先週は天気の崩れる日が多かったですね。
先日、嵐山に行ってきましたが、連日の雨で桂川は増水し、船の運航もお休み。
船乗り場料金所前にいた外国人カップルが残念そうにしてました。
いつもはきれいな川も、川底の泥や周辺の土砂が流れ込み濁っています。
奥に見えるのは渡月橋。
緑の反射する方に向きを変えると、川も彩られ美しい風景が楽しめました。
同じ川には見えないですね。
この細い径は「星のや京都ホテル」と「千光寺」へと続きます。
ときどきホテルに向かう軽自動車が横切るのですが、車一台がやっと通れるほど。
一度、対岸で車がすれ違うところを見たことがあるのですが、歩いていてもそれがどこだかわからず、いまだに謎となっています。ぜひ見つけた方、教えてくださいね。(笑)
根の苔が朝の光に照らされて輝きます。
一度、地表に出てきた根がまた土の中に戻っていったのでしょうかね。” 生きる ” 強さを感じさせてくれる光景でした。
所変わって苔の名所として知られる「祇王寺」。
雨後のお庭を観賞してみたく、訪れてみました。
境内は、しっとりとした潤いと和の心が感じられる美しい庭園が広がっていました。足元には嬉々とした緑が一面に敷き詰められ、不思議と清らかな風が感じられました。
以前にカナダの山深い森の中で苔絨毯の上を歩く機会があったのですが、スポンジの上を歩いているようなモフモフとした柔らかな感触がいまも残っています。
ヤブランの花も咲き始めてました。
↑ クモの巣です。中心が白く目立つようになっていますね。
これは「かくれおび」と呼ばれるもの。「かくれおび」はクモの種類によってギザギザのものやクロス(バツ印)しているものなどいろいろな形があります。
クモの巣は紫外線をほとんど反射せず、この白い部分だけが反射するようにできています。理由はエサとなる昆虫をおびき寄せるため。
昆虫の紫外線を見ることができる能力を利用して、花のように見せた白い部分に虫が近づいてくるのを待っているとのこと。
この巣を初めてみたときは、私は上の説とは異なることを考えていました。
というのも
この中心にある白い部分は紫外線を反射し、昆虫たちが見える部分。
白い部分がこの丸型(上写真)になっていれば、「花」のように見えなくもないですが、クロス(バツ印)や1本の線になっている「かくれおび」は、どうみても「花」には見えないのです。
ですから、
この紫外線を反射する「かくれおび」と呼ばれる巣の部分は、昆虫に
「ここには障害物があるから、気をつけてね」
と安心させるための目印では・・・と考えていました。
昆虫が「かくれおび」を避けて通れば、紫外線を反射しないクモの巣が周囲にありますので、昆虫を捕らえることができるようになりますからね。
こんど時間を見つけて昆虫がどのように巣に引っかかるのか観察してみたいですね。
境内にはいろいろな種類の苔(コケ)が生えていて、祇王寺で見ることができる苔の鉢植えが一枚板に並べられ展示されています。
渡月橋から竹林の小径を抜けたところの小倉池に咲く蓮も見頃を迎えています。この季節は、オフシーズンで観光客も少なく、心静かに庭や苔を楽しむことができますので、ぜひお訪ねください。
【撮影日】 2019年09月01日(日)
【訪問地】 祇王寺 右京区嵯峨鳥居本小坂32
【拝観料】 一般300円、小中高生100円
【拝観時間】9:00 ~17:00
【駐車場】
【アクセス】JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」より徒歩20分
京福電鉄「嵐山駅」より徒歩20分
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