坂本龍馬ゆかりの町にいく 『伏見の寺田屋と伏見奉行所跡』

今回は伏見の「寺田屋」周辺を散策してみました。

This time, I walked around “Teradaya” in Fushimi, Kyoto.

京阪電車 伏見桃山駅

京阪電車「伏見桃山駅」。ここから徒歩3分に近鉄京都線「桃山御陵前駅」があります。

「寺田屋」には、京阪電車の「中書島駅」からも便利。午前中に寺田屋を見学した後、その他いろいろ周って大手筋通り商店街に戻ってくるというコースも良いかもしれないですね。

Keihan Railway “Fushimi Momoyama Station”. A 3-minute walk from here is the “Momoyama Goryoumae Station” on the Kintetsu Kyoto Line.

「伏見桃山駅」は、駅を出てすぐに「大手筋通り商店街」があります。雨の日でも傘いらずのアーケードがあり、大手コーヒーショップ「ドトール」「ベローチェ」「サンマルクカフェ」や、ファストフード店「マクドナルド」「モスバーガー」「ミスタードーナツ」など大手のお店が勢ぞろい。

商店街もいろいろと見てきましたが、200mほどの間に大手FCのお店がこれだけ並ぶのもなかなか珍しいのでは・・・。

Immediately after getting off “Fushimi Momoyama Station”, there is “Otesuji Street Shopping Street”. There are arcades that do not require umbrellas even on rainy days, and major coffee shops such as “Doutor”, “Caffe veloce”, “Saint Marc Cafe”, and fast food restaurants “McDonald”, “Mos Burger”, “Mister Donut” are available.

伏見 大光寺

大手筋通り商店街にある「大光寺」。

鎌倉時代に開基されたお寺で、もともとは伏見桃山町にあったものを現在の大手筋通りに移転。平安時代の薬師三尊が祀られています。

“Daikoji” in the shopping street of Otesuji Street. “Daikoji” in the shopping street of Osuji Street. This temple was opened in the Kamakura period, and was originally located in Fushimi Momoyama Town, and is now relocated to Otesuji Street.

左が「伏見桃山駅」のある「大手筋通り」。右の細い道は「納屋町商店街」で、歩き進むと「龍馬通り」が見えてきます。

シャッターの閉まっている店舗もありますが、ここの商店街はこれから大きく変わっていくような気がしますね。たのしみです。

On the left is Ote-suji Street with Fushimi Momoyama Station. The narrow street on the right is “Nayacho Shopping Street”. As you walk, you will see “Ryoma Street”. Some stores have shutters closed, but I think the shopping street here will change dramatically. I look forward to.

龍馬通り

道を挟んだ向こう側が「龍馬通り商店街」。

以前は「南納屋町商店会」という名称でしたが、平成5年の法人化を機に「龍馬通り」に名称変更されました。

お父さんと散歩する小さな自転車をこぐお子さんが可愛かったので、写真を撮らせていただきました。(ちなみに大人の自転車通行は禁止です)

龍馬通り商店街には、坂本龍馬グッズを売るお店やカフェが並びます。通りは歩いているだけでも楽しめますが、レトロ感のある喫茶店は、もう少し周辺のFCコーヒー店の価格に近付けても良いと思いました。

近くにドトールやサンマルクカフェがありますので、多くの日本人観光客はそちらに流れてしまいますからね。

おおきなお世話かな。。。(苦笑)

The other side of the street is “Ryoma Street Shopping Street”. There are shops and cafes selling Ryoma Sakamoto goods in the Ryoma Street shopping district. The street can be enjoyed just by walking, but I thought that a coffee shop with a retro feeling could be a little closer to the prices of nearby FC coffee shops.

龍馬通りを南に一つ目の角を曲がると「黄桜カッパカントリー」があります。

「ドーン」と大きな赤い暖簾がありますので、すぐに見つけることができます。古くから酒造の町として酒づくりが盛んだった伏見。この地域は「伏水(ふしみず)」とも呼ばれ、上質で豊富な伏流水に恵まれた土地でした。

「黄桜カッパカントリー」では、いまも古き伝統を守りながら、観光客に京都麦酒の出来立てを提供。日本酒も豊富に取り揃えています。

敷地内では、日本酒(200円~)やランチ和食定食(850円~)がリーズナブルに提供されているのも嬉しいですね。

う~、またも車で来てしまった。

飲めない。。。

Turn south at Ryoma Street and turn around the first corner, and you will find “Kizakura  Kappa Country”. They still offer Kyoto fresh sake to tourists while still keeping the old traditions. There is also a large selection of sake.

そうこうしているうちに「寺田屋」に到着。

伏見の寺田屋と言えば、

尊王攘夷派の志士たちの不穏な行動を御上に察知され斬り合いの乱闘となった「寺田屋事件(薩摩藩の内紛事件)」と、薩長同盟を斡旋し伏見奉行によって襲撃された「坂本龍馬襲撃事件」として有名なお宿ですね。

Speaking of Teradaya in Fushimi, it’s famous for the “Teradaya Incident” and the “Sakamoto Ryoma Raid Incident” attacked by the Fushimi government office.

坂本龍馬は、この宿で伏見奉行所の捕り方(とりかた)に襲われたものの、お龍の機転と高杉晋作から頂戴したピストル(写真右)のおかげもあり、深手を負ったものの難を逃れることができました。

Although Sakamoto Ryoma was attacked by a police officer at the Fushimi government office at this inn, thanks to his wife’s Oryo’s wiseness and pistol (right photo) received from Takasugi Shinsaku, he was able to escape.

寺田屋の女将「お登勢」の写真が飾られていました。お登勢は頭が良く、人の世話が性に合っていたのか、坂本龍馬はじめ幕府から睨まれていた尊王攘夷派の志士たちを周囲を気にすることなく保護していました。

龍馬の妻、お龍は「親切だったのは西郷隆盛と勝海舟、そしてお登勢だけだった」と語っているように、お登勢は賢さと器量も大きな人だったのですね。

A photo of Teradaya’s landlady “Otose” was displayed. She was smart and loved taking care of people and protected Ryoma Sakamoto and other government-targeted scholars without worrying about their surroundings.

2階の刀痕。2つの寺田屋事件は寺田屋が焼失した1868年より以前の事件なので、この刀痕は再建後のものになりますかね。。。

2階の部屋からの眺め。

外を見てみると窓を開ければ屋根をつたって隣に行くことができる作りになっていました。右端に見えるスノコは違います。(笑)

薩摩藩の定宿でもあり、尊王攘夷派の志士たちの集まりの場でもあった寺田屋。常に急襲された時の逃げ場を確保しておきたい武士にとってこういった逃げ道は、重要だったように感じます。もちろん肝っ玉の据わったお登勢の性格と人柄も志士たちの心の宿になっていたのでしょう。

View from the room on the second floor. When I looked outside, I was able to connect the roof and go next if I opened the window.

Teradaya was a regular residence for Satsuma group and a gathering place for samurai. They feel that this way of escape was important for the samurai who always wanted to secure a place to escape when they were attacked. Of course, the personality of her  (Otose) soul was also an inn in the minds of the Samurai.

「 よのひとは われをなにとも ゆはばいへ わがなすことは われのみぞしる」

坂本龍馬の遺した言葉でもっとも有名な句かもしれませんね。

とことん慕われる人間味あふれる龍馬には、暗殺されてしまうほどに敵も多く、幾度となく悲しい思いをしていたように思います。

テレビや書籍に描かれている近江屋で暗殺されるシーンは、思い出す度に胸が締め付けられますね。。。

Although Ryoma is full of humanity, he has so many enemies that he is always aimed at, and he seems to have been sad many times.

The scene where Ryoma Sakamoto is assassinated at the Oumiya inn makes you sad every time you remember.

ここは龍馬が伏見奉行所の捕り方から難を逃れた際、一時身を潜めた材木納屋のあった場所。いまは酒造会社になっています。手前の川は濠川(ほりかわ)で、船を使って龍馬を救い出すためにも使われました。

この後、薩摩藩の招待で龍馬とお龍は鹿児島(薩摩領地)にて温泉巡りを楽しみますが、平穏な日々は長くは続かず、京都に戻った坂本龍馬は慶応3年11月15日、近江屋にて殺害されました。

This is the place where there was a timber shop where Sakamoto Ryoma escaped from the Fushimi government office. Now it is a brewing company. The river in front is the Horikawa River, which was also used to rescue Ryoma Sakamoto using a ship.

After this, Ryoma and Oryo enjoy a hot spring tour in Kagoshima (Satsuma territory) at the invitation of Satsuma group, but the peaceful days will not continue for a long time, Ryoma Sakamoto who returned to Kyoto, November 15, Keio, He was killed at Oumiya inn.

寺田屋の女将・お登勢のお墓がある松林院。(左写真)

向かいにある大黒寺には、寺田屋事件で命を落とした薩摩人9人のお墓があります。通常であれば藩の菩提寺・即宗院に葬られるのですが、薩摩藩の反逆者となるため、当初はお墓もなかったとのこと。

事件から2年後、お登勢が薩摩藩より支給された寺田屋の修繕費を使って寺田屋殉難九烈士之墓を建立したとも伝わります。これも人間味があるというか、温かい人だなぁと感じ入りますね。

In Shorinin, there is a grave of Teradaya’s landlady Otose.

若干前後してしまいますが、お昼は「ラーメン 藤」にてランチ。

この道の先には「伏見桃山駅」のある「大手筋通り」なのでお店はいくらでもあるのですが、あえて地元の人が訪れるラーメン店にしてみました。

時間は13:30過ぎ。普段であれば入らなかったかもしれません。

偶然、通りかかったときに暖簾の奥に見えた4人掛けのテーブル2つが満席。しかもカウンターもほぼ満席。。。(わぉ)

早速入ってみることにしました。

オススメの「特製ラーメン」とライスを注文。特製ラーメンというのは「チャーシュー麺」のことで、目の前に運ばれてくると薄切りチャーシューが丼ぶりいっぱいに盛られていました。

チャーシューは薄切りが好きなので、まずは満足。スープも流行のコテコテではなく、スッキリとしたあっさり味で気に入りました。麺はモチモチのストレート麺。

御飯を頬張り、スープを流しこむと相性抜群の旨さ。醤油ベースのスープの香りが口の中に広がります。

騒がれるような派手さはないものの、また訪れたくなる美味しさはさすが30年続くラーメン店ですね。朝7時から夕方15時で営業終了。。。夜ではなく早朝のお客様をターゲットにしているのも面白いですね。

美味しかったです。ご馳走様でした。。。

For lunch, I went to Fuji, a ramen shop where locals visit.

ところ変わって、伏見区西奉行町の桃陵団地入口にある「伏見奉行所跡」。

この辺りは、平安時代は貴族の別荘地だったそうですが、ここから坂本龍馬を捕縛するために、奉行所の役人が寺田屋に向かったのですね。。。

寺田屋から10分も歩けば到着する距離ですが、なかなか見つけることができず30分くらいかかりました。(笑)

伏見は、龍馬が活躍した地としても知られ、歴史的にも名の知れた名所も多いのが特徴です。酒造もあちこちに点在し、京都らしい魅力あふれる場所がたくさんありますので、ぜひお訪ねください。

The “Fushimi Government office Ruins” located at the entrance of the Toryo housing comples in Nishibugyoucho, Fushimi-ku.

Fushimi is known as the place where Ryoma Sakamoto was active, and it is characterized by many historically famous sights. There are many sake breweries here and there, and there are lots of attractive places like Kyoto.

【撮影日】 2019年10月06日(日)
【訪問地】 寺田屋 京都市伏見区南浜町263
【拝観料】 一般400円、学生300円、小学生200円
【拝観時間】10:00 ~16:00(15:40受付終了)
【アクセス】京阪中書島駅より徒歩5分

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