「 バクチノキ 」って名前がスゴイですね。
名前は、博打で負けて丸裸にされた姿に似ているというのが名の由来だそうです。
バクチノキは、房総半島以西、四国太平洋、九州に分布。暖地に自生する常緑高木。
博打で有り金がなくなってしまい、丸裸にされてしまうことにたとえ「博打の木」と呼ばれるようになりましたが、たしかにうろこ状に剥がれ落ちた痕がありますね。
”丸裸にされてしまう”ということから博徒には敬遠されそうなものですが、江戸時代に信仰の対象となって、庭木として多く植えられるようになったとのこと。
丸裸にされても地に根を張り、しっかり生きていくという気持ちなのですかね?(笑)
↑ これが「バクチノキ」の樹皮。
この「バクチノキ」はサルがウロコ状の木肌と共にスベリ落ちることから「サルコカシ」とも呼ばれています。
樹皮だけを見ると「 サルスベリ 」にも似ていますね。
樹皮は黄色の染料にも使われます。
↑ 葉は大きく光沢があります。
写真左側の葉はまだ若葉で、もう少し先が尖ってきます。
右側の葉先が見てもらうと尖っているのがわかります。
↑ 葉の裏側
葉から抽出した液はあせもに効き、水蒸気蒸留をしたバクチ水は咳にも良いそうです。
【名称】バクチノキ (博打の木)
【花色】イソギンチャクのような白い小さな花を咲かす
【樹高】10~18m
【樹皮】秋から春に古い樹皮がうろこ状となって剥がれ落ち、薄赤オレンジ色の肌が露出する
【原産】
【分布】関東以西の本州、四国、九州、沖縄の暖地に生育
【分類】バラ科
【撮影】京都府立植物園
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