小高い山々には霧が発生し、山、大地が呼吸をするかのように消えては現れを繰り返していました。ここは京都府相楽郡笠置町にある真言宗智山派の寺院・笠置寺。
自然の岩壁に彫られた巨大な弥勒磨崖仏を本尊とするお寺さんで、古くから山岳信仰、巨石信仰の霊地であったと言われています。
開基は大友皇子または天武天皇と伝わり、南都(東大寺)の東大寺や興福寺などと関係が深く、貞慶(じょうけい)という著名な僧が当寺に住したことでも知られ、仏教史上重要な寺院でもあります。
アクセスは決して良くはないのですが、自然豊かで、他のお寺にはないアスレチック的な要素もあり、お子さまと訪れても楽しんでもらえそうな環境になっていますのでオススメですよ。
Fog occurred in the small mountains, and the mountains and the earth seemed to be breathing. This is Kasagi temple, in Kasaki-cho, Soraku-gun, Kyoto. It is a temple with a huge Buddhist sculpture carved on the natural rock wall, and is said to have been a sacred place for mountain and megalithic faith since ancient times.
最寄の駐車場から歩いて3分ほどにある山門に到着。
ガスがかかっていたので、早速撮影開始・・・
と思っていると、バ、バッテリーの残量を示すアイコンが点滅しているではありませんか。。。
予備バッテリーを取りだそうとバックをみると
「 予備がない (・・;) 」
早足で車に戻り、予備バッテリーに交換。
機材をまとめたリュックから、ウォーキング用のバックに移し替える際、バッテリーを入れ忘れてました。トホホですね・・・。
Arrived at the mountain gate, about 3 minutes walk from the nearest parking lot.
笠置寺は、至るところに花崗岩の巨岩を見ることができます。
中央の十三重石塔の右奥に見えるのが本尊の弥勒磨崖仏です。現在は、大きな岩に影のように見える光背の形が残るのみとなっています。
You can see granite huge rocks everywhere in Kasagi Temple. In the center of the photo, you can see the Miroku cliff Buddha in the right back of Jusanju stone tower. Currently, only the shape of the back of a large rock looks like a shadow.
山奥にこれだけの大きな岩があるというのに驚かされますね。
I’m surprised that there are so many huge rocks in the mountains.
大きな岩に虚空蔵菩薩像が線刻された虚空蔵菩薩磨崖仏。高さは12メートル、幅は7メートルもあり、その大きさに圧倒されます。
戦火をまぬがれて現存する磨崖仏で、制作年代については情報が乏しく奈良時代末期、平安時代前期、平安時代後期と諸説あるそうです。
The Kokuzobosatsu Cliff Buddha is a carved statue of Kokuzobosatsu on a large rock. The height is 12 meters and the width is 7 meters, and it is overwhelmed by its size.
It is a Buddhist cliff Buddha that has survived the battle, and there is little information on the production date, and there are several theories such as the late Nara period, the early Heian period, and the late Heian period.
ガスがかかり、幻想的な景色が拡がります。
Gas is applied and the fantastic scenery expands.
境内の眺望ポイント。
流れる川は木津川で、田んぼも青々として素晴らしい眺めですね。
View point of the precincts. The flowing river is the Kizu River and the rice fields are lush and wonderful.
重さ2トンと言われる「ゆるぎ石」で、攻撃に備えて設置された岩と伝わります。
片手でも軽く揺らすことができると言われていますが、はたして・・・。ぜひお試しください。
“Yurugi stone” weighing 2 tons. It is transmitted to the rocks prepared for the attack. It is said that it can be shaken lightly with one hand. Please try it!
↑ この岩はなんだかわかりますか?
実は通り道なのです。。。
カニさん歩きをしないと進めないほど狭くなっています。ここを通らないと向こう側にはいけないので、三脚にカメラ、バックをコンパクトにまとめました。
Do you know what this rock is? It ’s actually a path. It is so narrow that it cannot be advanced without walking sideways. If you don’t pass here, you can’t go to the other side.
岩を抜けると、苔絨毯の美しい広場にでます。
ここは紅葉でも有名なスポットで、赤い落ち葉で埋め尽くされた景色は見事ですよ。
笠置寺の紅葉写真はこちら
After passing through the rock, you will come to a beautiful square with a moss carpet. This is a famous spot for autumn leaves, and the scenery filled with red fallen leaves is amazing.
この辺りには、フリーサイトの笠置キャンプ場や温泉施設があり、週末になるとバーベキューや川遊びに訪れる人も多い地域になっています。キャンプ場は予約不要で大人1人500円払えばOK。
ロッククライミング(ボルダリング)の聖地にもなっているので、多くのクライマーも集います。
ちなみにロッククライミングというのは一般的な登山とは異なり、大きな岩や岩壁をよじ登るもので、東京オリンピックの種目にもなった今大人気のスポーツです。
周辺は散策するコースも多く、ハイキングにもオススメです。
ぜひお訪ねください!
【撮影日】 2019年7月15日(月)
【訪問地】笠置寺 京都府相楽郡笠置町笠置山29
【拝観料】大人300円、小中高生100円
【拝観時間】9:00am~16:00
【駐車場】 最寄に民間の有料駐車場あり
【アクセス】JR関西本線 笠置駅から45分
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