瑠璃光院/美しく反射する床モミジ

京都市左京区上高野にある瑠璃光院(るりこういん)。

ここは元々別荘として建てられたもので、通常は非公開ですが、近年は春と秋の季節限定で一般公開されるようになりました。

この季節、反射する美しい床モミジや庭園を拝観するためには整理券をゲットすることから始まります。

昨日、別に設けられた広場にてスタッフさんに確認したところ、

「早い人だと7時am過ぎには並んでいますよ」

とのこと。

この日は7:30amの時点で、既に30人ほど並んでいました。w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!

通常は10時開門ですが、紅葉が見頃となる土日には9時から。。。と聞いていたのですが、なんと今日は8:30am開始となるチケットが配布されました。

※時間は状況により前後しますので、ご注意ください。

運よく1組目のグループにて拝観することができました。基本的に入場制限をしながら案内をしていますので、比較的ゆっくりと楽しむことができます。

※床もみじのポイントはいつでも混雑してます。。。

これが瑠璃光院の書斎2階の床もみじ。

素晴らしいですね。。。

色づいた樹々の葉が、磨き上げられた廊下の板張りと写経用の机に映りこむさまは、息を飲む美しさ。気温の変化にもよりますが、今週半ば過ぎがピークとなりそうな気配です。

瑠璃光院の他に岩倉の門跡寺院・実相院も床に反射する紅葉が有名ですが、こちらは以前に撮影ポイントでトラブルが発生したためか、撮影禁止となってしまいました。。。ざんねんですね。

瑠璃光院の撮影ポイントも多くの人で賑わいますが、撮影を終えたら速やかに場所を譲ることも大事なことかもしれませんね。

実に見事な庭園(瑠璃の庭)で、2階の床もみじや1階にある瑠璃の庭など人気が出るのも頷けます。春の新緑の季節も訪れてみたくなりました。。。

瑠璃光院から徒歩2分の所にある「ルイ・イカール美術館」。

パリジェンヌを描き続けたフランス画家「ルイ・イカール」の作品が展示されています。入館は無料です!

瑠璃光院の後は、色の葉に包まれた山中を移動するケーブルカーで比叡山頂へ!

561mある標高差は日本一。

約9分ほどかけて山頂を目指します。

上の写真は、途中下ってくるケーブルカーとすれ違うポイント「ターンアウト」。上下線のケーブルカーが同じタイミングで同じ場所ですれ違うようになっています。

「ケーブル比叡駅」から奥に見えるロープウェイに乗り継いで比叡山頂に向かいます。

10時過ぎでしたが、多くの人が「瑠璃光院」拝観を優先していますので、ケーブルカー、ロープウェイは特に並ぶことなく乗ることができました。

ただ比叡山・延暦寺からの帰り13時過ぎは、山頂に向かう観光客で長蛇の列。30分~の待ちになっていたように思います。

比叡山頂は標高800m超。この日は天気にも恵まれ終日暖かい1日でしたが、曇りや雨、風のある日はかなり冷え込むと思いますので、防寒着にも注意をしておいた方が良さそうです。

「ロープ比叡駅」手前では厄除けや願い事を土器に書いて投げる「かわらけ投げ」が楽しめます。写真中央に見える白い輪めがけて土器を投げ、見ごと通り抜けると幸運をもたらすと言われています。3枚100円ですので、ぜひお試しください。

比叡山は延暦寺の僧が7年間(昔は12年)山にこもって修行をする荒行「千日回峰行(せんにちかいほうぎょう)」が行われている地でもあります。

1~3年目は年に100日、4~5年目は年に200日、山の中約30kmを平均6時間で巡拝。これが終わると「堂入り」と呼ばれる断食・断水・断眠・断臥(9日間食べず、飲まず、眠らず、横にならず)の4無行に入ります。

6年目は1日60km(100日)、7年目は200日(はじめの100日は全行程84km、後半100日は30km)が行われます。

途中で行を続けられなくなったときは自害するという極めて過酷な修行となっています。そのため「千日回峰行」が行われる時は、死出紐(しでひも)と短剣、埋葬料の10万円を常に携えて修行に望んでいるそうです。

※死出紐・・・腰に巻いておく紐で、行が続けられなくなったとき、この紐を木に結び首をくくるための紐

修行の内容を読んでいるだけでも、大変さが伝わってきますが、実際は想像を絶するもので、9日間の4無行に入る前には「生き葬式」を行います。それは永遠のお別れになるかもしれぬ危険な行のためで、お世話になった方たちにご挨拶をして4無行に入るのです。

もう少し詳しい話を知りたい方は、現存する僧侶のなかで「千日回峰行」をやり遂げた唯一の塩沼亮潤さんのインタビューをご覧ください。

⇒ 大阿闍梨が明かす、千日回峰行の苦しみ「爪はボロボロ、血尿は出る。ところがある日、不思議な感覚が芽生えてくるのです」

また延暦寺(滋賀県)・国宝殿では、至宝展(2018年11月30日まで)が開催されています。

怖い顔をした不動明王の前にて3、4歳くらいの女の子が

「パパの顔そっくり~、パパの顔、パパの顔」

と静かな会場内に響き渡り、笑いをこらえる大人多数・・・

かわいいですね。(笑)

この度初めて公開された仏像や、通常は非公開の仏像も展示されていますので、ぜひお立ち寄りください。

【撮影日】 2018年11月17日(土) ※秋の特別拝観は2018年12月10日まで
【訪問地】 瑠璃光院 京都市左京区上高野東山55  TEL 075-781-4001
【拝観料】 2,000円(団体・ツアーの一括販売なし)
【拝観時間】10:00 ~17:00
【駐車場】 駐車場有(11/3~12/2まで交通整理協力金500円)
【アクセス】

■「出町柳駅」から叡山電車(八瀬比叡山口行)にて「八瀬比叡山口駅」(終点)下車。徒歩5分

■地下鉄「国際会館駅」から京都バス(大原・小出石行)にて「八瀬駅前」下車。徒歩7分

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