霊山寺バラ庭園は台風21号の影響を受け園内に土砂が流入し復旧作業のため3日間休園でしたが再開されましたので早速行ってきました。
園内の池は掻い掘り(池の水を汲み出して泥をさらうこと)して、池の水はまだ入っておらず、鯉は違うところに引っ越し中でした。
土砂が数十センチたまり、職員の皆さんが手で書き出したということで、薔薇の花にも土砂が残っているところもあり、災害の大きさを感じました。
無事再開されて、薔薇の美しい姿を見ることができてとても良かったです。
朝日を浴びてキラキラ輝いてとても綺麗でした。
春のバラに比べると小ぶりですが、華奢で可憐で朝露に濡れてキラキラ輝く姿はとても綺麗でした。
新芽も鮮やかで薔薇がよく映えます。
霊山寺のある富雄の里は古事記には登美の里と記載されており、敏達天皇のころから小野家の領有でした。
遣隋使小野妹子の息子と伝わる右大臣小野富夫は壬申の乱に関与したため、672年に官を辞して登美山檜森に移り住みました。
684年熊野本宮で修行し、薬師如来を感得し、登美山に薬師湯屋を立てて諸人の病気を治したのが始まりと言われています。
ティーテラス「プリエール」 ローズティーやバラのアイスクリームなどをいただけます。
コキアとばら
紅葉も始まっていました。
薬師湯殿 この辺りは紅葉が進んでとても綺麗でした。
境内には薬師湯殿があり、小野富人が薬草を栽培し薬師如来を祀って薬草風呂を施湯したことが始まりです。
1300年前から里人たちを癒してきた薬湯は聖武天皇や光明皇后もご入湯されたと伝わっています。
トウキ、センキュウなど天然成分のみを用いて薬湯にて人々を救った富人の心を再現しています。
池は土砂を掻き出し、水が抜かれていました。災害被害の大きさを感じます。
バラ園は昭和32年に当時の住職の戦争体験から世界平和を願って開園された1200坪の近代庭園です。
第二次世界大戦の終結を記念して作出された「ピース」というバラを中心に世界各国のバラが咲き集います。
本堂 イチョウも綺麗に色づいていました。
霊山寺
【住所】〒631-0052奈良県奈良市中町3879
【TEL】0742-45-0081
【アクセス】近鉄奈良線「富雄」駅下車
奈良交通バス「若草台」(系統番号50番)または「近鉄奈良駅」(系統番号40番)行き乗車
「霊山寺」下車すぐ
【駐車場】あり
【入山料】500円(バラ見頃時期は600円)
【見頃】
5月中旬から6月中旬
10月中旬から11月上旬
【拝観時間】
年中無休