「はじめての三脚選び」の内容が長くなってしまいましたので、2部にわけました。
第一回の「はじめての三脚選びPart-1」も併せてご覧ください!
使用中のジッツォとSLIK三脚の共通点
現在、上写真のジッツォ(GITZO)とスリック(SLIK)の三脚を使用しています。(2018年1月現在)
2つの気に入っている共通点は、
・4段でナットロック式
・開脚ストッパー
・センターポール(エレベータ)が取り外しできる
です。
三脚の脚を開いて、低い姿勢で撮影をしようとするとセンターポールが地面にあたってしまうのですが、上の2つはセンターポールが取れるように設計されています。
接写をするときなど低い位置での撮影にたいへん便利です。
センターポールの取り外しのしやすさは、ジッツォ(GITZO)に軍配が上がりますが、センターポールを取り外したまま使用することが多いため、ジッツォ(GITZO)よりもリーズナブルなスリック(SLIK)三脚もおすすめです。
センターポールの取り外し
左上写真はジッツォ(GITZO)。
スリックのセンターポールの取り外しはスクリュー式(上写真右)となっていますが、外したセンターポールを戻す際、うまくかみ合わないことが多いのでセンターポールを装着せずに撮影することが増えてきました。(センターポールはカメラバックの中に保管)
センターポールが取り外しできない固定された三脚も多く販売されていますので、購入する際は低位置で撮影をするかどうかで判断すれば良いと思います。
雲台(カメラを固定する部分)を取り外した状態での比較です。
ジッツォ(右側)の三脚が地面スレスレまで接近して見事な開脚ですが、頭の雲台を取り付けるネジ部分で比較してみると2~3cmの差となります。
カメラを固定する雲台詳細については、また次の機会にと考えていますが、簡単に説明だけしておきます。
三脚の雲台
赤い丸の部分を雲台といいます。
雲台の語源は、行燈の基台部を雲台と言っていたからという説がありますが、正確なところはわからないようです。
基本的に三脚は雲台セットで販売されていますので、購入後はすぐに使用できます。
写真のSLIK三脚も雲台が付いているものを購入したのですが、はてさてどこに隠れてしまったのか見つけることができず、雲台無しでの撮影となりました。
; ̄ロ ̄)!!スミマセン。
逆にジッツォ(GITZO)の三脚は、雲台が別売りのものがほとんどで、カメラを固定する赤丸(上写真)の部分が付いていません。三脚の脚だけで販売されています。
撮影用途に合わせて雲台を別途購入する必要がありますので、興味のある方は、大きな量販店で確認してみてください。
ちなみにスリック(SLIK)は日本のメーカーで、たいへんコストパフォーマンスに優れた三脚を多数取り揃えています。
たいへん使いやすいので個人的にはおすすめです。
高価ですが、ジッツォ(GITZO)の三脚もおすすめです。
ジッツォの歴史は古く創業は1917年、戦中は重くてガッシリとした機関銃の台座を作っていましたが、第二次世界大戦後に解散。1950年代になって三脚の生産に加わったそうです。
カーボンをPro用三脚にはじめて使用したのもジッツォ(GITZO)で「より重いものが良い」という三脚の価値を自ら破壊し、新しい製品を世に送り出してきた姿勢は素晴らしいですね。
三脚の開脚ストッパー
三脚の脚を開く開脚ストッパー(赤丸の箇所)の造りもメーカーによっていろいろです。
好みがありますので、これも展示されている三脚で確認、試してみることをおすすめします。
上写真の左側は、ストッパーを外側にずらし脚を開くタイプ。写真右側は、黄色丸の箇所を矢印方向にスライドさせながら脚を開脚するタイプとなります。
どちらも片手で操作ができますが、どちらがおすすめかと聞かれたら私個人の意見としてストッパーを外側にずらして使うタイプ(写真左側)です。
このあたりは好みがありますので、ぜひ店頭で試してみてくださいね!
三脚のエンドフック
三脚のセンターポール下部にフックのようなものが付いてますが、これはエンドフックと言います。
風の強い日などに手持ちの荷物をぶら下げることで、安定感が増し、ブレを軽減することができます。
強風時などは、シャッタースピードなどカメラ側の設定を変えるなどして対応もできますが、エンドフックに重しをぶらさげることで安定感ある三脚になります。
購入時はエンドフックの付いていない三脚が多いのですが、アクセサリーとして販売されていて、価格は1,000円前後で購入可能です。
※種類がいろいろとありますので、お手持ちの三脚に取り付けできるものかどうか確認をしてください。
三脚のロック方式 ナット式を選ぶワケ
三脚の脚を出し入れするロック方式にも種類があり、代表的なものとしてナット式、レバーロック式があります。
ナット式というのは、上写真の赤丸のようなスタイルです。
レバーロック式のサンプル写真が手元にないのですが、イメージとしては超強力な洗濯バサミで三脚の脚を挟み止めている感じです・・・。
( ̄_ ̄|||) ツタワッテイルカナ-
レバー式は、ナット式と比べても素早いセッティングが可能ですので、お好みでお選びください。
私がナットロック式を使っている理由は、肩に担いて移動することが多く、手で支えるところ(上写真右)に突起物のないナット式の方が持ち運びがしやすいからです。 見た目もすっきりしているので気に入っています。
三脚を肩に担いで移動するのであれば、手の小さい方は脚のパイプ径も意識した方が良いかもしれません。パイプ径が太すぎるとしっかりホールドできない可能性があります。
三脚を販売しているお店で、径25mm位の三脚を担いてみたり、脇に挟んでみてください。 その後にパイプ径28~30mmを試してみて、ホールド感を確認してから購入すると安心です。
ひと昔前は、三脚の重さが重要でしたが、最近のカメラやレンズには手ブレ補整機能が搭載されています。
これらを併用することで、風などによるブレを軽量三脚でも減少させることが可能になりました。 これらの機能は、三脚使用禁止の場所や街歩き撮影にも大変ありがたいですね。
※三脚を使用しながら手ブレ補正機能が有効に動作するかどうかは、ボディ、レンズにより確認が必要です。
そうなると
「 手ブレ補正機能があれば、三脚はいらないんじゃない? 」
という疑問が出てきますよね。
手ブレ補正は便利ではありますが、あくまで補助的な機能となります。
桜の花びらが風に舞う瞬間や夜景など意図する条件下で撮影する ”待ち” の写真にも三脚はたいへん有効です。
写真が上手になるため、品質を高める早道は三脚を使用することが一番です。プロの撮影した風景写真のほとんどは三脚が使われています。
いままで三脚を使ったことのない方で
「なかなか上達しない」
「きれいに撮れない」
という方は、一度三脚を使って撮影してみると良いかもしれません。構図をしっかり調整することでお気に入りの写真が増えることは間違いありません。
また撮影テクニックが身についたらカバンに一脚を忍ばせておくなどして、ぜひ三脚なし撮影も挑戦してみてください。
撮影たのしんでくださいね。。(o^∇^o)ノ
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