西本願寺 / 京都 世界遺産 子どもと一緒に廊下の埋め木を探してみよう♪

世界遺産 西本願寺

西本願寺の廊下の床板には伝統修復技能でもある「埋め木」が施されています。” さかな ” や ” 富士山 ” 、” ハート ” などいろいろありますので、ぜひ探してみてくださいね ♪

※記事中央付近にさつえい隊長お気に入りの「埋め木」の写真あり。

西本願寺は、京都市下京区にある仏教寺院で、文永7年(1272年)、日本の仏教家・親鸞(しんらん)の廟堂(びょうどう)として京都東山に創建されました。その後、比叡山延暦寺から迫害をうけるなどし転々としながら、1591年に現在の地に移転しています。正式名称は「 龍谷山 本願寺 」です。

西本願寺の見どころでもある国宝の建造物「御影堂」「阿弥陀堂」「唐門」「渡廊下」、重要文化財の「鐘楼」「御影堂門」「阿弥陀堂門」「目隠堀」「手水所」などを紹介してみたいと思います。

公式ホームページのアドレスを見てみると「 hongwanji 」となっています。ローマ字で書くと「honganji」が正しいのですが、英語表記の届け出に合わせて統一をしているためで、間違いではありません。

世界遺産 西本願寺の住所、拝観時間、拝観料、駐車場、アクセスなど

【訪問地】西本願寺
【所在地】京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
【電話】075-371-5181
【公式HP】https://www.hongwanji.kyoto/
【拝観時間】5:30~17:00
【拝観料】自由参拝
【駐車場】本願寺北境内地駐車場
【アクセス】車ナビに「075-371-5181」とご入力ください。

世界遺産 西本願寺 アクセスマップ

西本願寺 阿弥陀堂門(あみだどうもん) 重要文化財

西本願寺 阿弥陀堂門(あみだどうもん)
西本願寺 阿弥陀堂門(あみだどうもん)

当時のデザイン(意匠)と技術が結集した見事な西本願寺の阿弥陀堂門。(重要文化財

彫刻や錺金具(かざりかなぐ)も素晴らしく、立派な門に圧倒されます。建築としての価値も高く、重要文化財に指定されています。

【 錺金具(かざりかなぐ)とは 】
錺金具というのは、建築物をより美しく見せるための装飾。飛鳥時代(592年~710年)に日本に伝わった伝統技術で、当初は主に神社やお寺、仏具、仏壇などのクギ隠しに使われていました。その後、お城や上級階級や富裕層の町人の室内装飾として住宅にも使われるようになりました。

現在では、神社やお寺、仏壇仏具などの他に、五月人形、蚊遣り(蚊取り線香入れ)、スプーンやマネークリップ、オーダーメイドで髪飾りやキーホルダーなども製作されています。
西本願寺 阿弥陀堂門(あみだどうもん) 錺金具 飾り金具

西本願寺・阿弥陀紋の錺金具(かざりかなぐ)。

丸い紋は、「九条下り藤」で西本願寺の寺紋が線刻されています。その他、門の柱や柱の裾部などにも錺金具が施されており、実に美しい模様が確認できます。ぜひ阿弥陀堂門にて装飾もお楽しみください。

西本願寺 国宝建造物

西本願寺の国宝建造物は、御影堂(「みえいどう」と読むことが多いですが、西本願寺では「ごえいどう」と読みます)、阿弥陀堂、唐門、渡り廊下、飛雲閣です。

西本願寺御影堂(国宝)と大イチョウ

西本願寺 国宝建造物 御影堂 イチョウ 樹齢400年
西本願寺 国宝建造物 御影堂

西本願寺の巨大な建造物は、広い敷地内に建てられており、空が広く感じられ気持ちのいい境内です。

上写真の御影堂(ごえいどう)も南北62m、高さ29mと非常に大きな建物になっています。建物内の中央には親鸞聖人の木像と、その両脇に本願寺歴代宗主の影像が安置されています。

上写真左手にみえる樹木は、樹齢400年にもなる大イチョウ(大銀杏)で、樹高7m、幹周り6.5mもある建物に負けない大きな迫力のあるイチョウの木です。秋になると鮮やかな黄色の葉を身にまとい、その見事な姿を一目見ようと多くの参拝者が訪れます。

西本願寺 国宝建造物 御影堂 
西本願寺 国宝建造物 御影堂 

手間暇かけたひとつひとつの装飾も味わいがあり、見ごたえがあります。

西本願寺 廊下の埋め木を探してみよう!

堂内は一度に1200名以上が参拝できる世界最大級の建造物ですが、毎年多くの参拝者が訪れているため、廊下の床板も傷み等が目立つようになります。

そこでぜひ探していただきたいのが、廊下の床板にある伝統修復技能のひとつ「埋め木」です。

「埋め木」というのは、長い年月使用されてきた木材に生じたすき間や割れなどに木片をあてて埋めていく修復技術で、西本願寺の「埋め木」には、魚や瓢箪、ハート型などいろいろな形があり楽しめます。

↓ ↓ ↓ 個人的にお気に入りの魚の「埋め木」。

西本願寺 廊下 埋め木 魚

魚の回りの木目が海または川の流れのようで素晴らしいですね。

西本願寺 廊下 埋め木 ハート

ハート型の埋め木です。かわいいですね。


その他にも、瓢箪、富士山、茄子、お椀などがあります。
ぜひ探してみてください♪

西本願寺 阿弥陀堂(あみだどう) 国宝

西本願寺 国宝建造物 阿弥陀堂
西本願寺 国宝建造物 阿弥陀堂

国宝に指定されている「阿弥陀堂」は、宝暦10年(1760年)に再建されたもので、東西42m、南北45m、高さ25mもある大きな建造物です。堂内は、一度に800名以上が参拝できる広さがあります。

現在は修復中のため、堂内に立ち入りできませんが、阿弥陀如来の仏像とその両脇にはインド、中国、日本の高僧六師、法然上人と聖徳太子の影像が安置されています。

先述した御影堂の床にある「埋め木」が「阿弥陀堂」の床においても施されていいますので、ぜひ探してみてくださいね。(修復工事2022年3月まで)

阿弥陀堂の修復工事
当時の阿弥陀堂内陣の彫刻彩色には、貝殻や鉱物、植物からできた顔料・染料が使われています。採集が困難なものや毒性があるものもあり、創建当時の顔料・染料の使用には制限があります。

今回の修復(2022年3月まで)では、古くから日本画で用いられてきた顔料・染料と膠(にかわ)を混ぜる彩色技法が用いられています。

白色の顔料には、発色をよくするための胡粉(ごふん)が使用されており、今回の修復では牡蠣の貝殻が使われています。

キリンビールのラベル「麒麟」のデザインにもなった西本願寺唐門(日暮門)の彫刻 国宝

唐門 (日暮らし門)

西本願寺の唐門。(国宝

桃山時代の豪華な装飾彫刻が施されています。檜皮葺き(ひわだぶき)の四脚門(よつあしもん・しきゃくもん)。屋根の中央が反り曲がった曲線をした唐破風(からはふ)となっています。

西本願寺の唐門は、あまりの美しさに時間を忘れて見入ってしまうことから「日暮門」とも呼ばれています。

四脚門(よつあしもん)・・・門柱の前後に柱を二本ずつ立てている日本の伝統的な建築様式の一つで、格式が高く、一般住居用には身分の高い人のみに認められていた形となります。

唐門には、「麒麟(きりん)」の彫刻があります。この「麒麟」の彫刻は、大手飲料事業会社 ” キリンビール ” のラベルデザインにもなったと言われている「麒麟」なのです。表情などが異なる8頭の麒麟がいますので、ぜひ探してみてください♪

西本願寺 御影堂門 重要文化財

御影堂門
御影堂門

中央右・御影堂門

記事前半にて紹介した豪華な装飾の「阿弥陀堂門(あみだどうもん)」とは異なり、一般の参拝者向けに造られた門は簡素で落ち着いた雰囲気のものになっています。

門の上部には、2頭の龍と獏(バク)の彫刻があります。

西本願寺 鐘楼 重要文化財

西本願寺 鐘楼 重要文化財

西本願寺「飛雲閣(国宝)」にある鐘楼。  

金閣寺、銀閣寺とともに京都三名閣と呼ばれる飛雲閣。通常一般公開されていないため、特別公開でのみ内覧することができます。

鐘楼は、御影堂門をくぐって左手に歩いていくと、柵越しに観ることができます。この鐘は二代目で、太秦(うずまさ)広隆寺より譲られた初代の鐘は、西本願寺の安穏殿に保存されています。

西本願寺 経蔵 重要文化財

西本願寺 経蔵

西本願寺の経蔵(きょうぞう)。

西本願寺 書院 国宝(対面所及び白書院)

西本願寺 書院

西本願寺の書院。

まだホームページの写真でしか見たことがありませんが、金箔を背景に描かれた金碧障壁画(きんぺきしょうへきが)、一つ一つのマスに草花が描かれた格天井(ごうてんじょう)、透かし彫りなど、どれも素晴らしいものばかりです。

タイミングをみて観賞してみたいのですが、基本的には一般公開されておらず、月1回ご法要に参拝される方を案内しているとのこと。(現在はコロナ禍で未定です)

↓ ↓ ↓ 公式サイトに掲載されている「書院」の写真もぜひご覧ください。

【 公式ホームページ 】 西本願寺・書院について

御朱印をいただける場所

西本願寺 御朱印の場所

西本願寺のお参りの証・御朱印をいただける場所ですが、

写真の案内にある通り、西本願寺では、み教えにしたがい「ご朱印」は行っておらず、代わりに参拝記念スタンプが押せるようになっています。

ちょっと気になったところ・・・

西本願寺 気になったところ

↑ 書院左手奥にある門。

上の門をみて気になったところがあるのですが、いかがでしょうか。。。

↓ ↓ ↓ こちらです。

西本願寺 気になったところ

赤丸の装飾にズレが生じているのですが、わかりますかね。

西本願寺は世界遺産に登録されています。この赤丸箇所は、書院の奥の方にある目立たない場所ですが、なんとかならないかなぁと願うばかりです。m(__)m

西本願寺周辺の観光地
「京都水族館」「梅小路公園」「東寺」「東本願寺」「渉成園 (枳殻邸)」など
■京都の世界遺産
上賀茂神社」「下鴨神社」「金閣寺」「龍安寺」「仁和寺」「銀閣寺」「延暦寺」「高山寺」「東寺」「西本願寺」「二条城」「清水寺」「西芳寺」「天龍寺」「醍醐寺」「平等院鳳凰堂」「宇治上神社」 ※順不同
■奈良の世界遺産
東大寺」「興福寺」「春日大社」「春日山原始林」「元興寺」「平城宮跡」「薬師寺」「唐招提寺」「法隆寺」「法起寺」「吉野・大峰」 ※順不同

【訪問地】西本願寺
【所在地】京都市下京区堀川通花屋町下る本願寺門前町
【電話】075-371-5181
【公式HP】https://www.hongwanji.kyoto/
【拝観時間】5:30~17:00
【拝観料】自由参拝
【駐車場】本願寺北境内地駐車場
【アクセス】車ナビに「075-371-5181」とご入力ください。

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