夏になるとピンク色の花を咲かせる「 サルスベリ 」。
漢字で書くと「 百日紅 」。「ヒャクジツコウ」とも読みます。
パソコンなどの漢字変換でサルスベリと入力すると「百日紅」と出てきますが、ヒャクジツコウと入力しても「百日紅」とは変換されませんので、一般的には「さるすべり」と読んでおくのが無難かもしれません。
まだ見たことがありませんが、白色のサルスベリもあります。
上記写真の樹は見事にたくさんの花を咲かせていますね。
サルスベリは中国南部原産で、東南アジアからオーストラリアにかけて広く分布しています。
「百日紅」の名前の通り、長い期間(百日)、花を咲かせることから街路樹や庭木としても人気があります。
花は縮(ちぢ)れていて、花弁は6枚。
花は赤色と紹介されているサイトが多いのですが、私が小学生の頃から見ていたサルスベリの印象はピンク色。「百日紅」と書きますので、中国ではもう少し濃い赤色の花を咲かせるのかもしれませんね。
幹は所々はがれたような痕があり、全体の色として薄茶やオレンジ色です。
「サルスベリ」という名称は、日本独自のもので幹がツルツルしてすべりやすいことから「サルもスベル」という比喩で付けられたそうです。実際は滑らずに登れます。(笑)
4年生まで通っていた小学校にも植えられていて、
「樹肌がツルツルで変わった樹だなぁ」
と通学する度に気になっていたのを覚えています。
葉はツヤがあり、丸卵型。
【名称】サルスベリ(百日紅)
【花色】ピンク、白、赤、紫
【樹高】3~10m
【樹皮】幹は薄茶色で樹皮がはがれたような痕があちこちにある。幹の色は個体差があり、オレンジ色に近い色のものもある。
【原産】中国南部
【分類】ミソハギ科
【撮影】京都府立植物園
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