3月3日の土曜日、春の訪れを感じる陽気の中、岩船寺にて護摩焚き法要が行われました。
「護摩」というのは、「物を焼く」という意味があり、サンスクリット語の「ホーマ」を「ごま」と音写したそうです。たしかに発音するときの口の形は同じになりますね。
11:00からの開始ですが、10:30過ぎにもなると、周辺に住む人たちが集まり始めました。
お守や古いお札を持参した方は、本堂前の箱の中に入れて焼いてもらいます。
岩船寺境内・石室不動明王の左にある地蔵菩薩坐像にてお祈りのあと、本堂前の護摩焚きの周りを歩きます。
火が入ると、煙が天高く上り始めました。この日は、風がほとんどなく、煙は見事に天に向かっていきました。煙が天に届くことで、天は食をいただくことができ、代わりに人に福を与えると言われています。
勢いを増す炎は、私たちのいる場所まで熱が届き、長い時間立っていることも難しいほどでした。炎は「神仏の悟りの知恵」を表すとも言われ、勢いよく護摩木が燃えることで、私たちの煩悩を焼き滅ぼしてくれるそうです。
まだ燃えていましたが、竹の棒で灰の中から何やら白いものを探しては、脇に寄せていました。
なんと出てきたのは仏様が彫られた置物でした。振るとカラカラと音が鳴ります。
熱いので冷めてから紙コップなどに入れて持ち帰ることができます。これから1年の無病息災を願って、来年の岩船寺・護摩供(ごまく)の時に持参して、燃やしてもらいます。
暖かくなってきましたね。境内のロウバイの花も満開でした。
毎年3月の初午日に「厄除け大護摩供」が行われていますので、来年はぜひお越しください!
【撮影日】 2018年3月3日(土)
【訪問地】 岩船寺 京都府木津川市加茂町岩船上ノ門43
【拝観料】 大人500円、中高生400円、小学生200円
【拝観時間】8:30am~17:00(12月から2月は9:00~16:00)
【駐車場】 最寄に民間の有料駐車場あり
【アクセス】JR「加茂駅」より徒歩約1時間30分。またはコミュニティーバス当尾線「岩船寺」下車すぐ
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