采女祭りは仲秋の名月に猿沢池で行われるお祭りです。
猿沢池は周囲360mで奈良八景のひとつに数えられる池で、池畔のしだれ柳越しに望む興福寺の五重塔は絶景です。
猿沢池には采女伝説があります。
天皇のお側で使える采女が天皇に恋をし、一度は結ばれましたがその後召されないことを悲しんで猿沢池に入水しました。
これを聞き知った天皇は猿沢池に行き、「猿沢池の水が恨めしい、愛しい乙女が池に身を投げた時水が乾けばよかったのに」と歌を詠みました。
猿沢池に2叟の船が浮かんでいます。
猿沢池のすぐ横に采女神社があります。
池と鳥居に背を向けて建っています。
花扇納行列 稚児や御所車に乗った十二単の花扇使、ミスうねめが市内を練り歩きます。
花扇奉納行列や神事など、古都の趣がありのんびりとしたお祭りです。
猿沢池には小舟に乗った灯籠が浮いています。
神事
提灯に火が入り、幻想的な雰囲気です。
花扇を乗せた2叟の船が池をめぐります。
左に五重塔、右に満月が見えます。
同じ「采女伝説」が福島県郡山市にも存在します。
姉妹都市として奈良の采女祭りにも参加されています。
同じ伝説で、奈良の猿沢池が関係するのは同じですが内容は少し違います。
簡単にまとめると、春姫は葛城王に見初められ、婚約者次郎と悲しみをこらえて別れました。
京都での春姫は帝の寵愛を受けてきましたが、仲秋の名月の日次郎恋しさに猿沢池の柳に衣を掛け、入水したように見せかけて愛する次郎のまつ安積へ向かう、というお話です。
その後、里に着いた春姫は次郎の死を知って、同じく山の井の清水に身を投じました。
どちらの采女伝説も悲しいお話ですね。
猿沢池には龍が棲むという伝説もあります。
聖女が入水して龍になり、やがて鎮魂の祈りを込めて神として祀られたといいます。
采女神社は猿沢池に背を向けて建っています。
鳥居が東にあるのに、社殿は西向きなのは采女の霊が池を見るのが辛いからだと言われています。奈良時代みたいな雰囲気でした。
采女神社は普段はしまっていることも多く、初めて中に入りました。
とても賑わっていました。
大仏バーガー これは普通サイズですが、大仏サイズもあります!
サイズは普通にしましたが、「大仏バーガー」というくらいですから、とても大きかったです。
采女祭り
【住所】奈良市垂井町(采女神社・猿沢池)
【アクセス】近鉄奈良駅から徒歩5分 JR奈良駅から徒歩11分
【問い合わせ】采女保存会(奈良市観光協会内)TEL0742-30-0230