八角円堂は全国的にもそう数は多くないのですが、奈良県には奈良時代から残る八角円堂が5つあります。
法隆寺夢殿、法隆寺西円堂、興福寺北円堂、興福寺南円堂、そして栄山寺です。
栄山寺には奈良時代から残る八角円堂があります。
法隆寺夢殿と並ぶ貴重な建物です。
八角円堂です。安定感があってとても美しい建物です。
719年(奈良時代)に藤原不比等の長男藤原武智麻呂が菩提樹として創建したとされています。
鎌倉時代になるまで大いに栄えたと言われています。
法隆寺夢殿と同じく奈良時代から残る貴重な建物です。
八角円堂には武智麻呂の菩提を弔うために建てられ、内陣の柱や天蓋にも壁画が施されています。
剥離が進んでいますが、奈良時代の絵画として重要文化財に指定されています。
柱には楽器を演奏する菩薩像、飛貫には飛天や人面をもつ鳥などが描かれています。
本堂。
いい味出してます。
七重石塔婆
本堂の前にある石灯籠は1284年の銘があり鎌倉時代のものです。
日本二百選の石灯籠の中で8番目にランクされています。
緑に囲まれてとても綺麗です。
梵鐘は龍頭の精巧なこと、鐘身の美しさも含めて京都神護寺、宇治平等院の鐘とともに日本三大名鐘と一つとされています。
梵鐘。日本三大名鐘の一つとされています。
前には吉野川が。とても綺麗でした。
本堂は1553年の再建です。
栄山寺の前には吉野川が流れています。
吉野川は音無川とも呼ばれ、栄山寺で修行していた弘法大師が筆を投げ入れて静かにさせたと言われています。
栄山寺
【住所】〒637-0031 五條市小島町503
【拝観時間】9:00-17:00
【入山料】400円