もくじ
「Nikon モノキュラー HG5×15D」vs「Vixen アートスコープ H4×12」どちらが買いか?
今回は、” Made in Japan ” の単眼鏡対決です。
対決するのは、
「Nikon(ニコン) モノキュラー HG5×15D」vs「Vixen(ビクセン)アートスコープ H4×12」
です。
ニコンの単眼鏡(HG5×15D)は、1998年4月から製造されているベストセラー。ビクセンの単眼鏡(H4×12)は、2016年12月(旧モデルは2007年発売)に発売されたもので、どちらも国内で作られている日本製の単眼鏡です。
国内でも人気の単眼鏡で、購入時は必ずと言っていいほど候補に挙がる両者。
どちらもおすすめの単眼鏡ですが、
だれが使うのか、
使用目的は何か、
使いやすさに加えて、デザインなども見ていきたいと思います♪
黒の色がきれいに見えるのはどっち?
黒色がきれいに表現されると画面全体が引き締まりますので、どちらがキレイに見えるか比較してみようと思います。
今回は黒色のミニカーを用意しまして、単眼鏡を通して撮影してみることにしました。
「Nikon(ニコン) モノキュラー HG5×15D」と「Vixen(ビクセン)アートスコープ H4×12」では、どちらの単眼鏡がきれいに表現されているか比べてみましょう。
倍率が異なるので、同じ大きさになるよう調整して撮影しています。左写真がNikonのHG5×15D、右がビクセンのH4×12で、写真は加工無しでアップしています。
カメラ | RICOH GR DIGITAL |
撮影条件 | F3.2 1/80秒 ISO800 スポット測光 マクロ |
ミニカー | ホットウィール ’40 FORD COUPE |
写真加工 | どちらも無し |
違いが出てますが、分かりますかね。
写真を拡大してみましょう。
いかがでしょうか。
「右が好き」
「左の色が良い」
好みが分かれそうですが、背景もブラックにして撮影してみましたので、ご覧ください。
背景を黒にしてみるとミニカーの違いが分かりにくくなりましたが、ニコンの方が背景の台の色が黒く、画面全体が締まりのある黒色になりました。(写真加工なし)
外出先で景色を見ているときも、明らかに色のメリハリに違いを感じることもあれば、ニコンもビクセンも同じような色味で見えることがあります。
「Nikon(ニコン) モノキュラー HG5×15D」は、ビクセン(H4×12)と比べて色にメリハリを感じる場面が多く、シャープで立体感のある映像が楽しめました。
※現在、同じ景色で色味に変化が出るサンプル写真を撮っていますので、集まりましたらアップいたします。もうしばらくお待ちください。
「ニコン HG5×15D」と「ビクセン H4×12」の倍率は、4倍と5倍とわずかな倍率差ですが、ニコンの方が色味もよく、対象物がくっきりと明るく大きく見えるので、美術鑑賞、観光、紅葉季節にもおススメの単眼鏡です。
\ くっきり大きく見える♪ /
片手で操作する場合、「ニコン HG5×15D」vs「ビクセン H4×12」はどちらが使いやすい?
「皆さん、単眼鏡は両手で操作しますか?」
「それとも片手ですか?」
両手で操作するなら「ニコン」「ビクセン」どちらでもOKです。
片手で操作するならピント合わせリングのやわらかい「Vixen(ビクセン)アートスコープ H4×12」が使いやすいです。
両手で単眼鏡のピント合わせをしている人は問題ないのですが、「Nikon(ニコン) モノキュラー HG5×15D」のピント合わせリングは硬めになっているので、片手で操作したい方は少し慣れが必要です。
正直、ビクセンのアートスコープを使っていた方が、ニコンの単眼鏡を購入したら、最初はピントリングのあまりの硬さに驚くかもしれません。
慣れれば大丈夫ですけどね。 (^_^;)
ちなみに
私は片手で操作することが多いです。
ニコン(HG5×15D)に関しては慣れるまで両手を使ってピント調整をしてましたが、最近は片手で操作できるようになりました。
↑ 黄色い枠の部分が、ピント合わせリングです。
黄色い枠の部分を回すとピントが合います。距離の近いものにピントを合わせると、写真右上(紫の枠)のように筒が伸びた状態になります。
ビクセン(Vixen)の単眼鏡は、子どもでも片手(人差し指と親指)で回せる軽さとなっています。
片手でビクセンの単眼鏡を使うときは、ピントリングを回すのではなく、手前の接眼レンズ付近を人差し指と親指で回すと使いやすくなります。
↓ ↓ ↓ 黄色い枠でくくった所がピントリング。このピントを合わせるダイヤルがニコンよりも圧倒的に軽い。
子供や女性、握力が弱い人もピント合わせがしやすいので、特に子供と一緒に使うことが多い場合は「ビクセン H4×12」が使いやすいと思います。
片手で操作するときは、ピントリング(黄色枠の部分)を中指、薬指と手の平に挟んで固定して、紫の枠(上写真)の辺りを親指と人差し指で回しながら使います。
重さはNikonが75gに対して、ビクセンは49g。
どちらも片手で操作するのに影響がでる重さではないので、多くのユーザーは気にならないレベルかと思います。
・片手で操作したい
・動きのあるものを追いかける
・子供と一緒に使う機会が多い
・手袋をして使う(冬期)
上記のようにピントリングがやわらかい方が使いやすい条件・環境があります。そういったときはコンパクトで軽い、ピントの合わせやすい「Vixen(ビクセン)アートスコープ H4×12」がおすすめです。
\ コロコロかわいい単眼鏡! /
小さくてかわいい単眼鏡はビクセン
↑ 赤のメタリックカラーと耐久性の高いアルミ合金ボディの質感は高級感があっていい感じです。コンパクトさを損なわないようケースがピッタリサイズなのもポイントが高いです。
小さくてカワイイ単眼鏡をお探しなら、赤色の「Vixen(ビクセン)アートスコープ H4×12」は気に入ると思います。
単眼鏡は ” 赤色 ” として販売されていますが、ケースはタマゴのような形でピンク色に近い印象です。セミハードケースで緩衝素材が使われているので、本体の出し入れでキズ付くこともなく、静かに出し入れができます。
軽いので、いつもカバンに入れておいても気にならず、プレゼントにも喜ばれそうです♪
シチュエーションによる使いやすさ
個人的に使いやすいと感じたシチュエーションと選ぶ要素(デザイン、見え方、価格)を比較してみました。
↓ ↓ ↓
選ぶ要素 | ニコン HG5×15D | ビクセン H4×12 |
---|---|---|
メガネをかけて使うとき | ◎ | ○ |
子どもが使うとき | △ | ◎ |
ケースの出し入れ | ◎ | △ |
ケースデザイン | △ | ◎ |
美術鑑賞等 | ◎ | ◎ |
色彩、くっきり感 | ◎ | ○ |
価格 | △ | ○ |
1.メガネをかけて使うとき
ニコンはメガネをかけたまま使えます。ビクセンは ” 目当てゴム ” と呼ばれる部分を折り曲げて使います。
2.子どもが使うとき
ピントリングのやわらかいビクセンが使いやすいです。ニコンのピントリングは硬めで、小さな子供は回しにくいと思います。
それと子供はメガネをしている子が少ないので、ビクセンのの単眼鏡が使いやすくおススメです。
3.ケースの出し入れ
ニコンのケースはマジックテープで出し入れしやすい。ビクセンはファスナータイプで角部分の開け閉めがしにくいです。
4.ケースデザイン
ビクセンは、コロコロとしたタマゴ型デザインでカワイイです。
5.美術鑑賞等
どちらも使いやすい倍率です。
6.色彩、くっきり感
ニコンの方が色味にメリハリがあり、くっきり感があります。
7.価格
Amazonで、ビクセンが1万円前後、ニコンが17,000円前後(2022年9月現在)。他にもリーズナブルな製品がたくさん販売されてますが、この2点は品質も高く愛着も湧きますので、おすすめです。
最も多く使うシチュエーションを優先して選んでみてください。
後ほど説明しますが、メガネをかけている方は「ニコンのHG5×15D」がおすすめです。私もメガネをしてますが、ケースから出してそのまま使えるので重宝しています。
↓ ↓ ↓ 今回紹介している「ビクセン H4×12」には、タマゴ型ケースが付属していますが、ビクセンのマルチモノキュラー4倍,6倍,8倍の単眼鏡には、下記画像のような袋タイプのケースが付いています。
正直、ケースから出しにくい形状なので、タマゴ型のケースを別途購入しても良いかもしれません。他に良いケースが見つかり次第、紹介していきたいと思います。
↓ ↓ ↓ 6倍用ケースはファスナーも開けやすいので、4倍用にもおすすめ
ケースの出し入れ
↑ Nikonケースはマジックテープで出し入れしやすいです。
単眼鏡を一度取り出した後は、頻繁にケースに出し入れすることはないと思いますが、何かの都合で出し入れが多いのであれば、ニコンケースは便利で重宝します。
ビクセン(H4×12)はファスナー式で、今風のコロコロした見た目がかわいいケース。年齢問わずウケのよさそうなデザインとケースです。
ケースの角付近はファスナーの滑りが良くないので、世界のファスナーメーカーが出している「YKK ファスナー専用スプレー」でシュッとひと吹きしてみると良いかもしれません。
有名な「クレ556」は油分を含んでいます。ホコリが付着したり、油分が衣類やカバンに付いてしまうと厄介なので、避けた方が無難です。
\ ファスナー専用スプレー♪ /
ビクセン単眼鏡は、赤色の他にブラックと青色が発売されてましたが、青色は生産終了しています。
ブラックは定番商品なので問題ありませんが、赤色は在庫次第あるいは売れ行き次第かもしれません。ケースに関しては、今のタマゴ型ではなく、袋タイプになるとのことです。(2022年9月メーカーに確認)
おそらくタマゴ型のケースはアクセサリーとして別売りになると思われます。
ビクセンの袋タイプのケースは、個人的に使いにくいと感じているので、どうせ買うなら今のかわいいケースが付属しているうちに購入した方がお得感もあります。
検討されている方は早めに購入しておきましょう。
\ 赤色の単眼鏡はこちらから! /
メガネをかけている人は「Nikon(ニコン)モノキュラー HG5×15D」がおすすめ♪
↑ Nikon(ニコン)の5倍単眼鏡 HG5×15D。
メインの外観は金属素材が使われています。丸筒型の単眼鏡が多いなか、独特のフォルムがいい感じです。
「Nikon HG5×15D」の一番のアピールポイントは、のぞいた時のくっきり感が素晴らしいこと。
いや、メガネをしたまま使えることかな。
ビクセンやケンコーなどその他のメーカーもメガネをかけたまま単眼鏡を使用できるのですが、「目当てゴム」と呼ばれる部分を折って使います。
こちらをご覧ください
↓ ↓ ↓
普通の単眼鏡・双眼鏡の場合、メガネをかけているときは、上写真のように単眼鏡の ” 目当てゴム ” を折り返して使います。
” 目当てゴム ” を折り返さずに使うと視野が狭くなるのですが、「 Nikon(ニコン) HG5×15D 」には、いわゆる目当てゴムがなく、メガネをしたまま使うことができる構造になっています。
↓ ↓ ↓ これはラクですよね。
メガネをして使うときは、多くのメーカーが目当てゴムを折り曲げる方式をとっているのですが、ニコンの単眼鏡はそのまま使えるので、メガネをしている方には非常に使いやすい仕様になっています。
それでは、
メガネをしていない方が使うとどうなるか・・・
↓ ↓ ↓ 「 Nikon(ニコン) HG5×15D 」で、メガネ有り・無しの見え方の違い
メガネなしでのぞいた場合、
「 Nikon(ニコン) HG5×15D 」の接眼レンズに目を近づけすぎると、黒い影が視界に入り込んできます。(上写真右参照)
これは「アイレリーフ」と呼ばれる目の位置から接眼レンズまでの距離が長いか短いかによって発生するものです。ニコンの単眼鏡 HG5×15Dは「アイレリーフ」が長く設計されているため、メガネをかけている人がそのまま使える仕様になっています。
↓ ↓ ↓ アイレリーフとは
↓ ↓ ↓ ニコン単眼鏡で黒い影が出ないようにする方法
メガネをかけていない人がニコンの単眼鏡(HG5×15D)を使うときは、上写真のように接眼レンズを指で囲んでスペースを確保して使えば、ちょうどいい感じになります。
指の置き方は人それぞれで良いので試してみてくださいね。
ちなみに多くのメーカーが採用しているのは下記のように目当てゴムを折り曲げて使う方式です。(メガネ着用時)
↓ ↓ ↓
↑ メガネをかけているときは、上写真のように目当てゴムを折り曲げて使います。
メガネをしている人が単眼鏡の ” 目当てゴム ” を折らずに使うと視野が狭くなってしまいますので
「メガネを取る」
「 目当てゴムを折り曲げる」
のどちらかの方法で使用しなければなりません。
↑ ” 目当てゴム ” は、何度も折っているとゴム部分に折れ痕が残ってしまいます。
メガネをかけていても ” 目当てゴム ” を折らずにきれいに使いたい方もいるかと思います。
そうなるとメガネを頻繁に取らないといけなくなりますので片手はふさがり、誤ってメガネや単眼鏡を地面に落としてしまうことも考えられます。注意してご利用ください。
単眼鏡の中では、お値段もよくなりますが、メガネをかけている方は「Nikon(ニコン)HG5×15D 」が使いやすくておすすめです。
ぜひお試しください ♪
\ メガネをかけている方におすすめ♪ /
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Nikon(ニコン)モノキュラー HG5×15D と ビクセン H4×12 のスペック比較
大きさはニコンの方が 1.3cm長く、重さは26gと重たいですが、個人的にはそれほど気にならないです。
比較をすれば、内容により優劣がありますが、どちらも良い製品で愛着の湧いてくる単眼鏡です。使用場所、条件、価格などを考慮してお求めいただければ、良いと思います。
仕様 | ニコン HG5×15D | ビクセン H4×12 |
---|---|---|
倍率 | 5倍 | 4倍 |
対物レンズ有効径 | 15mm | 12mm |
実視界 | 9.0° | 11.5° |
見掛視界 | 43.0° | 46° |
1,000mにおける視界 | 157m | 201m |
ひとみ径 | 3mm | 3mm |
明るさ | 9.0 | 9.0 |
アイレリーフ | 15.8mm | 15mm |
最短合焦距離 | 0.6m | 0.2m |
高さ×幅×厚さ | 71×30×30mm ※金属部分の角、 ストラップ通しは除く | 58×31×33mm ※突起部を除く |
質量(重さ) | 75g | 49g |
希望小売価格(税込) | 25,300円 | 11,550円 |
どちらも安心の「Made in Japan」です。
海外の方にも喜ばれますので、ぜひ日本のお土産としてもご検討ください。
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さいごに
どちらか手放すことになったら、
どちらを手放すか。。。
これはむずかしいですね。(^o^;)
ひとつ言えることは、
どちらを買っても後悔はしないということです。
ニコン製品は、ビクセン単眼鏡の2倍近い価格になっていますが、のぞいた時の色のメリハリ、ヌケの良さは素晴らしく、価格と性能のバランスが取れています。
予算が許せば、ニコン、
小さくてカワイイを選ぶなら、ビクセン ですかね。
スポーツ観戦、美術館やコンサート、ミュージカルなど使い道はいろいろ。単眼鏡があるだけで、楽しさが広がります。ぜひあなたに合った一台を探してみてくださいね ♪
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