奈良県桜井市初瀬(はせ)にある長谷寺は、真言宗豊山派総本山の寺院で、西国三十三所第8番札所。
十一面観音を本尊とする長谷寺は、鎌倉の長谷寺をはじめ日本各地に240寺ほど存在するそうです。
6月も終わりに近づき、長谷寺のあじさいが見頃となりました。
境内には約20,000株のあじさいが咲き誇ります。
水色、ピンク、紫色の花がきれいでした。
桜、牡丹まつり、紅葉の季節はいつも混雑しているので
覚悟をしていたのですが、思っていたよりも人が少なく、
ゆっくりあじさいを楽しむことができました。
![駐車場から長谷寺に向かう通り。突き当りを左に折れ、まっすぐ進むと長谷寺。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic1.jpg)
駐車場から長谷寺に向かう通り。
突き当りを左に曲がり、直進すると長谷寺です。
こういった段差のある水場は、落ちたら危ないとガードレールやら足場ができてしまうものですが、趣きある景観が維持されていて雰囲気がいいですね。
小さなお子さま連れの方はご注意ください。
![長谷寺に到着。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic2.jpg)
長谷寺に到着。
![仁王門は修理工事をしてました。平成29年3月末に完成予定だそうです。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic3.jpg)
仁王門は修理工事をしてました。平成29年3月末に完成予定だそうです。
![登廊(のぼりろう)。上まで399段です。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic4.jpg)
仁王門の先にある登廊(のぼりろう)。
上まで399段ありますが、屋根付きというのも雰囲気がありますね。登廊は明治に再建された建物ですが、境内の歴史的景観を構成するものとして重要文化財に指定されています。
体力に自信のない方は、ゆっくりマイペースで進みましょう!
![なんと登廊の横を流れる小川にカニがいました。ぜひ探してみてください!](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic5.jpg)
なんと登廊の横を流れる小川にカニがいました。
天然の川ではないと思うのですが、生き物がいるだけで小さな感動が生まれますね。
![登廊の途中を曲がり本坊方面に向かいます。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic6.jpg)
今回はコースを変えて、登廊の途中を曲がり本坊方面に向かいます。
![](https://kyoto-nara.jp/wp-content/uploads/2020/02/pic7-5-683x1024.jpg)
手すりから大きくせり出したアジサイが、またいい感じですね。
![階段に落ち葉の模様が付いてました。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic8.jpg)
ひらひらと落ちてきた落ち葉が模様となりました。。。
![見晴らし台から見た本坊。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic9.jpg)
見晴らし台から見た本坊。
![戦後に一番早くできた本格的な五重塔とのこと。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic10.jpg)
戦後に一番早くできた本格的な五重塔とのこと。
![休憩所。目の前に売店もあります。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic11.jpg)
休憩所。
目の前に売店もあります。
![本堂手前に咲くアジサイがきれいでした。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic12.jpg)
![美しい石階段の回りにアジサイがたくさん咲いてました。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic13.jpg)
本堂手前に咲くアジサイがきれいでした。
美しい石階段の回りにもアジサイがたくさん咲いてました。
![立派な本堂です。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic15.jpg)
長谷寺・本堂。
本尊を安置する正堂(しょうどう)、 相の間、礼堂(らいどう)からなる大きな建築物で、京都の清水寺と同じ懸造(かけづくり)の舞台があります。
本堂は創建後、7度の火災で焼失していますが、そのたびに人々の願いとともによみがえりました。
1618年には雨漏りがしていたことが記録されており、それから数十年後に屋根の修理ではなく全面再建されたことがわかっています。
いまで言えば、マンションを大規模修繕で済ませるところを、建て替えをしたということになりますかね。
「なぜ全面再建したのか?」は明らかになっておらず、何らかの社会的意図があったとの指摘がなされています。
![本堂の懸造の舞台から五重塔を眺めます。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic14.jpg)
本堂の懸造(かけづくり)の舞台と五重塔。
懸造というのは、高低差のある崖などで、長い柱で床下を固定してその上に建物を建てる建築様式を言います。
京都の清水寺の本堂や醍醐寺拝殿、東大寺二月堂、談山神社も同じ懸造となっています。
※「懸造り(かけづくり)」は、建造するための土地が崖や傾斜、段差が多いことから「懸崖造り(けんがいづくり)」「崖造り(がけづくり)」とも呼ばれていたそうです。
![](https://kyoto-nara.jp/wp-content/uploads/2020/02/pic16-3-683x1024.jpg)
「成績がオール5になりますように」
いきなり漢字まちがえてる・・・。
笑いのセンスがある人だなぁ(笑)
![この階段を登ると三社権現が鎮座しています。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic17.jpg)
この階段を登ると三社権現が鎮座しています。
![](https://kyoto-nara.jp/wp-content/uploads/2020/02/pic18-2-683x1024.jpg)
石で出来た鳥居をくぐって階段を登ります。
ここにもアジサイがきれいに咲いてました。
![三社権現。瀧蔵三社とも呼ばれ、瀧蔵権現(たきのくらごんげん)を中心に祀られる地主神。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic19.jpg)
長谷寺本堂の北東裏手にある三社権現。
瀧蔵三社とも呼ばれ、中央にある瀧蔵権現(たきのくらごんげん)、写真右手側に石蔵権現(いしくらごんげん)、左が新宮権現(しんぐうごんげん)が祀られている地主神で、初瀬の里を守ってくれています。
![拝所から見る本堂。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic20.jpg)
拝所から見る本堂。
ここでは休憩もできる場所となっています。
![高台からみる本堂も素敵です。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic21.jpg)
高台からみる本堂も素敵ですね。
![朱印所。御宝印というハンコを押し、お寺や神社の名前も書いてくれます。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic22.jpg)
ご朱印所。
御宝印というハンコを押し、お寺や神社の名前も書いてくれます。
![本坊より100mほど手前にある階段を登ると・・・。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic23.jpg)
本坊より100mほど手前にある階段を登ると・・・。
![奥の院には、陀羅尼堂、興教大師祖師堂があります。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic24.jpg)
奥の院には、陀羅尼堂、興教大師祖師堂があります。
![趣きのある階段を下りていきます。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic25.jpg)
![長谷寺受付の手前にあるトイレ。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic26.jpg)
趣きのある階段を下りていくと、長谷寺受付の手前にあるトイレに出ます。
![長谷寺を出たところの商店街に行列が・・・なんだろう??](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic27.jpg)
長谷寺を出たら商店街に行列が・・・
なんだろう??
![これかぁ。。。ランチを食べたばかりでお腹いっぱい。次回は覚えておこう。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic28.jpg)
これかぁ!
美味しそう。。。
だけどランチを食べたばかりでお腹いっぱい。 (。>0<。)
次回は食べてみますね。
![餌代を稼ぐためにバイト中のネコちゃん。ぐっすり寝てます。(笑)](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic29.jpg)
餌代を稼ぐためにバイト中のネコちゃん。ぐっすり寝てます。(笑)
![昔ながらの豆腐屋がありました。懐かしくて思わず写真を撮ってしまいました。](https://kyoto-nara.jp/upload/course/39/pic30.jpg)
昔ながらの豆腐屋がありました。
懐かしいですね。
私も小学校低学年の頃にお鍋(銀のボール)を持って近所のお豆腐屋さんに買いに行ったのを覚えています。
いまでもこういったお店があるんですね。
本堂の懸造舞台を視界に入れながらの五重塔の眺めはやはり素晴らしいものでした。またゆっくり訪れてみたいと思います。
■長谷寺周辺のお寺・観光地 「大神神社」「室生湖」「うだアニマルパーク」「安倍文珠院」「国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区」 |
【訪問地】長谷寺
【所在地】 奈良県桜井市大字初瀬731
【電話】0744-47-7001
【拝観時間】8:30~17:00(4月~9月)、9:00~17:00(10~11月、3月)、9:00~16:30(12月~2月)
【拝観料】中学生以上500円、小学生250円
【駐車場】普通車500円、バス2,000円
【アクセス】車ナビに「0744-47-7001」とご入力ください。
1.近鉄大阪線長谷寺駅下車 徒歩15分
2.近鉄大阪線、JR万葉まほろば線桜井駅を下車、奈良交通バス長谷寺参道口から徒歩10分