奈良市忍辱山町にある円成寺の紅葉が見頃を迎えています。
交通のアクセスが良くないこともあり、比較的ゆっくりと拝観することのできる紅葉の穴場スポットです。
奥に見えるのは多宝塔。 以前は多宝塔内に仏師・運慶の初期作品(国宝)が安置されていましたが、現在は受付裏の建造物内にて拝観することができます。
円成寺近くにある池も秋色に!
道沿いにある円成寺の案内石柱。
庭園は平安時代後期に作庭で、池を中心とした浄土式庭園(名勝)が広がっています。紅葉の木々が池面に反射して見事な光景でした。
室町時代の入母屋造(いりもやづくり)で妻入(屋根の形が三角形に見える方向を正面とする形式)とするのは仏堂建築では大変珍しいものとなります。
傾き始めた陽が境内を優しく包み込み、流れる静かな時間に癒されます。
本堂(紅葉の奥に見える建造物)の脇に立つ春日堂と白山堂。現存する最古の春日造社殿として国宝に指定されています。
春日造(かすがづくり)というのは、屋根に優美な曲線を持つ日本の神社建築様式の一つになりますが、明治初期の神仏分離令による破壊をまぬがれるため、仏堂風に「堂」を用いて「春日堂」「白山堂」と称しています。
この季節の京都奈良はどこも人でいっぱいですが、円成寺はゆっくりできるのでおススメです!
多宝塔手前にあるモミジもきれいな色どりです。
拝観受付周辺。この右手にある新しい建物内にて仏師・運慶の初期作品を拝観できます。
庭園より多宝塔を望む。
円成寺の向かいにあるお食事処「里」。ここにもいつかゆっくり来てみたいですね。。。
奈良市忍辱山町にある円成寺の紅葉が見頃を迎えています。
奈良のお寺の中でも早い時期に紅葉を楽しむことができて、しかも紅葉ピーク時も人が少なめなので穴場スポットになっています。
交通アクセスはお世辞にも良いとは言えないのですが、庭園はじめ境内の紅葉は素晴らしく静かな時間を過ごせるのでおススメです。
それと
本堂(紅葉の奥に見える建造物)の脇に立つ現存する最古の春日造社殿として国宝に指定されている春日堂と白山堂、仏師・運慶の初期作品が拝観できるのも魅力です。
どちらも国宝に指定されたものですので、この機会にぜひお立ち寄りください。
【撮影日】 2018年11月7日(水)
【訪問地】円成寺 奈良市忍辱山町1273
【拝観料】大人400円、中高生300円、小学生100円
【拝観時間】9:00~17:00
【駐車場】 無料駐車場あり
【アクセス】JR・近鉄奈良駅から柳生、邑地中村、石打行きバス「忍辱山(にんにくせん)」下車すぐ