奈良時代710年、飛鳥に近い藤原京から奈良盆地北部のこの地に都が移されました。
碁盤の目状に通る平城京の人口は10万とも20万とも言われています。
平城京
第一次大極殿は正面約44m、側面20m、高さ約27m、朱色の柱の直径70cm、柱44本屋根瓦約9万7000枚を使った平城宮最大の宮殿です。
当時天皇の即位式や外国使節との面談など国の最も重要な儀式のために使われていました。
とても広いです。歩くとかなりな距離です。
第一次大極殿。
朱雀門は幅約75mで、朱雀門の前で外国使節の送迎を行ったり、時には大勢の人が集まって歌会なども行われました。
中に近鉄電車が通っています。
広々と盆地で奈良の中心であったことがわかる気がします。
法華寺は車ですぐです。
法華寺は公家の方が入寺され住職となる格式の高い寺院です。
そのため法華寺門跡と呼ばれています。
法華寺本堂。1601年の再建です。
法華寺は奈良時代から1250年続くお寺で、光明皇后(聖武天皇の妻)のゆかりのお寺です。
光明皇后は社会福祉の先駆者でもあり、今でいう病院や孤児や貧窮者の施設などを作られ、そのときの浴室(からふろ)などが残されています。
鐘楼堂。1602年の刻銘がありその頃の再興と考えられています。
花しょうぶが満開でした。
可憐な花ですね。華樂園には珍しい花々がたくさん植えられています。
本堂横の木が立派で南国風です。
不退寺も車ですぐです。
不退寺は809年に在原業平が建立しました。
不退寺。木々のトンネルの突き当たりにあります。
本堂
寺というよりは平安期の貴族住宅を忍ばせる佇まいで王朝風の優美さに溢れています。
平城上皇はこの地を愛し、平安遷都後も平城に再び都を戻すことを試みましたが叶いませんでした。
睡蓮
本堂には業平が作った本尊木造聖観音立像があります。
リボンがあしらわれ、業平の理想の女性像と言われています。
多宝塔
多宝塔は鎌倉時代のものですが、当初2層でしたが江戸時代末期か明治初期に取り払われたとのことです。
境内はこじんまりしていますが、緑が深くとても優美です。
花もたくさん咲いています。
珍しい水色の睡蓮です。
業平格子と言われ繊細な格子が特徴です。
三ヶ所とも奈良時代の輝かしい歴史を感じる美しいところです。
のんびり巡ってみてはいかがでしょうか。
平城京史跡公園
【住所】〒630-8501奈良市登大路町30番地
【TEL】0742-27-8945
【駐車場】1時間200円
【アクセス】近鉄大和西大寺駅から徒歩約20分
法華寺門跡
【住所】〒630-8001 奈良市法華寺町882
【TEL】0742-33-2261
【拝観料】700円 庭のみ300円
【開門時間】8:30-16:30
【駐車場】あり
【アクセス】近鉄大和西大寺駅から奈良交通13番バス「JR奈良駅西口」行きで法華寺下車徒歩3分
近鉄新大宮駅から北西へ徒歩20分
金龍山 不退治法輪寺
【住所】〒630-8113
奈良県奈良市法蓮町517
【TEL】0742-22-5278(FAXも同じ)
【アクセス】
バス
JR奈良駅、または近鉄奈良駅より奈良交通バス「自衛隊行き」「西大寺行き」
一条高校前不退寺口下車
北へ徒歩約5分(4km)
徒歩
近鉄新大宮駅より北へ徒歩5分(1km)
車
京奈和自動車場「木津I.C」から国道24号線を南進して約10分(3km)
第二阪奈有料道路「宝来I.C」から阪奈道路を東進、国道24号線を北進して約15分(5km)
西名阪自動車道「郡山I.C」から国道24号線を北進して約20分(10km)
【駐車場】
門前駐車場
乗用車8台(無料)