仕様頻度にもよりますが、三脚のメンテナンスをせず長いこと使用していると脚と筒の間に埃や砂が溜まり、ジャリジャリしてくるのがわかります。
そうなると三脚の脚を伸ばす際にスムースにいかなくなり、ロックをゆるめてから脚を「グイッツ」と引っ張り出さないといけない状態になります。
このまま使用し続けることも可能ですが、最悪の場合、脚に傷が付きそこから割れが発生したり、強度が下がってしまうこともありますので、定期的に三脚の清掃をしておくと安心です。
またカーボンタイプの三脚は、脚に傷が発生すると表面が毛羽だってきて触るとチクチクする痛みが発生することもあります。カーボン三脚の経年劣化に関しての記事はこちらをクリックしてください。
三脚 分解メンテナンスをしてみよう♪
※三脚はメーカーにてメンテナンスをしてもらえますので、ご自身でメンテナンスをされる場合は自己責任にてお願いします。 m(__)m
まずは上記3点を準備します。
左よりメンテ用のグリース、歯ブラシ、キッチンペーパーとなります。部品を入れる箱、新聞紙などもあると便利です。
今回はSLIKの三脚でメンテナンスをしてみたいと思います。
作業を効率的に進めるには、三脚の脚3本まとめて分解した方が良いのですが、戻せなくなる可能性もありますので、初めて分解する場合は、1本ずつ部品を確認しながら清掃していくことをオススメします。
三脚用グリースは、メーカーで用意されているものもありますが、ホームセンターでも入手できるKUREグリースメイトペーストがオススメです。
他社製品が心配な方はメーカー純正のグリスをご使用ください。グリースは自転車やバイク等にも利用できますし、下記商品は280gも入ってお得なサイズとなっています。
KURE(呉工業) グリースメイトペースト 280g三脚の分解方法 ナット式
三脚の脚のロック形式には、ナット式(ナットロック)とレバー式(レバーロック)があります。
写真はナット式で、三脚のメンテナンス時は、脚の出し入れをする時と同じようにナット(黄矢印)を回し筒から分離させます。そのまま脚が抜けますので、引き出します。
丁寧に引き出すと上記のような部品が出てきます。
これらを分解していきます。
分解すると上写真のようになります。
白い部品、黒いプラスチック、筒も丁寧に汚れをふき取ります。 黒いプラスチック部分は余計な力を加えないように注意してください。
右側のナットは黒い煤(スス)のようなものが溜まっていますので、ペーパーでふき取ります。
↑ 白い部品の汚れが特にひどかったです。スゴイですね。。。
∑( ̄[] ̄;)!ホエー!!
ペーパーで丁寧にふき取るだけで右側のようにキレイになります。部品分解時は、必ず部品の向きも確認しておきます。
1本ずつ清掃している場合は良いですが、まとめて3本をメンテする場合は、同じ部品でも混ぜないようにします。
混ぜても問題ないこともありますが、箇所により摩耗のクセが異なり、上手く戻せなくなることもありますので、注意が必要です。
一通りきれいにしたら次はグリースです。
↑ 脚のネジ山部分に付着している古いグリースをペーパーでよく拭き取ります。その後、歯ブラシにグリースを取り、適量を塗り込みます。
次は組み立てです!
脚の穴に指を入れると小さな突起があります。(SLIK三脚)
脚を穴の中に入れる際に、この「突起」が重要となります。慣れるのに少し時間がかかるかもしれませんが、1本できれば後は同じ作業を繰り返すだけとなります。
↑ 三脚を写真のように配置して、ナットと白い部品を筒に通します。黒いプラスチック部分を筒に装着すると、少し隙間(写真の赤い矢印)ができます。
プラスチックを指で押さえながら、その隙間に穴の中にある突起が配置されるように筒を入れていきます。
南無ぅ( ̄人 ̄) ウマクイキマスヨウニ
↑ せっかくなので三脚の根っこの部分のネジにもグリースを塗っておきます。ここは六角レンチで取り外します。
↑ ネジを取り外したら古いグリースを拭き取り、新しいグリースを塗りこみます。あとは元の場所にネジを締めて完成です!!!
グリース(グリスとも言います)は、基本的に露出していない金属全般に塗っておきます。酸化を防いだり、摩擦を抑える役目をします。
皆さんがお使いのパソコンにも熱伝導を良くするためや温度を下げるために使用されています。
今回三脚メンテナンスに使用した道具は下記の通りです。
・KURE(呉工業) グリースメイトペースト 280g ・丸富製紙 キッチンペーパー ・業務用使い捨て歯ブラシ(ハミガキ粉無し) 100本入
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