撮影をしていてバッテリーのメーターが半分くらいになると気になりますよね。
今回は、キヤノンの「 Eos-5D MarkⅣ 」のバッテリーについてお話したいと思います。
「 Eos-5D MarkⅣ はバッテリーの持ちが悪くなった?」
と感じているユーザーも多いと聞きます。
自身もMarkⅢと比較すると体感で20~30%減りが早いように感じています。使い方や被写体が変わったわけでもないので、いくつか設定などを確認してみることにしました。
1.「 Eos-5D MarkⅣ 」の内蔵GPSをオフにする
「 Eos-5D MarkⅣ 」には位置情報が記録できる GPS が内蔵されています。設定がオンになっていると、電池の消耗が激しいので、必要のないときはオフ(使わない)にします。
ちなみにEos-5D MarkⅢ のときは「 Canon GPSレシーバーGP-E2 」を使用していました。経年劣化により接続部品が破損。バッテリー消耗が気になりますが、MarkⅣの内蔵GPSは便利に活用しています。
内蔵GPSを利用するときは「位置情報の更新間隔」にも注意が必要です。
【 1、5、10、15、30秒、1分、2分、5分毎 】から選択が可能。秒単位での更新は位置情報も正確になりますが、当然、バッテリーの減りも早くなりますので、状況に合わせて選択しましょう。
2.「 Eos-5D MarkⅣ 」のWi-Fiをオフにする
MarkⅣには「 Wi-Fi 」機能が搭載されました。スマホに画像を保存したり、スマホからリモート操作、パソコンに画像を送信することができます。
「 Wi-Fi 」機能をオンにしていると、不要のときでも接続しようと常に電波を探してしまいバッテリーの消耗につながります。必要のないときは「オフ」にしましょう。
カメラボディの設定画面でWi-Fi 機能オフにする時、最初はなかなか設定場所が見つけられないかもしれません。
というのも
「 通信機能の設定 」⇒「 内蔵無線通信の設定 」⇒「 Wi-Fi/NFC 」
と階層深くに行かないといけないからです。
↑ 「 通信機能の設定 」を選択
「Wi-Fi」や「FTP」は世界共通の言語なので、ここの項目名は「 通信機能の設定 」ではなく、「通信機能(Wi-Fi/FTP転送)の設定」という語句の方がわかりやすいかもしれませんね。
↑ 「 内蔵無線通信の設定 」を選択
↑ 「Wi-Fi/NFC 」を選択して「使わない」にします。
3.バッテリーが模倣品でないか確認する
最近のデジタル機器は、バッテリーの模造品が増えていますので、一度確認してみましょう。
同梱されていたバッテリーであれば問題はありません。
↓↓↓ キヤノンのホームページにも模倣品の見分け方が載っています。
「 キヤノン : デジタルカメラ製品の「模倣品」に関するご注意 」
購入する際は、大手量販店や模倣品だった場合に備えて返品対応がスムースな通販サイトにしましょう。
4.撮影時はできるだけファインダーを使う
液晶画面を見ながらの撮影はバッテリーが想像以上に減ってしまいます。一眼レフの重量を考えるとファインダーを覗いて、脇を締めて撮影する方が安定しますので、ぜひ挑戦してみてください。
「液晶画面の方が便利」
という方は、「液晶の明るさ」設定を暗めにするとバッテリーの持ちも良くなります。
5.撮影画像の確認時間を「切」または短い秒数にする
↑ シャッターを切ると液晶画面に撮影した画像が表示される時の確認時間です。
表示される秒数を短くするか「切」にするだけでもバッテリーの持ちは改善されます。
ちなみに私は「4秒」に設定しています。
画像表示される瞬間にシャッターボタンを半押しすると、ほとんど画像が表示されない状態にできます。撮影写真が確認不要の時は、わずかなことですが有効かもしれません。
6.オートパワーオフ設定をする
オートパワーオフ機能は、パソコンでいう「スリープ」のような状態です。
撮影状況に合わせて短くできる時は「1分」にしておきましょう。
7.液晶の明るさを暗めにする
↑ 「液晶の明るさ」を選択します。
スマホを使用している方であればご存知の方も多いと思いますが、液晶の明るさ調整もバッテリーの持ちを長くする手法の一つです。
↑ 明るさ調整をします。
液晶を見ながら撮影、写真の確認、各種設定の確認、電子コンパスの利用など、液晶画面はいろいろな場面で使用しています。一番バッテリーが消耗する箇所と言っても過言ではありませんので、利用状況により効果は高いと思われます。
ただ日中(特に天気の良い日)の撮影で液晶が暗いと見えにくく、確認時間が長くなってしまうと意味がありませんので状況に応じて設定しましょう。
8.手ブレ補正機能をオフにする
↑ レンズによっては「手ブレ補正機能(STABILIZER)」が付いています。手ブレ補正も使用中は電源を消耗していますので、オフにします。
「写真の質を高める」
「電池の持ちを良くする」
バッテリースペアの有無や撮影状況によって優先順位も変わってきますので、状況に合わせて変更していきましょう。
9.ピント合わせにフォーカスリングを使う
↑ 赤枠のピントリングでピントを合わせる。
キヤノンのレンズは「AF(オートフォーカス)設定」になっていてもピントリングを回して問題ない構造になっています。
※フルタイムマニュアル機能のないレンズではピントリングが重たく回りません。
カメラを構えてピントを合わせるときは、通常シャッターボタン半押しをしますが、風景など比較的時間に余裕があるときはレンズのピントリングを回してみます。
ズームレンズを使っていると、ズームイン・アウトする度にオートフォーカスを使ってピントを合わせをしていると思います。これらの動作を減らすだけでもバッテリーの持ちは良くなります。
意図するピント位置が決まったら「AFフレーム」を任意のポイントに移動して、シャッターを切ります。ピントの合いにくい被写体や接写時、ズームをして画角の調整をしている時などにも有効です。
「AF(オートフォーカス)」を「MF(マニュアルフォーカス)」に切り替えて、ピントはフルマニュアルで撮影をするのも良いかもしれませんね。
ピンボケは避けたいので撮影後は「拡大・縮小ボタン」で確認することを忘れずに!
ちなみにキヤノン公式ホームページに「使用するレンズにより電池の消耗が早いモデルもある」とありますが、Eos-5D MarkⅢでも同じことなので、特に「どのレンズ?」なのかは気にせず「写真を撮る」ことに専念した方が良いと思います。
10.液晶のタッチ操作をオフにする
↑ 液晶のタッチ操作も電源を消費しますので、オフにします。
↑ 「しない」を選びます。
Eos-5D MarkⅢは、液晶でのタッチ操作ができませんので「オフ」にしてもそれほど影響なく撮影できるのでは・・・。
11.レンズの確認をしてみる
「 Eos-5D MarkⅣ 」に純正のテレコンを付けていたり、タムロンの「 SP 90mm F/2.8 Di MACRO1:1 VC USD (Model F017)キヤノン用 」を使用していると電源消費量が多いとの報告もあります。
上記タムロンレンズはメーカーよりファームウェアの無償アップデートが実施されています。
詳しくはこちら ⇒ SP 90mm F/2.8 Di MACRO1:1 VC USD (Model F017)キヤノン用のファームウェアの無償アップデートのお知らせ
↑ ↑ キヤノンEOS 5D Mark IVとの組み合わせにおいて、レンズ装着状態の電源消費量が多く、カメラの電源がオフの状態であっても、そのまま保管するとカメラのバッテリーの残量が少なくなる現象が改善されます。
いかがでしたでしょうか。
上記設定で多少はバッテリー消耗を減らすことができるはずですが、 Eos-5D MarkⅢ ユーザーにしてみると、それでも減りが早いと感じてしまうかもしれませんね。
Eos-5D MarkⅣは、画素数が大幅に上がっていることもあり、映像エンジンの処理が大きくなっていることも影響しています。
またMarkⅣになってからは、バッテリーも「 LP-E6 (1800mAh)」から「 LP-E6N (1865mAh)」となり容量がアップされています。発売前よりバッテリー問題に関しては、解決困難な技術的問題があったのかもしれません。
まずは撮影に集中するためにも予備のバッテリーは必須と言えそうです。
偽物も流通していますので、できるだけ安心のできるお店、返品可能なネット通販にてお求めください。
※今回の記事はあくまで「減りの早いバッテリー対策」ですので、必要な機能までオフにする必要はありません。
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