「 GR 」と「 GR Ⅳ 」のマクロ対決! レビュー Vol.02

今回は「 GR 」を手に取ってみた感想と「 GR DIGITAL Ⅳ 」とのマクロ対決をしてみたいと思います。

電源のON・OFFでレンズキャップが自動開閉。グリップも滑りにくく、カメラのホールド感もいい感じです。。

「 GR Ⅳ (旧モデル)」と比較して横幅が8.4mmほど長くなりました。「 GR Ⅳ 」を手にするとコンパクトな作りに気づかされます。

カメラ本体を落とすといけないので、念のためストラップを付けているのですが、昔のキヤノン製品についていたものを使っています。

↓ 腕に通したあと、長さ調整ができるようになっているので気に入ってます。

最近はこういったものが少なくなりました。たいしたことではないのですが、こういった「ひと工夫」は嬉しいですよね。

それでは早速ですが、

まず気になったところ・・・

「ボディの大きさ?」

「写真の出来栄え?」

いえいえ、実は「マクロ機能」なのです。

というのも

初めて「GR DIGITAL Ⅳ」を手にして感動した機能が「マクロ」撮影で、タイトルに「マクロ対決」としたのもそのためです。

「 GR 」と「 GR DIGITAL Ⅳ 」のマクロ対決

まずボタン配置を見てみましょう。

↓ 左が「 GR 」、右が「 GR DIGITAL Ⅳ 」です。

「 GR DIGITAL Ⅳ 」モニター横にある操作ボタン下に配置されていたマクロボタンが、「 GR 」では、「WB(ホワイトバランス)」となり、操作ボタン上側にマクロボタンが配置されました。

特にマクロの操作に変わりはありませんが、使用頻度の高い「WB(ホワイトバランス)」ボタンが設置されたのはありがたいですね。

↓ 下写真はマクロ機能をONにして最短距離で撮影した写真です。

撮影距離にこれだけの差が出ました。

左が「 GR 」、右が「 GR DIGITAL Ⅳ 」。

「 GR DIGITAL Ⅳ (旧モデル)」の方がピエロの置物に近寄ることができています。(もう少し寄れたのですが、ピエロが欠けてしまうので。。。)

ここでは「どちらの写真がきれいか」、近接したことによる「構図の良し悪し」は判断しません。あくまでもどこまで寄れたかを比べてみます。

↓ 拡大写真

「 GR 」の最短撮影距離 10cm(マクロ)、30cm(標準)

撮影情報

【絞り】F3.2

【シャッタースピード】1/60秒

【ISO感度】ISO800

「 GR DIGITAL Ⅳ 」の最短撮影距離 ⇒ 1cm(マクロ)、30cm(標準)

撮影情報

【絞り】F3.2

【シャッタースピード】1/125秒

【ISO感度】ISO800

スペック表にも明記されている通り、「GR」は最短撮影距離10cmとなっています。

「 GR 」のマクロで撮影していると、「 GR DIGITAL Ⅳ (最短撮影距離1cm)」と同じ感覚で被写体に近づいてしまい、なかなかシャッターが切れず、もどかしさを感じてしまいました。

「GR」の購買層は40~50代が多いと思われますが、「 GR DIGITAL Ⅳ 」のマクロ1cmは、仲間と旅をしながら写真の楽しさ、感動が共有できる素晴らしい機能だと改めて実感。

ブログやインスタグラム等のSNSに公開する写真に接写機能は重要であること、たとえば旅先での食事や草花の写真はマクロ機能は必須ですよね。。。

マクロ対決は「 GR DIGITAL Ⅳ 」が圧倒的勝利です。

以前にもブログで紹介しましたが、「GR Ⅳ」はマクロモードでピントの合うスピードが驚くほど速く、たいへん優秀なコンパクトデジカメです。

コンパクトな「 GR DIGITAL Ⅳ 」、しばらく手放せそうにないですね。。。

※最新モデル「 GR-Ⅲ 」は最短撮影距離6cmに進化。ボディサイズも「 GR DIGITAL Ⅳ 」とほぼ同じになりました。(驚)

画質とアスペクト比の設定

「 GR DIGITAL Ⅳ 」を使用していて、気になっていたところが画質とアスペクト比の設定。

※アスペクト比・・・画面(写真)の幅と高さの比率

左が「 GR 」、右が「 GR DIGITAL Ⅳ 」。

下の拡大写真を見ていただきたいのですが、

旧モデル「 GR DIGITAL Ⅳ 」では、画質(1M、3M、5Mなど)またはアスペクト比の選択はできても、もう一方が任意の設定ができないものでした。

↓ 「 GR DIGITAL Ⅳ 」アスペクト比の設定画面

一眼レフで使用している比率「3:2」を選択しようとすると、画質が「9M(赤枠)」のみとなります。

メイン機として使う時であれば「9M」でも良いのですが、パソコンにデータを読み込む時間や保存データの容量を考えると、ちょっとした記録用にはデータが大きすぎますよね。

とりあえず、一眼レフを持参しているときは「 3M  4:3 」または「5M 4:3 」を選択してました。理想としては、画質に合わせてアスペクト比も選べるようになっていたら良かったですね。

↓ それでは次に「 GR 」のアスペクト比の設定画面を見てみましょう。

「 GR 」では

①フォーマットサイズ(画像サイズ)

②アスペクト比

が別々に選択できるようになり、選択肢が広がりました。

画質の選択はシンプルに「L」「M」「S」「XS」表示。ここでは画質のサイズ数値も表示してもらえると良かったように思います。

たとえば

アスペクト比「3:2」で「L」が選択されているときは

「L 4928×3264」

アスペクト比「3:2」で「S」が選択されているときは

「S 2912×1936」

↑ 「GR」ユーザーはカメラに詳しい方が多いとは言え、数値が表示されている方がわかりやすいと思います。

選択できるフォーマットサイズは下記の通り。

【フォーマットサイズ(画質)】

RAW
RAW+
L : 16M(3:2)
M : 10M(3:2)
S  :  5M(3:2)
XS : 1M(3:2)

【アスペクト比】
3:2
4:3
1:1

リコー「 GR 」のフォルダとキヤノン「 G7 X 」のフォルダ

撮影した写真はSDカード内に生成されたフォルダに保存されていきます。

キヤノン製品は撮影月別にフォルダが作成されていきますが、リコーGRシリーズのフォルダは一つ生成されるのみ。ですから、1年前に撮影した写真も今日撮影した分もすべて同じフォルダに保存されていきます。

個人的には改善してほしい箇所でもありましたが、残念ながら「 GR DIGITAL Ⅳ 」と同じフォルダ形式でした。

↓↓↓ 下の画像はキヤノン「 G7 X 」のフォルダ画面です。

↑ 上の画像は、「 G7 X 」に挿入されていたSDカードを「 GR 」に移動して撮影。再度「 G7 X 」にSDカードを戻して、パソコンに接続後に表示された画面です。

赤枠がRICOH GRのフォルダで、赤枠以外のフォルダがキヤノン製品で撮影したものとなります。

キヤノン製品で撮影したものは、月別に保存されているのがわかりますが、赤枠のRICOH GRで撮影したものはフォルダが一つ生成されるのみとなりますので、撮影した写真がすべて同じフォルダに保存されていきます。

付属のソフトを使って画像転送する場合、日付ごとにフォルダを生成してくれるそうですが、始めから月別にフォルダが作られていると助かりますよね。

完成度の高いカメラだけに、他メーカーから「GR」に機種変してきたユーザーは、

「えー、GRってフォルダひとつなのぉ?!」

きっと驚きを隠せないはず。。。

パソコンでフォルダ内の写真を確認する時は、日付時刻を並べ替えて新しい日付が一番上に来るようにしておくと作業がしやすいかもしれません。

少し長くなってしまいましたね。

次回は、風景撮影に出かけてみたいと思います。

【メーカー】RICOH (リコー)
【機種】GR
【焦点距離】28mm
【F値】F2.8~F16
【シャッタースピード】1/4000~300秒、バルブ、タイム
【撮影感度】AUTO/AUTO-HI/ISO100~25600
【デジタルズーム】なし
【撮影枚数】290枚
【最短撮影距離】30cm(標準)、10cm(マクロ)
【手ブレ補正機構】なし
【価格】中古30,000円~40,000円前後(2019年5月現在)

関連記事

  1. 街歩き用のウエストバック THE NORTH FACE

  2. 写真の無断転載を簡単にチェックする方法 その2

  3. 意外と便利な三脚ストラップ!

  4. SIRUI P-326 コストパフォーマンスの高い一脚

    SIRUI (シルイ) カーボン一脚「 P-326 」 のクオリティは? 自由雲台を使えば操作性アップ。 レビュー

  5. リコー GR Ⅳ の気になる点。。。Vol.3 レビュー

  6. キヤノンのバッテリー 『 LP-E6 』と『 LP-E6N 』の違い

    キヤノンのバッテリー 『 LP-E6 』と『 LP-E6N 』の違い

  7. 【レビュー】冬山の必需品!「ZEO-LINE(ジオライン)」。モンベルのアンダーウェアは超あったかい ♪

  8. はじめての三脚選び Part-1

  9. コンデジ ( G7 X )の モードダイヤル操作 を覚えちゃおう! 使い方

  10. RICOH GR DIGITAL Ⅳ レビュー Vol.1

  11. Photoshop 写真に写ったゴミやホコリを削除してみよう!

  12. ブログ(ホームページ)で使える「日の丸構図」写真。日の丸構図はダメじゃない。

コメント

  • コメント (0)

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。