お城全体は国の史跡に指定され、1994年には世界遺産に「古都京都の文化財」として登録されている「二条城」の見どころをご紹介いたします。
二条城は、江戸幕府初代将軍徳川家康が、天皇の住む京都御所の守護と自身の宿泊所とするため築城したものです。
もくじ
世界遺産 二条城の住所、拝観料、開城時間、駐車場、アクセスなど
【訪問地】二条城 【所在地】京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 【TEL】075-841-0096 【公式HP】https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/ 【拝観料】一般1,030円、中高生350円、小学生200円、一般団体830円 ※入城のみは一般620円 【開城時間】8:45~16時(閉城17時)、7月~8月/8時~17時(閉城18時)、9月/8時~16時(閉城17時) 【駐車場】第一駐車場 バス11台、乗用車120台(10月のみバス20台、乗用車34台)。乗用車は2時間まで1,050円 以降1時間ごと200円。バスは予約がある場合は2,600円、予約ない場合は3,100円 ※駐輪場もあり 【休城日】年末12月29日~31日 【アクセス】車ナビに「二条城」または「075-841-0096」とご入力ください。 二条城前駅より徒歩2分 |
世界遺産 二条城 アクセスマップ
二条城 入城受付、入城料(拝観料)
二条城の入城受付は、東大手門の右手となります。
入城料は、一般1,030円、中高生350円、小学生200円、一般団体830円で、入城のみの場合は、一般620円になります。(2021年1月現在)
二条城の正門 東大手門
二条城の正門「東大手門」は、入城するときの入口にもなります。
門をくぐって左手にある「総合案内所」では、世界遺産・二条城に関する「音声ガイド機」が借りれますので、いろいろと深く知りたい方はお立ち寄りください。
■二条城の総合案内所 音声ガイド機の貸出 【料金】520円/台 【収録時間】約1時間 【対応言語】日本語・英語・中国語・韓国語・フランス語・スペイン語・ドイツ語 |
屋根と門の間に見える黒い格子窓は、櫓(やぐら)になっており、門に近づいた敵を真上から攻撃するための「石落とし」が備えられています。
天皇をお迎えしたときは、二階の櫓(やぐら)は不要と判断され取り除かれていたことも残された絵図から分かっています。
屋根には頭がトラ、尾ひれが空を向いている鯱(しゃち)が飾られています。これは火事の際に、水を噴き出して火を消すという守り神とされています。
二条城 唐門
二条城の正門「唐門」。
京都御所と比較しても豪華で立派な印象がありますね。
兜のような独特の屋根は「唐破風(からはふ)」と言います。屋根下の金具、彫刻なども見事なものばかりで見どころ満載です。
二条城の正門「唐門」には菊の紋が確認できます。
この皇室を表す菊の紋は「八重菊」を家紋にしたもので、1869年から天皇しか使用できない家紋として正式に認定されました。
実は「唐門」菊の紋の下には、徳川家の「葵の紋」があり、唐門を修理している際に発見されました。
1867年の大政奉還の際、お城が朝廷に引き継がれたときに「葵の紋」の上に「菊の紋」かぶせたと言われています。
二条城 二の丸御殿(国宝) 車寄
唐門の奥に見えるのが「二の丸御殿(国宝)」。
第15代将軍・徳川慶喜が天皇へ政権を奏上したあの有名な「大政奉還」の行われた部屋のある建物です。
二の丸御殿の玄関は「車寄」となっていて、天皇や公家が牛車に乗ったまま建物の中に入れるように作られています。
屋根下の彫刻には中国の伝説上の鳥「鸞鳥(らんちょう) 」や雲、松、牡丹、笹が彫られています。見事な彫刻ですので、お見逃しなく♪
また「大広間」の欄間(らんま)には、表と裏でデザインの異なる両面透かし彫りが確認できます。
厚さ35cmのヒノキ1枚板で製作されたものですが、片面に「松と孔雀(くじゃく)」がデザインされ、もう一面には「カラマツと牡丹(ぼたん)」が彫られています。
何とも言えない美しさ。
実に見事な彫刻です。
ちなみに
徳川慶喜が大政奉還を
伝えたとされる「大広間」ですが
最近の説では、
・徳川慶喜が大政奉還の意思を伝えたのは、親しい人との対面に使われていた二の丸御殿の「黒書院」 ↓ ・老中・板倉勝静(かつきよ)が「大広間」にて諸藩士に伝え、意見のある者に残るよう伝える ↓ ・後藤象二郎ら6名が残り、慶喜が大広間にて説明 |
これらは残された「大政奉還図」に描かれている絵などが参考になっています。
というのも
大広間には、巨大な松の木が描かれています。
教科書にもよく掲載されている慶喜が大政奉還をしたとされる絵には、松の木と桜の絵が描かれており、これは二の丸御殿の「黒書院」と特定されています。
ですので、
「大広間」にて徳川慶喜が大政奉還を表明したという信憑性は低くなっています。
現在、二の丸御殿の大広間には、慶喜が大政奉還の意思を表明している姿の人形が置かれていますが、今後、状況を見ながら変わっていくのかもしれませんね。
二条城の釣鐘
2つの釣鐘は、周辺で戦が始まる非常時に使われていたものです。
二条城 本丸櫓門 (本丸東櫓門)
1788年の「天明の大火」で唯一焼け残った「本丸櫓門 (ほんまるやぐらもん)」。
橋の上からは鯉(コイ)にエサをあげることもできます。ご希望の方は、エサの自販機が向かいにありますので、そちらでお求めください。
二条城の天守(天守台)
二条城に残るのは天守台のみで、天守閣は残っていません。天守閣というのは、いわゆるお城の象徴的な建物ですが、1750年の落雷で焼失してしまいました。
二条城の天守閣は、奈良の大和郡山城の天守を移築したとの説があります。建築学的に否定する意見もあるようですが、天守礎石位置が非常によく似通っていることから信憑性が高いとも言われています。
天守の図面は残されていますので、いつか復元されるかもしれないですね。
二条城には、イチョウの大木があります。紅葉の時期は落ち葉に覆われた足元にも注目してみてください♪
北中仕切門 (きたなかしきりもん)
北中仕切門は、本丸西櫓門(ほんまるにしやぐらもん)への通路を塞ぐ、お城(二条城)を防御する上で重要な門。扉は重厚な鉄製となっています。
3代将軍・徳川家光によって造営されたもので、内堀の南にある南中仕切門と対になっています。
二条城の清流園 香雲亭(こううんてい)
清流園の場所には、洛中洛外図屏風などから城内通路や天守閣の一部があったと推測されています。天守閣が淀城に移築されたことで空き地となり、お城を管理する武士の住居が建てられました。
それらの住まいも明示初期に撤去され、1965年に清流園が造営されました。写真の香雲亭は、旧角倉了以屋敷から移築したもので、基本的には観賞するのみとなります。
期間限定で食事の提供や結婚式の挙式も行われています。
二条城で御朱印はもらえるの?
二条城では「御朱印」の代わりに「入城記念付」というものがあります。
お城見学の出口付近にあるお土産屋さんで300円にて購入することができます。「入城記念付」の用紙には、お城のあちこちで確認ができた「葵の紋」がデザインされています。
■二条城周辺の観光地 「京都御苑」「錦市場」「北野天満宮」「京都国際マンガミュージアム」 |
■京都の世界遺産 「上賀茂神社」「下鴨神社」「金閣寺」「龍安寺」「仁和寺」「銀閣寺」「延暦寺」「高山寺」「東寺」「西本願寺」「二条城」「清水寺」「西芳寺」「天龍寺」「醍醐寺」「平等院鳳凰堂」「宇治上神社」 ※順不同 |
■奈良の世界遺産 「東大寺」「興福寺」「春日大社」「春日山原始林」「元興寺」「平城宮跡」「薬師寺」「唐招提寺」「法隆寺」「法起寺」「吉野・大峰」 ※順不同 |
【訪問地】二条城
【所在地】京都市中京区二条通堀川西入二条城町541
【TEL】075-841-0096
【公式HP】https://nijo-jocastle.city.kyoto.lg.jp/
【拝観料】一般1,030円、中高生350円、小学生200円、一般団体830円
※入城のみは一般620円
【開城時間】8:45~16時(閉城17時)、7月~8月/8時~17時(閉城18時)、9月/8時~16時(閉城17時)
【駐車場】第一駐車場 バス11台、乗用車120台(10月のみバス20台、乗用車34台)。乗用車は2時間まで1,050円 以降1時間ごと200円。バスは予約がある場合は2,600円、予約ない場合は3,100円 ※駐輪場もあり
【休城日】年末12月29日~31日
【アクセス】車ナビに「二条城」または「075-841-0096」とご入力ください。
二条城前駅より徒歩2分
この記事へのコメントはありません。