きょうは世界文化遺産にも登録されている「 春日山原始林 」を訪れてみました。
遊歩道の入口に何やら「通行止予告」の看板が・・・。
見てみると
「オオスズメバチの巣を撤去するため、以下のとおり通行止めを行います。ご迷惑をおかけいたしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。 9月7日、8日の終日 」
とありました。
なぜか「 春日山原始林 」に来るときは、台風やら何やらで通行止めになっていることが多い・・・。
せっかくなので、途中まででも向かってみましょう。
朝陽を浴びた葉や樹々が輝き、気持ちがいいですね。
そう言えば
「マイナスイオン」という言葉が一時ブームとなりましたが、謳われていた ” マイナスイオン効果 ”というものが「科学的根拠なし」ということで、最近ではほとんど聞かなくなりましたね。
メーカーやマスコミが作り出した誇大広告だったようですが、「マイナスイオン効果」という言葉自体は響きが良いですし、「細かい水滴が・・・」というような科学的な説明は置いといて、
” 自然に包まれた状態 ”
” 自然と接している状態 ”
を指していることにすればいいのでは・・・と思ってしまいます。すでに信頼を失ってしまった言葉なので、使っていくのも勇気がいりますけどね。
「まだそんなこと言ってるのぉ?」
と言われてしまいそう。(笑)
歩きやすく整備された遊歩道。
いつもは外国人観光客とすれ違うのですが、きょうはマラソンをしている方が多く、テンポのよい砂利の音色が響き渡っていました。
春日山原始林の倒木は、特に処理されることなく時間をかけて土に還ります。
すぐそばでは新しい命が芽吹いていました。
遊歩道を歩いていると、山のあちこちから水が染み出ていることに気がつきます。
水がきれいなのでしょうね。
サワガニもいました。
日本固有種のサワガニは、青森県から鹿児島県のトカラ列島に生息するカニで、一時北海道でも個体が見つかったとする情報も出ていたようですが、専門家の調査でも野生個体の確認はできておらず、異なるカニの種と誤認していたのでは・・・と言われています。
近づきすぎるとカニも逃げてしまいますので、撮影をする時は、まず遠くから一枚。1歩近づいて1枚、半歩進んで1枚・・・のように撮影しながら少しずつ近づいていくのがポイントです。
剣客として知られる荒木又右衛門がためし斬りをしたと伝えられる首切地蔵。ちょうど赤い前掛けのところが裂けているのがわかります。
昔は、武将などに斬れないものを渡してしまうとそれこそ大変なことになってしまうので、納める前に生きた人や罪人の死体を使用して試し斬りをしていたというから驚かされますね。
緑の照返しで水面が美しく輝いていました。
朽ちて倒れた後も圧倒的な存在感。
森には無駄がないですね。朽ちた大木にも命が輝いていました。
葉脈(ようみゃく)が残った網状の葉が岩に貼り付いていました。
どなたかが岩の上に置いた葉が自然に出来上がったものですかね。
最近では、押し花用に葉脈が人工的に作られることが多いようですが、こうして自然の中で造られたものも素敵ですね。
朝日観音。
高円山(たかまどやま)から昇る朝日に照らされることから 朝日観音 と名付けられましたが、実際は観音ではなく、弥勒仏と地蔵仏となっています。
撮影を終えて、奈良県庁に隣接してオープンした「 スターバックス 奈良公園バスターミナル店 」に立ち寄ってみました。
同じ日とは思えない青空ですね。(笑)
お昼過ぎ12:30、完成したばかりとあって混雑しているかと思いきや、席も待つことなく確保できました。
まだそれほど知られていないのかもしれませんが、すぐ隣にバスターミナルやお土産屋さんもオープンしているので、混雑するのも時間の問題でしょうね。。。
ぜひお立ち寄りください。
【撮影日】 2019年9月8日(日)
【訪問地】 春日山原始林
【所在地】 奈良県奈良市
【拝観料】 無料
【駐車場】 近隣民間駐車場あり
【アクセス】奈良交通バスで「春日大社表参道」下車、徒歩。
または近鉄奈良駅、JR奈良駅より徒歩