京都市山科区にある勧修寺(かじゅうじ)の藤の花が満開となりました。
勧修寺は「かじゅうじ」の他に「かんしゅうじ」「かんじゅじ」と読まれることもありますが、お寺では「かじゅうじ」を正式な呼称としているそうです。
道に設けられた標識のふりがなも統一されていないですし、地元の方も
「かじゅうじ はどこですか」
と聞かれるとわからない方も多いそうです。というのも「山科区勧修寺○○町」と地名がいくつかあって、この住所を読むときは「かんしゅうじ」と読むからです。
困る人も多いと思いますが、読みがいくつかあることも京都の魅力のひとつと捉えてもらえればうれしいですね。私もあちこちで困ってますけど・・・。(笑)
この宸殿(しんでん)は、明治5年勧修小学校が開校した時に、ここが校舎になったそうです。宸殿の「宸」の文字は天子=天皇を意味しています。
写真の手すりですが、木が「へ」の字に曲がっているのがわかりますかね。これは木を曲げたのではなく、この形に切り出したものとなります。美しいですね。手間暇かけてます。
仮に、「へ」の字に曲がった手すりが設計図にあった場合、いまであれば真っ直ぐのものに提案し直すか、2つの木材を繋ぎ合わせるのかもしれませんね。
観音堂と白い藤の花。昭和6年に再建され、観音菩薩像が安置されています。
観音堂の奥左手または写真右下の小路より、池の周りを歩くことができます。平安時代には1月2日に池に張った氷を宮中に献上して、その氷の厚さによって五穀豊穣を占ったと伝わっています。
池の周囲には、石仏がいくつも置かれています。ひとつひとつ丁寧に造られた感じで、表情も豊かなものがたくさんありました。
新緑の緑が反射して美しいですね。
・「大石神社と勧修寺の桜。シダレ桜、ソメイヨシノ満開、見頃です!」
【撮影日】 2018年4月22日(日)
【訪問地】 勧修寺 山科区勧修寺仁王堂町27-6
【拝観料】 大人400円、小中学生200円
【拝観時間】9:00~16:00
【駐車場】 駐車場あり
【アクセス】地下鉄東西線 小野下車 徒歩6分
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