今回、ご紹介するのは大阪市中央区の淀屋橋駅から京都市東山区の三条駅までを結ぶ京阪本線の途中駅「中書島駅(ちゅうしょじまえき)」。
※2019年10月の情報です。
中書島駅周辺の小学校、中学校、高校、大学とアクセスマップ
京阪本線 中書島駅
【中書島駅周辺の小学校・中学校・高校・大学】 「京都市立桃陵中学校」「京都市立向島南小学校」「洛南高等学校・附属中学校」「京都府立京都すばる高校」 |
駅名は、文禄年間(1593年~1596年)に、中務省(なかつかさしょう)に任官していた脇坂安治が宇治川の分流に囲まれた島に屋敷を建てて住んでいたことから「中書島」という名前が生まれたそうです。
「中務省(なかつかさしょう)」というのは、律令制の八省のひとつで天皇の補佐や朝廷に関する業務全般を担う所で、当時八省の中でも重要な省となります。中国では「中書省(ちゅうしょしょう)」と呼ばれる部署で、脇坂氏は「中書(ちゅうしょ)様」と呼ばれていました。
その「中書(ちゅうじょ)様」が住む島という意味で「中書島」と呼ばれるようになりました。
ちなみに運行上の起点駅が京都の三条駅となっているため、京都から大坂に向かう列車が「下り」となり、大阪から京都が「上り」となります。
東京駅に関してはどの列車も東京に向かう電車が「上り」になっていますが、これは「首都だから」というものではなく、たまたま起点駅が東京駅になっているからです。
山の手線は東京を円形状に運転していることもあって「上り」「下り」ではわかりにくいので、「外回り」「内回り」という言葉が使われています。
「寺田屋事件」で有名な伏見の寺田屋は「中書島駅(ちゅうしょじまえき)」が最寄の駅になります。
「京阪本線 伏見桃山駅」や「近鉄京都線 桃山御陵前駅」も徒歩圏内で、観光ルートに合わせて効率よく周れるのもいいですね。
伏見桃山駅前の商店街には大手コーヒーショップ「ドトール」や「ベローチェ」「サンマルクカフェ」、ファストフード店「マクドナルド」「モスバーガー」「ミスタードーナツ」などのお店が勢ぞろいしていますので、観光起点を「中書島駅」にして、休憩拠点として商店街を利用するというのもオススメです。
ちょっとした休憩や仕事に立ち寄れる喫茶店が多いというのも魅力ありますね。
「中書島駅」から歩いて3分ほどにある「つけ麺 きらり」。
検索してみると地元でも人気の魚介系ラーメン店。13時過ぎでもまだ行列・・・う~ざんねん。また日を改めて訪問してみようと思います。
「中書島駅」から歩いて3~4分の長建寺。
豊臣秀吉没後、徳川三代まで使われた伏見城が廃城し、伏見の町は衰退。伏見奉行13代目 建部政宇(たけべまさのき)が近くを流れる壕川(ほりかわ)を開拓する際、深草大亀谷の即成就院の塔頭多門院を分離して現在の地に移築されました。建部姓の一字と長寿の願いを込めて「長建寺」と名付けられました。
川を挟んだ向かいには伏見十石舟乗り場もあります。
水運の拠点として栄え、日本有数の酒処として発達した伏見の町を当時の船を再現した屋形船でのんびり船旅もできますので、お時間のある方はぜひご利用ください。
この辺りは左京区にある「哲学の道」にも似た雰囲気があり、毎日川沿いを散歩するにも良さそうな感じですね。
伏見長州藩邸跡。
駅から7~8分。
「中書島駅」の南口。
高い建物は写真に写るマンションぐらいで、周辺は戸建てや3~4階建のマンションがほとんど。先ほど紹介をしたラーメン店「きらり」周辺にも10階建て(前後)のマンションがいくつかありますが、マンション派の方には選択肢が限られた地域という印象。
緑美しい京都府立伏見港公園。
「港」という漢字が入っていますが、これはかつて京都市伏見区に存在した河川港の名残。伏見城の築城や淀川舟運の基地として使われていました。
現在は、地域スポーツの拠点として子どもプールやナイター設備のあるテニスコートなど設備も充実しています。車の出入りがほとんどなく、子どもを安心して遊ばせることができますね。
温水プールやバレーボールのできる総合体育館では、各種大会やイベントも多く行われていて、年間25万人を超える利用者が訪れています。
龍馬ゆかりの町ですが、観光客で歩きにくくなるということはなく、全体として静かな印象でした。
また訪問しましたら、情報更新して参ります。。。
中書島駅の詳細情報
【駅名】中書島駅
【駅番号】C30
【所在地】京都府伏見区葭島矢倉町59番地
【事業者】京阪電気鉄道
【路線】京阪本線
【ホーム】3面4線
【その他】
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