京都府木津川市・岩船寺の山門右手にある石段をあがると、室町時代に建立された白山神社(はくさんじんじゃ)があります。白山神社は岩船寺の鎮守社として平安時代に創建されましたが、承久の乱で焼失、室町時代に本殿が再建されました。
毎年10月16日15時には、秋祭「おかげ踊り」が奉納されます。
「おかげ踊り」は京都府登録無形民俗文化財で、五穀豊穣の恵みを受けた感謝の気持ちを表した踊りで、お米の収穫時期に行われています。
毎日美味しいお米が食べられることに感謝、感謝。
一時途絶えてしまった「おかげ踊り」ですが、大正天皇や昭和天皇の即位の際に村で踊られた記憶を頼りに昭和42年に保存会により復活しました。
揃いの黄色いタスキと編み笠も雰囲気が出ていいですね。
タスキは黄金に輝く稲穂を表しているのかな・・・。
太鼓の音と歌い手に合わせて踊り子たちが輪になって四手(シデ)を振って踊ります。
約30分ほどでしたが「おかげ踊り」の奉納も無事終わりました。
いま岩船寺境内・三重塔下にはホトトギスの花が咲いています。
岩船寺では、10月1日~11月30日まで普段はみることのできない「秘宝秘仏特別公開」「三重塔初層開扉(土日祝)」が開催されています。
上の写真は三重塔初重内部中央に位置する須弥壇(しゅみだん)の来迎壁。僧形坐像の十六羅漢と山水や雲、滝など自然風景や動物が描かれています。須弥壇というのは、仏像などを安置する一段高く設けられた場所を言います。
東西南北の扉の内側に描かれた八方天を護る伊舎那天(いざなてん、いしゃなてん)、帝釈天(たいしゃくてん)、閻魔天(えんまてん)、火天(かてん)、羅刹天(らせつてん)、水天(すいてん)、風天(ふうてん)、毘沙門天(びしゃもんてん)も見応えがありますので、ぜひこの機会にお立ち寄りください。
※三重塔初層開扉は雨天・荒天時は中止の場合あり
【撮影日】 2018年10月16日(火)
【訪問地】岩船寺・白山神社 木津川市加茂町岩船上ノ門43
【拝観料】大人500円、中高生400円、小学生200円
【拝観時間】8:30am~17:00(12月から2月は9:00~16:00)
【駐車場】 最寄に民間の有料駐車場あり
【アクセス】JR「加茂駅」より徒歩約1時間30分。またはコミュニティーバス当尾線「岩船寺」下車すぐ
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