移動し、鹿園を開園することができたそうです。

「鹿島神宮」の漢字を見ていただくと「鹿」という漢字が入っていますよね。これは元々「香島」だったのですが、「香」という文字が「鹿」に変更されました。

鹿島神宮は、千葉県にある香取神社と古くより朝廷から崇敬の深い神社で、「香島(鹿島)・香取」と並び称される存在でもありました。

目を細めてエサを待つシカさんがカワイイですね。

通常、エサを与えていると何頭も近づいてくるのですが、なぜかこのおじさんの所には1頭だけ。

おじさんのお気に入りなのかな。。。

3,000基もある春日大社の燈籠

春日大社の境内には石燈籠が約2,000基、釣燈籠は約1,000基の合計3,000基の燈籠が並んでいます。

↑ 春日大社境内の石灯籠。

当時は毎晩燈籠に火が灯されていましたが、明治期の大政奉還後に成立した新政府によって神仏分離令(太政官布告)が出されると、その流れで仏教を排する風潮も生まれ、寺などをこわす廃仏毀釈が発生。燈籠に火が灯されることもなくなりました。

現在は、年に2回ほど燈籠に火が灯されています。

・節分万燈籠 / 2月の節分の日、18時頃より灯される
・中元万燈籠 / 8月14日、15日、19時頃より灯される

↑ 春日大社の釣燈籠(万燈籠)

万燈籠に火が灯されると、幻想的な世界が拡がります。

石燈籠は、平安時代より寄進されてきたものです。
現在も燈籠の寄進は可能ですので興味のある方お問合わせください。

気になるお値段 / 釣燈籠200万円~、石燈籠で250万~。

春日大社 TEL 0742-22-7788

燈籠は形、絵柄などいろいろあり、フクロウ(福がくる)やかわいい鹿の彫刻も多く、探してみるとけっこう楽しいものです。

また「春日社」と刻まれている石燈籠の他に、わずか15基ほど「春日大明神」と刻まれている燈籠があるそうです。

「春日大明神」と書かれた燈籠を見つけると”長者になれる”という伝説があります。

「石燈籠に”春日大明神”と書かれた燈籠を3つ見つけるとお金持ちになれる」
「春日大社の石燈籠の数とシカを3日以内にすべて数えると長者になれる」

拝観される方は、探しながら歩いてみると楽しさが倍増するかもしれません♪

ちなみに現存する最も古い石燈籠は奈良の「当麻寺(當麻寺)」にあります。八角形の石燈籠で奈良時代前期のものと言われています。

興味のある方はぜひ「当麻寺(當麻寺)」の石燈籠と比べてみてくださいね。

春日大社のパワースポットは超強力

春日大社は、パワースポットがいくつも点在する神社。

祀られている祭神は「四柱の神」と言われる強力な神様を招いており、パワースポットとしても知られています。

「四柱の神」というのは、

まず鹿島神宮(茨城県)からお迎えした藤原氏(中臣氏)の守護神である「武甕槌命(たけみかづち)」です。鹿島神宮の主神として祀られているので「鹿島神(かしまのかみ)」とも呼ばれています。

その後に、

・香取神宮(千葉県)「経津主命(ふつぬしのみこと)」
・枚岡神社(大阪府)「 天児屋根命(あめのこやねのみこと)と比売神(ひめがみ) 」

より神様を招き祀っています。

御本殿に祀られる「四柱の神」。

武甕槌命
(たけみかづち)
カミナリや武力を象徴する神様で、産業発展や武芸向上、国家鎮護などのご利益があるとされています
経津主命
(ふつぬしのみこと)
勝負運、交通安全、災難除け等のご利益
天児屋根命(あめのこやねのみこと) 繁栄した一族「藤原氏」の祖神であることから子孫繁栄、出生のご利益があるとされています。
比売神(ひめがみ) 比売神というのは、一般的にその神社に祀られている主祭神の妻や娘など関係の深い女神を指しています。

また春日大社は、神聖な場所として守られてきた手つかずの自然が拡がっており、パワースポットとしても知られ多くの人が訪れています。

周辺には神職らが春日大社に通うときに使われていた「上の禰宜道(ねぎみち)」「中の禰宜道」「下の禰宜道」 と呼ばれる小路があります 。

神聖さ漂うひと気ない朝の小路は、歩いているだけでパワーが吸収できそうです。

上写真の「下の禰宜道」は「ささやきの小路」とも呼ばれていて、散策路として地元の人にもよく利用されている小路です。

存在感のある大蛇のような藤の木や杉の大木が生きています。

何百年と生きてきた大木のエネルギーとその周辺に生きる生命体の中に包まれてみるのもいいものですね。

仕事場でのストレスから解放され、清々しい気持ちになれます。春日山の森は、狩猟、採集、伐採が禁じられてきた原始林で、世界遺産にも登録された貴重な生態系となっています。

世界遺産 春日山原始林はこちらをご覧ください。

上記の自然散策路の他にもパワースポットはたくさんあります。

■春日大社のパワースポット

社頭の大杉本殿すぐ脇にあるパワー宿る杉の木
金龍神社 「開運」「財運」を司る金龍大神が祀られている
若宮神社正しい知恵を授けてくれる「天押雲根命」が祀られている
一言主神社「一願成就」で願い事をひとつ叶えてくれる
夫婦大國神社 「夫婦円満」と「縁結び」のご利益

春日大社萬葉植物園 イルミ奈~ら

春日大社萬葉植物園

春日大社萬葉植物園

「万葉植物園」というのは、植物園の一種で「万葉集」に詠まれている植物を植栽し観賞を目的とした植物園のことを言います。

春日大社本殿前に咲く「砂ずりの藤」が咲く頃には、萬葉植物園の藤の花も開花し、20品種、約200本の藤の花が咲き誇ります。

通常は「藤棚」呼ばれる棚造りの形式が多いのですが「萬葉植物園 藤の園」には「棚造り」の他に「立ち木造」という見上げずに目線で楽しめる形式も取り入れられています。

春日大社萬葉植物園

たわわに咲く藤の花をみた小さなお子様が

「あ~、ぶどうだぁ!!」

周囲が笑顔に包まれました。

かわいいですね。
心がなごみます。

春日大社萬葉植物園

春日大社萬葉植物園内にある池に浮かんだ藤の花びらもいい感じでした。

2014年11月22日~2015年2月22日の3か月間「春日大社萬葉植物園」にて行われた「イルミ奈~ら」ライトアップイベント。

奈良と言えば「シカ」。
入口にてお出迎えしてくれました。

100万個のLEDが使われ見事なライトアップでした。

御所車や藤棚をイメージしたイルミネーションも見応えがあり、翌年も行われるものかと思っていたのですが、この年だけだったようで残念です。。。

また計画してもらいたいですね。

春日大社 水谷神社の隅に伸びるイブキの巨樹

春日大社の摂社・水谷神社と水谷神社のイブキ

水谷神社(みずやじんじゃ)は平安時代中期の承平四年(934年)に興福寺の僧侶により創建されたと伝わりますが、詳細は不明だそうです。

水谷神社の本殿前には有名な「子授石」があり、「子宝」の神様として知られた存在となっています。

横に伸びる木はイブキ(ビャクシン)で幹周り6.55m、樹高が12.5mの大きな巨木です。

実は、この木の幹は空洞になっています。
木の大部分が枯れてしまっているのですが、 その中に杉の木が育っているのです。

イブキの幹が大きな杉の木を抱え込むような形で共存している珍しい樹木となっています。

この不思議な関係のイブキと杉の木は古くから「水谷神社の寄生木(やどりぎ)」と呼ばれているそうです。

まだ追加したい情報もありますので、日を改めて更新させていただきますので、よろしくお願いいたします。

春日大社周辺の観光地
東大寺」「興福寺」「春日山原始林」「元興寺」「奈良公園」「若草山」「ならまち糞虫館」 など
■奈良の世界遺産
東大寺」「興福寺」「春日大社」「春日山原始林」「元興寺」「平城宮跡」「薬師寺」「唐招提寺」「法隆寺」「法起寺」「吉野・大峰」 ※順不同
■京都の世界遺産
上賀茂神社」「下鴨神社」「金閣寺」「龍安寺」「仁和寺」「銀閣寺」「延暦寺」「高山寺」「東寺」「西本願寺」「二条城」「清水寺」「西芳寺」「天龍寺」「醍醐寺」「平等院鳳凰堂」「宇治上神社」 ※順不同

春日大社の拝観時間、拝観料、アクセス

【訪問地】春日大社
【所在地】 奈良県奈良市春日野町160
【電話】TEL 0742-22-7788

公式URLhttps://www.kasugataisha.or.jp/
【拝観時間】6:30~17:30/3月~10月(御本殿参拝所)、11月~2月/7:00~17:00
【拝観料】境内無料。特別参拝500円
【駐車場】周辺に民間駐車場あり
【アクセス】
1.近鉄奈良駅より徒歩約25分
2.JR大和路線・近鉄奈良線「奈良駅」から奈良交通バス(春日大社本殿行き)約11~15分、「春日大社本殿」下車すぐ
3.奈良交通バス(市内循環外回り)約9~13分「春日大社表参道」下車、徒歩約10分 

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